『なんという事でしょー!!開始3分で全ての騎馬からハチマキを奪った鳳チーム!!まだまだ残り時間はあるがコイツはシヴィーことになったぜ!!!』
騎馬戦開始3分で全てのハチマキを手にした俺様たちは中央に陣取り、全方向から攻撃をしかける他の騎馬たちと攻防を繰り広げていた。
「鳳!やっぱり無茶だったんじゃないのか!?」
「口を動かす前に尻尾を動かせ!三時の方向から2騎迫っているぞ!」
「あぁもう!!」
止まることなく向かってくる騎馬を、各々分担して捌き続ける。
左側は尻尾のある尾白がリーチを活かし牽制する。
右側は唯が【個性】を使い相手の騎馬を妨害する。
騎手である俺様は、2人が作った隙を見逃さず炎で攻撃し、一定の距離を維持している。
心操はこれから来るであろう三騎のために温存している。
「小大ぃ!!なんでA組なんかと組んでいるんだい!?」
真正面からこちらに向かってくる、騎馬に乗っている男が叫んでいる。目を開いて訳の分からんことを叫ぶ此奴はなんなんだ。
「ん」
(ごめん、あれ私のクラスメイト)
「仲良くする相手はちゃんと考えろと言っただろ」
「話してるところ悪いけど、激突するぞ!」
「わかっている」
唯のクラスメイトの騎馬と接触し、騎手である俺様たちの一騎討ちになる。
「臆せず向かってくるか」
「当たり前だよねぇ!見せてもらったよ君の【個性】!」
「ん!」
(物間の【個性】に気をつけて!)
「あぁ!」
至近距離で何度もハチマキを掴もうとするも物間の手を払うが、それが狙いだったのかもう片方の手で俺様の腕に触れる。
「これで僕の勝ちだ!!!」
高らかに叫ぶ物間の腕が翼に変わる。
「腕が変わった!?」
「ウソだろ」
「なるほどな」
「どうしたんだい?強い【個性】を持ってるのが君だけだと思っていたのかなぁ!」
「唯、彼奴の【個性】はコピーの類で間違いないな」
「ん」
(それであってる)
この中で唯一、物間の【個性】を知る唯に確認する。この状況で
それを知らぬ物間の騎馬は俺様たちから離れると、翼に纏った炎をこちらに放つ。
「ヤバイぞ!早く逃げないと!」
「安心しろ」
「なに言ってんだよ!?」
尾白は一度俺様の炎を見ていたのか逃げることを提案するが、俺様の【個性】をよく知る唯と心操は微動だにしない。
次の瞬間、炎が直撃するが痛みも熱さも感じない。それは3人も同じなようで、尾白は首を傾げている。
「アハハハハハ!!!A組最強もこれじゃ無事では済まないよねぇ!!!僕たちのポイント返してもらうよ!!!」
しかし物間は気づいていない。
俺様たちは炎によって傷ついていないことに、そして休む間もなくポイントを守っていたことで、消費した体力や傷が癒えたことに。
「物間!俺様から【個性】をコピーするとは賞賛に値するぞ!だが……俺様についてもっと知っておくべきだったな」
「はぁ!?」
炎が消え、俺様たちの姿が徐々に煙から出てくる。
「本来、俺様の炎は回復にしか使えなかったんだ。特訓の末に攻撃を可能にしたのだ。貴様如きが一朝一夕で使いこなせるはずがないだろう!」
物間の騎馬の真横を狙い炎を放出する。
格の違いを知ったのか物間たちは動くことができなかった。
「……貴様の炎で俺様たちは回復した、礼を言うぞ」
戦意喪失した物間たちを後にし、こちらに向かってくる3騎に意識を集中する。
(不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い)
「しっかりしろ!緑谷!」
「ッ!?……ごめん常闇くん」
「気二スンナ」
騎馬戦開始から僕は一瞬でハチマキを奪われてしまい、冷静さを失っていた。同じチームの常闇くんが声をかけてくれたおかげで落ち着くことが出来た。
「デクくんどうする?」
「……まだ時間はある、集中砲火を受ける鳳くんの隙を突く」
1VS1じゃ鳳くんの騎馬には勝てない。やるなら他の騎馬に対処しているところを突くしか、ポイントを奪うチャンスはないと思う。
「……かっちゃん」
視線の先に、障害物競走で負けたかっちゃんが騎馬の上で暴れている。
「皆……かっちゃんが動いたら僕たちも獲りに行く!」
「うん!」
「あぁ」
「アイヨ!」
「わかりました!」
(やられたッ!……クソ親父が見てんのに)
「轟くん!取り返すか!」
「待て」
不甲斐ない結果にイラつくがまだ時間はある。飯田が動こうとするがそれを静止する。
鳳の騎馬だけならなんとかなるが、周りが邪魔だ。だったら鳳が全て蹴散らすまで、体力を温存した方がいい。
「緑谷、爆豪が仕掛けるのに合わせる」
「わかりましたわ」
「OK!」
「……わかった」
「クソが!クソ!クソ!クソ!クソ!……クソが!!!」
「爆豪、落ち着けって」
「黙れクソ髪!!……エセキングが舐めプの後は俺TUEEEEかよ……ぶっ殺してやる!!」
「ヒーローがしちゃダメな顔してるぞ」
俺はキレて手がつけられない爆豪を宥めるのに必死だった。怒りのあまり俺の頭を殴るし、爆破するし……【硬化】じゃなかったら大変なことになってると思う。
「……お前ら!デクと半分野郎がヘイト稼いだらぶっ殺しに行くぞ!」
少し怒りが治まったのか、殴るのをやめ鳳の方を向く爆豪。
「任せろ!攻撃なら防いでやる!」
「私も頑張るよ!」
「しゃーねーやりますか」
なんだかんだ爆豪を信頼してる俺たちは、鳳からポイントを取り返すために隙を待つことにした。
『さて残り時間も僅かだが、今だトップ独走中の鳳チーム!このまま逃げ切れるか!!』
「……やっと諦めたか」
絶え間なく続いた戦闘は残り三騎を残して戦意喪失したようだ。
「ん」
(でもここからが本番)
「わかっちゃいたけど……無茶苦茶だぞ」
「なんで俺は鳳の手を取ったんだ」
「なにを後悔する必要がある。俺様と組めたんだ勝利は確実だ」
俺様は残る三騎を警戒しながら、最後の策を実行する準備を始める。
「……来るぞ!」
ほぼ同時に三騎が動き出す。初撃は轟の氷による物量攻撃だった。
更に氷を利用し爆豪が空中を移動しながら、俺様の死角を強襲する。
「甘い!」
翼の炎で騎馬を覆い、氷と爆豪の接近を防ぐ。だが炎が消えた瞬間を狙い顔の横を拳が通り過ぎる。
「外したッ!?」
背中に背負ったジェットパックで接近した緑谷が強化した拳で殴りかかっていたのだ。
「サポート科か」
「常闇くん!」
「ダークシャドウ!!」
「アイヨ!」
2人の攻撃を囮に奇襲をしかけた緑谷だったが、失敗した瞬間常闇の【個性】で騎馬に戻る。
「囲まれたか」
「エセキング!ハチマキ寄越せ!」
「次いでに
「鳳くん!いくよ!」
三騎が最後の攻撃を仕掛ける。
緑谷と爆豪の幼なじみ故か息のあった連携(本人たちは否定するが)に合わせて轟の氷が襲ってくる。
氷を躱しても氷塊が残り俺様の騎馬の動きを阻害する。そこを2人が攻めてくるため、反撃の隙がない。
『残り時間が1分切ったぞ!!盛り上がってるか観客席!!まだまだフィールドの熱はアガってくぜ!!!』
プレゼント・マイクの実況で最後の策を実行する。
腕と足を変化させ騎馬をしっかり掴むと、翼の炎で周りを燃やし、三騎の攻撃のタイミングをズラす。
隙ができた一瞬を逃さず、上空に騎馬ごと飛ぶ。
「待ちやがれッ!!」
爆豪は【個性】で追いかけるが、自身の横を落ちていった
「俺様相手によくぞここまで残ったな!これは褒美だ……受け取れ!」
1000万以外のハチマキをバラ撒いた。
下にいた緑谷と轟は仲間の【個性】で幾つか回収した。
爆豪も怒りで顔が作画崩壊しながら落ちていくハチマキを掴む。
「それも寄越せ!!」
ハチマキを回収した爆豪は、貪欲にも1000万を狙って再び上空に飛んでくる。
「
「あぁ!!?ッ━━」
爆豪の顔から怒りが消え、思考が停止したように落ちていく。
「心操よくやった」
「効かないんじゃってヒヤヒヤした」
ここまで隠し通した心操の【個性】で最後まで喰らいついてきた、爆豪を抑え1位を死守する。
『タイムアーップ!!騎馬戦終了だ!!!』
プレゼント・マイクが終了を知らせ、フィールドに着地する。
洗脳が解けたのか暴れる爆豪、予選に続き俺様に負け悔しがる轟、なんとか勝ち残ったことに安堵する緑谷。
そして1位を守りきった俺様たち……。
残った俺様たちは最終種目に駒を進めた。
劇場版を入れるかどうかアンケート取ります。
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やってくれ必要だろう
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本編だけで大丈夫
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どちらでもいいよ