キングオブキングな俺様のヒーローアカデミア   作:松田ゐふ

8 / 80
第7話

「さぁ!!始めようか有精卵共!!戦闘訓練のお時間さ!!」

 

 辺りを見渡すと、戦闘服を身にまとったクラスメイトたちがいる。メカメカしいものや、極端に露出したもの【個性】に合わせた多種多様な戦闘服だな。

 

「アンタ凄い派手だね」

 

「貴様は耳郎か。俺様が最も輝くのに適したものだからな」

 

「動きにくそうだけど大丈夫なのそれ?」

 

「この程度で俺様のパフォーマンスが低下するわけがないだろう」

 

「アンタのそういうとこ本当にロックだね」

 

 近くにいた耳郎と戦闘服について話していると、飯田がオールマイトに質問をした。

 

「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!!!」

 

「いいや!!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!!」

 

 オールマイトの言葉にクラスメイトがザワつく。それもそうだろう、ろくに訓練も受けていないのにいきなり対人戦を行うと言われたのだからな。

 

「敵退治は主に屋外で見られるが統計で言えば屋内のほうが凶悪敵出現率は高いんだ。監禁、軟禁、裏商売このヒーロー飽和社会、真に賢しい敵は屋内(やみ)に潜む!!」

 

「君らにはこれから《敵組》と《ヒーロー組》に分かれて2対2の屋内戦を行ってもらう!!」

 

「基礎訓練もなしに?」

 

「その基礎を知るための実践さ!ただし今度はぶっ壊せばOKなロボじゃないのがミソだ」

 

 オールマイトが対人戦について説明すると、皆が一斉に質問を始める。

 一度に沢山の質問が来たため、新米教師のオールマイトは慣れないながらも、答えていた。

 

 屋内対人戦のルールは以下の通りだ。

 

 ヒーローチームの勝利条件は、制限時間内に敵チームが占拠したビルのどこかにある《核》を回収するか、敵チーム全員を捕まえること。

 

 敵チームの勝利条件は、制限時間内まで《核》を守りきるか、ヒーローチームを全員捕まえること。

 

 そしてA組は21人のため1つだけ3人チームができるがこの場合は、3人のうち2人が捕まった時点で負けとなる。

 以上が説明されたルールだが、やけにアメリカンな設定なのは気にしないでおこう。

 

「というわけで、早速チーム決めのくじを引いてもらうぞ!!」

 

「俺様はIか」

 

「私と一緒だね」

 

「俺もIだ。よろしく」

 

「俺様とともに戦えるんだ、光栄に思うが良い」

 

「よろしくね」

 

「頼もしいよ」

 

 俺様のチームは尾白猿夫(おじろましらお)葉隠透(はがくれとおる)だった。近接の尾白に全距離に対応可能な俺様、奇襲攻撃が可能な葉隠となかなかにバランスの取れたチームだと思う。

 

「葉隠、ひとつ聞いてもいいか?」

 

「ん〜なに?」

 

「お前の戦闘服は【個性】に合わせて、一緒に透明になっているのか?」

 

「違うよ。私の戦闘服はこのブーツと手袋だよ!」

 

 俺様は隣の尾白の方を見る。尾白も唖然として同じようにこちらを見ていた。

 

「……お前が望むなら、親父の会社に頼んで新しい戦闘服を作ってもらうがどうする?」

 

「え!?いいの!?」

 

「透明人間なら()()が正解かもしれんが、女子としては色々とやばいぞ」

 

「じゃあ、お願いしてもいい?」

 

「詳しいことは放課後に説明する」

 

 葉隠の戦闘服について問題はあったが、授業はスムーズに進んでいく。

 1試合目は爆豪、飯田のDチームが敵。緑谷、麗日のAチームがヒーローで始まった。

 試合開始直後、爆豪が独断専行を行いヒーローチームを奇襲するが、緑谷がそれを予測し回避する。

 緑谷は爆豪と幼なじみらしく、爆豪の癖を理解しており【個性】を使わず戦っていた。

 しかし、爆豪の戦闘センスはそれ以上ですぐに対応され窮地に追い込まれていった。更に追い討ちと言わんばかりに爆豪は戦闘服の腕アーマーから特大の爆発を緑谷に浴びせる。これにはオールマイトも苦言を呈したが、爆豪の猛攻は止まらなかった。

 しかし、冷静さを失っていた爆豪は緑谷の策にはまり敗北することになる。

 

「あれだけ攻撃を受けても勝利を諦めなかったか」

 

 爆豪を誘導し、核がある部屋の真下で来ると、腕を壊しながら真上の床を破壊していき、【個性】を使用することが出来ず攻めあぐねていた麗日に武器を渡す。飛んできた瓦礫を柱で打ち飛ばし、飯田が油断した隙をつき核に触れ勝利する。

 

 オールマイトの講評では八百万百(やおよろずもも)から、緑谷と爆豪、麗日が拠点となるビルの大規模破壊、独断専行、試合とはいえ気の緩み等を指摘され、模範的な動きをした飯田がMVPに選ばれていた。

 


 

「それじゃ場所を移して、2試合目Iチームが敵!Bチームがヒーローで始めようか!!」

 

 俺様たちは先にビルに入り、作戦会議を始める。

 

「二人の【個性】は理解している。俺様の【個性】について説明するぞ」

 

「確か鳥に変身してたよね。燃えてるヤツ」

 

「その通りだ。俺様の【個性】はフェニックスだ。フェニックスに変身が可能な他、変身による身体能力の強化、炎による攻撃が可能だ」

 

「すごい【個性】だよね」

 

「……続けるぞ。攻撃力、機動力と申し分ないがこれはオマケに過ぎない」

 

「えぇあんなに凄いのに!?」

 

「他に何かあるのか?」

 

「あぁ、俺様の【個性】の1番の能力は再生力だ。文字通り怪我をすれば体力を消費し一瞬で再生する他、他者の怪我も回復できる」

 

 俺様の【個性】について説明を終えると対戦相手の話に移る。

 

「轟と障子か」

 

「2人とも強そうだよね」

 

「あぁ」

 

 先程の試合に触発され、更にやる気が出た葉隠は手袋もブーツも脱いで本気モードだと言っていたがやめさせる。

 

「轟の【個性】の範囲がどれ程かわからんが、この前の個性把握テストで見た限りだと、このビル程度なら簡単に凍らせることは可能だろうな」

 

「マジかー!?」

 

「それに障子もいる。彼奴の【個性】なら俺様たちがどこにいて、核がどこにあるかもすぐにバレるだろう」

 

「じぁどうするの!?」

 

「鳳、策はあるのか?」

 

「当たり前だ、この試合絶対に勝つぞ!」

 


 

『それじゃ2試合目スタートだ!!』

 

 無線からオールマイトのスタートの合図が聞こえ俺は【個性】を使い、触腕から耳を複製する。

 その瞬間、玄関の奥から人の気配を感知するのと同時に、扉の前にいた轟に叫んだ。

 

「扉から離れろ!!仕掛けてきた!!」

 

「“火鳥・鋭弓矢”」

 

 扉を突き破った無数の羽がこちらに飛んでくるが、轟が氷で防いだ。破壊された扉から煙が視界を塞ぐが、そこにアイツはいた。

 

「待つだけが敵と思ったか?俺様が相手をしてやる光栄に思えよヒーロー」

 

 俺たちが最も警戒していた男……鳳火鳥がそこにはいた。

劇場版を入れるかどうかアンケート取ります。

  • やってくれ必要だろう
  • 本編だけで大丈夫
  • どちらでもいいよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。