ペルソナ5R of Frame   作:RV

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いやぁ、長く休んでしまい申し訳ない
リアルの仕事関係で、色々ありまして
これからも亀進行ではございますが気長にお待ちしていただければ幸いです


第3話 4/17〜4/26

あれから2日が経った

その際警察やらの事情聴取等が行われた

咲良がやった事は本来ならば『不法侵入』の罪に問われるが、今回は「自殺しようとした女性を助ける為やった」という事が重要視され、結果として逮捕はされなかった

けれど咲良の心はもやもやを続けていた

あの日以降、鈴井志帆は一向に目を覚さない

彼女は一体なぜ、自殺しようと思い至ったのか、考えようにもわからなかった

けれど、1つだけ分かっている事がある

自分は『まだ』鈴井志帆を助けられていない

周りの人達は自殺する所をキャッチしただけでも大したもの、君は凄いことをしたと言われるが、それでも自分の中では納得も腑も落ちない

 

「・・・どうすればいいんだ」

 

そう思いながらICUにいる鈴井志帆を見る咲良、その時

 

「あっ・・・」

 

「!あなたは・・・」

 

ICUの扉の方から、金髪の女性が咲良を見ていた

 

「咲良」

 

「!蓮」

 

その後ろから蓮と、金髪の男性が歩いてきた

 

_______________________

 

ピッ

 

自動販売機からお茶を4つ買うと3人がいる所へ歩く

 

「はい、どうぞ」

 

「あ、サンキュー」

 

「!ありがとう」

 

「咲良はどうだ?」

 

そう蓮に聞かれながら座る咲良

 

「なんとも無いよ、最初は2週間を予定されたけど数日中には退院出来るって先生から言われたよ」

 

「良かった、大した怪我も無いようで」

 

「まぁ、これでも鍛えてるからね」

 

そういいながらお茶を飲む咲良

その時、金髪の女性『高巻 杏』が咲良に向けて、頭を下げる

 

「あの、桂井さん・・・ありがとう、志保を助けてくれて」

 

「!」

 

「・・・志保が飛び降りした時、貴方が助けてくれたから志保は」

 

「でも、意識は未だ戻ってない」

 

「!」

 

「あの時、俺に出来たことは途中で受け止めるだけだった、けれどそれも無駄だったかもしれない・・・」

 

「んなわけねぇだろ!?」

 

金髪の少年『坂本 竜司』が異を唱える

 

「確かに今は目を覚さねぇけど、けど桂井がやったのはすげぇことだよ!あの高さから飛び降りたら下手してたら死んでたかもしれねぇんだからさ!」

 

そういいながらを見る

 

「・・・ありがとう、けれどそれは慰めにしかならないよ、坂本さん」

 

「!」

 

「俺はいつだって遅いんだ・・・あの時だって」

 

「!咲良、もしかして・・・アレは仕方なかった、たとえあそこに」

 

「だとしても!・・・だとしてもそうさせたのは俺のようなもんだ・・・」

 

「咲良・・・」

 

そういいながら顔を下に向ける咲良

 

「・・・それでも」

 

「!」

 

「それでも、志保の命を救ったことには変わりないよ」

 

「高巻さん・・・」

 

その後、面会時間が終わる時まで雑談をしながら時間を潰す4人

坂本竜司と高巻杏は今の蓮にとってかけがえの無い友達になった事を咲良は感じた

 

「あ、最後に志保のところ見に行ってくるね」

 

「いってらっしゃい」

 

そういいながら鈴井志帆がいるICUへ向かう高巻杏

 

「・・・俺達もそろそろ退散すっか」

 

「俺も病室へ戻らないと」

 

そういいながらペットボトルをゴミ箱へ入れる

その時、咲良はふと気になる事を、二人に聞いてみることとした

 

「そういえば、2人は知ってる?どうして鈴井さんは自殺なんかしようと思ったのかを」

 

そう聞かれると2人は動揺を顔に出す

 

「え?い、いやぁ」

 

「実は、体罰があったんだ」

 

「!?蓮」

 

「咲良は感が鋭い時があるから、隠したって意味ないよ」

 

そういいながら咲良を見る蓮

 

「体罰?」

 

「あぁ、その中で鈴井さんは特に酷い扱いを受けたんだ、それで」

 

そういいながら空のペットボトルを咲良に投げ渡す

咲良は空のペットボトルをキャッチし、思わずそれを握りつぶす

 

「・・・飛び降りか、胸糞悪い話だね」

 

「くそっ、鴨志田の野郎・・・」

 

「?カモシダ・・・そいつがやったの?」

 

「あぁ、だがそれだけじゃねぇ

よりによって俺達を退学させようとさせるかよぉ」

 

「は!?」

 

咲良は思わず聞き返す

 

「退学てっ・・・普通じゃないだろ、それにそんな事になるような問題を蓮が起こす理由無いだろ」

 

「鴨志田は俺達が鈴井さんが飛び降りた理由を知ったから」

 

「それじゃあそのカモシダが・・・他の先生や教育委員会に相談は?」

 

「信じてもらえねぇんだよ、よりによって鴨志田は信頼されまくってるからなぁ、クソが」

 

「・・・じゃあ手立てがないって事か・・・」

 

そう思い下を向こうとをした瞬間に蓮が異を唱える

 

「いや、まだ手段はある・・・」

 

「え?」

 

「あぁそうだ・・・俺達ならば」

 

そういいながら蓮と竜司は互いを見る

 

「二人とも?」

 

「!ごめん、とにかくなんとかするから」

 

そういいながら蓮は咲良の肩を叩く

 

「・・・わかった、どうやるのかはわからないけど

蓮、お前がそういう目をするってことは何か策があるってことなんだろうから・・・信じるよ」

 

「ありがとう、咲良」

 

___________________

 

4/26

あれから8日が経過した

咲良は早めに退院したが、それでも病院へは通っていた

咲良の父親は事を知り、満足するまでといい近くのホテルを長く取ってくれた

 

ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・

 

あれから8日経った今でも、鈴井志帆は目覚めないままである

 

「・・・まだ、目覚めないのか」

 

そう思った時だった

 

ピィコォンピィコォン!

 

「!?」

 

突如鈴井志帆のモニターから警告音が鳴り響く

 

「!先生!鈴井志帆さんの容態が!」

 

病院の先生達が急いで鈴井の所へ向かう

 

「・・・AED用意して、後・・・」

 

「鈴井さん!・・・駄目だ、こんな所で死んじゃ駄目だ!」

 

そう叫びながらガラスを叩く咲良

けれど容態は時が経つに連れ悪くなっていく

 

「そんな・・・」

 

すると、テレビから音声が聞こえてくる

 

「『にしてもこの病院、廃墟になっていますがまさに墓場!墓場のようですよねぇ〜!』」

 

その瞬間、聞き覚えのないアナウンスがスマホから聞こえ始めた

 

『候補が見つかりました、ナビゲーションを開始します』

 

「え!?」

 

すると、周囲の光景が歪み、そして歪みが収まった頃には周囲の光景は病院ではなく、死刑台やら墓石が並びに並ぶ、墓場へと変貌を遂げていた!

 

「・・・は!?なんだよこれ」

 

そう思いながらあたりを見渡すと、死刑台へ歩く人影が見えた、それは『鈴井志帆』であった

 

「!?鈴井さん!!」

 

咲良はその姿を見ると所構わず走り出す!

鈴井の方も声をかけられその声がした方へ顔を向けるが、それでも歩みを止めない

 

「鈴井さん待ってくれ!!」

 

そう叫びながら進む咲良、すると

 

「もう来ないで!!」

 

鈴井志帆にそう叫ばれる

 

「もう私はつかれたの・・・嫌なの・・・」

 

「鈴井さん・・・」

 

「鴨志田先生に弄ばれて・・・バレーももう・・・嫌なの、こんなの続けるぐらいなら・・・」

 

「それでも駄目だ!それに貴方が死んだら高巻さんが悲しむ!!」

 

「杏・・・」

 

「!そうだ!高巻杏さん!彼女は貴方が目覚めるかもしれないといつも通っていた!病院に!!」

 

「杏・・・会いたい・・・」

 

このまま行けば歩みを止められる!そう思い込んだ

そんな時だった

 

「おいおい早く首を吊れよぉ!」

 

「!?」

 

そういう叫びが聞こえ、誰が放ったのかと思い振り向くと、そこには1人の王様気取りのような男が一人居た

そしてその男の周りには騎士のような風貌の化け物が立っていた

 

「ほら早く首を吊れ!そして最後まで俺を楽しませろよぉ!!」

 

「!まさかアレが」

 

「・・・だめ、逆らえない・・・」

 

そういいながら再び彼女は死刑台へ歩みを始めてしまう

 

「!鈴井さん待ってくれ!!」 

 

「もうやだ・・・言いなりを続けるぐらいなら・・・」

 

そういいながら死刑台へ歩みを止めない鈴井志帆

 

「だったら!俺がアイツを止めてやる!!」

 

「え?」

 

そういいながら咲良はカモシダの方へ走り出す

 

「アァ?変なのが向かってきやがって・・・てめぇ等!!かわいがってやんな!!」

 

そういいながら騎士のようなものがこちらへ走ってくる

 

「ッ!?」

 

騎士はこちらへ近づくや否や剣を振りかざしてくる!

それをなんとか避け続ける咲良

けれど長くは続かず

 

「しまっ!」

 

バシュッ!!

 

「ぐあっ!?」

 

剣をくらい吹き飛ばされる咲良

 

「・・・無理だよ、鴨志田先生に抗うなんて・・・」

 

「そんな事」

 

がしぃっ

 

「ぐぁあっ!」

 

腹を踏まれる咲良、もう死刑台へついてしまいそうな鈴井志帆

 

「(クソっ・・・また俺は・・・間に合わないのかよ!!)」

 

そう憤る咲良

そんな時だった

咲良の頭の中から声が聞こえ始める

 

どうする?ここで死して諦める?

また助けられなかったと

 

「(!諦めて・・・たまるか!!

絶対に、今度こそ助けてやる)」

 

だったら、どうするか

もうわかっているだろ?

 

「・・・あぁ、やってやるよ・・・!!」

 

君はまだ自分を許しきってはいない、故に仮契約だ

 

その瞬間、頭の中でとてつもない頭痛が始まった

そして咲良の体が突如、青黒い炎で包まれる!!

 

「ぐあぁああ・・・あぁぁつつつつ!!!」

 

「な、何だ、何が置きてる!?」

 

「!・・・あれは」

 

我は汝、汝は我

さぁ、今ここに僕を呼ぶんだ!!

 

そう言われた瞬間、炎は姿はあれど形は定まらない、不可思議な蒼い焔の仮面へと変貌を遂げる!

 

「ペ・・・ル・・・ソ・・・ナァァァア!!!」

 

そう叫びながら仮面を剥ぎ取ると、辺り一面が青黒い炎で包まれ、周りにいた騎士は炎によって焼け落ちていく

そして咲良の後ろで大きな存在が姿を表す

その存在は両手両足を青黒い炎の鎖で縛られ顔にはマスクを被さられている状態のペルソナが

 

今の僕はあくまで仮契約の身、この力は存分には使えないけど、助けるには充分だよね?

 

「あぁ・・・コレだけあれば今は・・・充分だ!!」

 

そう叫びながら鴨志田の方へ走り向かう!!

 

「っぅ!?貴様ら!!やつをとめろぉ!」

 

そういった瞬間、あたりの騎士達はかぼちゃの化け物と雪だるまの化け物へ姿を変え、こちらに攻撃を仕掛けてくる

 

ヒィーホー!

 

「消え去れ!!!!」

 

そう叫ぶと、ペルソナからメギドラ(破滅の光)が化け物2体へ直撃する!!

化け物は塵芥と消え去り、鴨志田は1人だけとなった

 

「な、何をしようていうんだ!!やめろぉ!!」

 

「お前は!ここから消えろぉおおおおおお!!!」

 

そういいながら咲良は両手両足を青黒い炎で包ませると、鴨志田の方へ再び走り出し、そして

 

「ハァアアアッ!!!」

 

「ぐぼぉあっつつつ!?!?」

 

鴨志田へ飛び後ろ蹴りを放つと、鴨志田は塵のように消えてしまう

 

「っ!」

 

鴨志田が消えた事を見届けた咲良は今度は死刑台の方へ走り向かう

 

「鈴井さん、あんたはまだ死ぬべきじゃ無い!!!」

 

ギイイイイイイ

ボオオオオオオオ!!!!

 

そういいながら死刑台の方へ青黒い炎の鎖を作るとその炎と鎖で死刑台を跡形もなく破壊する

 

「あっ・・・私の、終わりが」

 

鈴井志帆はそこへ立ち尽くす、その近くに咲良は歩くと鈴井志帆の手を掴む

 

「っ!?」

 

「鈴井さん、貴女が今いるべき場所はこんな墓場じゃない、いるべき所は高巻さんや、皆がいるところだ」

 

「でも私・・・」

 

「大丈夫!何かあったら俺が助ける!絶対に!!」

 

そういいながら鈴井志帆の両眼をジッと見つめる咲良

 

「・・・真っ直ぐなんだね、君は

わかったよ・・・私は、私のもとへ戻るよ」

 

「へ?」

 

そういうと、鈴井志帆の体はキラキラ輝き放つとその場から消えてしまった

 

「え!?す、鈴井さん!?」

 

そんな時だった

 

がららら・・・

 

「!?」

 

突如空間が崩壊を始めた、咲良は急いで崩壊から逃げ出そうと走りだす

けれど崩壊は一向に収まらない 

 

「クッソ!?どこへ逃げれば」

 

そう思いながらあたりを見渡すと、とある方向に光が輝くのが見えた

一筋の希望、それに賭けて咲良は走り始める

しかし、足下の地面も遂に崩れ

 

「うぁあっぅつつ!?!?」

 

咲良は地面の底へ落ちていく・・・

 

____________________

 

「・・・・・いさ・・桂井さん!!」

 

「ッ!?」

 

目が覚めると、そこは病院の床だった

 

「大丈夫ですか?桂井さん」

 

「え?あ、はい」

 

「ふむ・・・とりあえず、検査しに行きましょう

もしかしたら血栓ができているのかもしれないので」

 

「え?あ、はい」

 

咲良はそのまま、ナースに連れて行かれ検査する事となった

その際鈴井の方を見ると、鳴り響いていた警告音は既に消えており、モニターに映る心拍数等は正常値を示していた

後でわかったことだが、鈴井の警告音が鳴り響いたのは昼頃、それに対しナースが倒れている咲良に気づいたのは夜頃とのことだった

 

____________________

 

検査は終わり、ホテルの一室に戻り天井を見る咲良

咲良はあの時の出来事を思い出していた

 

「(あれは・・・夢、だったのだろうか?)」

 

そう思いながらスマホを見ると、赤い目のアプリアイコンがある事に気づいた

 

「?なんだこれ・・・」

 

そう思いながらスマホの電源を消し、寝始める咲良であった・・・

 

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