貞操逆転世界~あそこの大きさだけで成り上がることができるかな?〜   作:漆黒闇男

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ドワーフに武器と防具とおもちゃを作ってもらいました

 ドワーフが住む洞窟には歩き通しで四日ほどかかった。道中は精霊のエルに色々なことを聞けたので、結構勉強になった。

 

 エルの知識はかなり偏っており、この世界の地理や魔物、それからこの森についてはすごく詳しかった。おかげで食べられる植物や魔物を見分けることができるようになって、飢えて死ぬということはなかった。倒した魔物から獲れる素材や魔石が武器や防具の材料になると教えてもらったので、持てる範囲で集めておくことにした。

 

 逆に人間の文化についてはほとんど知らないようで、人々がどのような生活をしているのか、お金はどうなっているのかなどは聞いても答えは返ってこなかった。

 

 しかし、話し相手がいるというのはありがたい。しかも、その話し相手は魔物を倒してくれるのだ。あまりにたくさん魔法を使っているので、一度、魔力が尽きないのか聞いてみたら、『あんたの性欲は尽きることがあるのか?』と逆に聞き返されて、妙に納得してしまった自分がいる。

 

 さて、エルのおかげで無事にドワーフが住む洞窟へとたどり着いたが、四日間もお風呂に入っていないので、自分が臭くてしょうがない。この洞窟にお風呂があるのかどうかわからないけど、せめてシャワーだけでも浴びたいものだ。

 

 エルに教えてもらったいい香りがする葉っぱで身体をこすってから、俺はドワーフが住むという洞窟へと入っていった。

 

 

 

 凸凸凸

 

 

 

「止まれ、人間の男よ。ここはドワーフが住むドワーフ王国だ。勝手に立ち入ることは許さん。何の目的があって来た?」

 

 洞窟に入ってすぐに、斧を持った女性ドワーフに止められた。おそらく、ここを守っている門番かなにかだろう。身長は僕の半分しかないが、体重は同じか、それ以上ありそうだ。

 

 いわゆるぽっちゃりタイプだとは思うが、重そうな斧を軽々と持っている辺り、以外と筋肉質なのかもしれない。

 

「ミルたんから紹介してもらって、武器と防具を作ってもらいに来ました」

 

「ミルたんだと? ……ああ、あのロリババァか。そうか、であればヴァイブの客だな。中に入ると、左右の壁に居住区となる穴が空いている。右側の壁の六十九番目がヴァイブの居住区兼工房になっているからな。そこを訪ねるといい。間違えるなよ」

 

 ミルたんの名前を出したら、確かに中に入れてもらえた。よかった。信じてはいたが、心配ではあったから。

 

 洞窟の内部は、かなり大きな空間となっていて、門番の女性が言ったように左右の壁に等間隔に穴が空いており、たくさんのドワーフの女性が出入りしていた。この広場の中央には噴水のようなものが建てられていて、地下水だろうか水が湧き出ている。

 

 やはりここでも男は珍しいのか、たくさんの視線を浴びながら右壁の穴の数を数えながら進む。ちなみにエルは、洞窟に入る前に精霊が住む世界へと戻ってしまった。理由はドワーフはあまり好きではないからだそうだ。

 

「六十九番目は……ここか。すいません、ヴァイブさんはいらっしゃいますか?」

 

 門番の女性に教えられた通りに、六十九番目の穴に向かって声をかける。

 

「誰だい? あたいの名前を呼ぶのは。あたいは男の知り合いなんていないよ。あんた、どこの誰だい?」

 

 穴の奥から出てきたのは、他のドワーフ達と同じ、背が低くぽっちゃりしている褐色肌の強そうな女性だった。手には巨大な斧を持っている。ここでふざけたらあの斧で真っ二つにされそうだ。

 

「あの、エロフの、じゃなかった、エルフのミルたんから紹介されて来ました。武器と防具を作ってほしいです」

 

 あまりの威圧感に、しどろもどろになってしまった。これじゃあまるで不審者だ。いきなり斬られたりしないよね?

 

「ミルたんだと? ……ああ! ミルフィーユのことか! あいつがエロフ! あはは、確かにあいつらはエロフだわな! がっはっはっはっは!」

 

 焦って言い間違ってしまったが、なんだか知らないがそれが受けたようだ。よかった、いきなり殺されるということはなさそうだ。ほっとしている間に、会話はどんどん進んでいく。

 

「そうか、あいつは元気にしてるか。それにしても、あいつがミルたんと呼ばせるとは、おまえ、よっぽど気に入られたんだな! それで、武器と防具だったか? 確かにそんなペラペラでしわしわでくさくさの服じゃ、殺してくれと言ってるようなもんだからな。ってか、見たところ武器も持ってないようだし、よくエルフの村からここまで死なずにこれたな」

 

「あ、えーと、運良く精霊と契約することができまして……」

 

「精霊? 人間のあんたが精霊ね……。それにしたって、ここの森は結構な強さの魔物がでるだろう。契約したての精霊じゃ歯が立たないと思うが?」

 

「えっ、そうなんですか? 僕が契約した精霊は、見た目は子どもっぽいですがこの辺の魔物は全て魔法の一撃で倒してましたが……運良く、弱い魔物ばっかりだったのかな?」

 

「いやいや、この森にはそんな弱い魔物はいないはずだぞ? それを全部魔法の一撃だと? ちょっと信じられんな」

 

「でも、実際一撃だったし……あ、その精霊が素材を持ってくといいって教えてくれたんで、少し魔物の素材を持ってるんですよ。今、出しますね」

 

「精霊が教えてくれた? あんたが契約した精霊は会話ができるのか?」

 

「はい、普通に会話出来るし、何なら俺より物知りですよ。この世界のこと色々教えてもらいましたし」

 

「精霊はよっぽど上位精霊じゃない限り会話なんかできないんだが……」

 

「それよりも、これを見てください。この素材を差し上げるんで俺の武器と防具を作ってもらえませんかね」

 

 なんだか、精霊について認識の違いがあるようだけど、特に困ったことはないからスルーしておこう。それよりも、この素材で武器と防具を作ってもらえるといいのだが。

 

「ああ、すまない。武器と防具だったな。それで、これがその素材で……なんじゃこりゃ!? アラクネの魔石にデビルパイソンの牙、サンダーライガーの爪じゃないか!? 全てBランク以上の魔物だぞ!? ほんとにこの魔物を一撃で倒したというのか!?」

 

 そういえば、魔物の強さについては聞いてなかったな。Bランクがどのくらいかもわからないが、この反応から結構価値があるのかもしれないな。一撃で倒したかどうかはどうでもいい。問題はこれで足りるかどうかなのだ。

 

「それでお代は足りるだろうか?」

 

 なにせこの世界の金銭的なことは一切わかっていない。この素材で足りなかったら、働いて返すしかないな。

 

「ミルの紹介だからな、あいつに請求しようと思ったがこれで十分だ。あんたにぴったりの武器と防具を作ってやるよ! まずはあんたのサイズを測らないとな。ちょっと、こっちに来な」

 

 よかった。ミルたんに請求されていたらただのヒモ男になってしまうところだった。俺はヴァイブに言われた通りに彼女の近くによっていったのだが――

 

「く、くさい!? あんたくさすぎだろう! 先に風呂に入ってきな!」

 

 どうやら四日間風呂に入っていなかった俺の臭いは、葉っぱごときでは消せなかったようだ。

 

 それにしても、風呂があるとはありがたい。お言葉に甘えて入らせてもらおうか。俺はヴァイブの指示に従って、奥にある部屋へと入っていった。

 

 そこは、岩を削り出して作った風呂が、どどんと置いてあった。こんな穴の奥底でどうやってお湯を沸かすのかと思ったら、なんと青い石がついた機械から水がどんどん注がれて、赤い石がついた機械がその水を温めていた。これが魔道具というやつか。

 

 そんな魔道具に感心しつつも、服を脱ぎ、借りた石けんで体を丹念に洗う。久しぶりにすっかり綺麗になった俺は、丁度いい湯加減の風呂につかった。

 

「あぁぁぁぁ、気持ちいいぃぃぃぃ!」

 

 思わず大きな声が漏れてしまった。それほどまでに、ご無沙汰だったお風呂は気持ちよかったのだ。

 

「叫び声が聞こえてきたが、大丈夫か!? 何かあった……の……あんたのそれ、どうなってるんだ!? その足の付け根と足の付け根の間にあるのはなんだ!? 胴樽蛇(バレルスネーク)に噛みつかれているのか!?」

 

 この風呂にはドアがないせいで、俺の声がもろにヴァイブの元に届いてしまったようだ。心配になった彼女が様子を見に来たのだが、湯船につかって仰向けになってリラックスしていた俺は、湯船に浮かぶ大海蛇(シーサーペント)を隠すのを忘れてしまっていた。もっとも、彼女には別の魔物に見えていたようだが。

 

「失敬な。こいつは魔物じゃない。立派な俺の一部だぞ」

 

 ヴァイブは股の間の魔物に釘付けで、俺の声なんか耳に入っていないようだ。しかたがない、ちょっとサービスで揺らしてやるか。俺は仰向けになったまま、お湯の中で体を揺らす。それに合わせて、俺の大海蛇(シーサーペント)もまるで生きているかのように、ゆらゆらと蠢いている。

 

「ごくり。ミルのやつが気に入るわけだ。このんなもん見せられたらあたいも……」

 

 揺らめく俺の大海蛇(シーサーペント)を十分に堪能したヴァイブは、ふらふらとした足取りで工房へと戻っていった。

 

「さて、俺も上がるとするか」

 

 お風呂を堪能させてもらった俺も、ヴァイブに続いて風呂を出て体を拭いていたのだが……

 

「あれ? 俺の服がない? どこにいった?」

 

 床に置いてあったかごに入れておいた服がなくなっていたのだ。

 

「服は臭かったから洗っておいたよ。採寸するから、そ、そのままの格好でこっちにきな……ごくり」

 

 工房からヴァイブの声がした。ふむ。服を洗ってくれたのはありがたいが、代わりの服はないのか? 仕方ない、タオルを腰に巻いていけば大丈夫だろう。俺はヴァイブに言われた通りに、このままの格好で工房へと戻った。

 

「サ、サイズを測らせてもらうぞ。気をつけ!」

 

 急にテンションが上がったヴァイブの大声に驚いて、反射的に気をつけをする俺。その勢いで腰に巻いたタオルが落ちてしまう。慌ててそれを拾おうとしたのだが……

 

「動くな! そのままでいい。この状態で採寸するから、気をつけぇぇ!」

 

 再び怒鳴られてしまったので、むき出しの性剣エクスカリバーを隠すことなく気をつけをする。

 

「はぁ、はぁ、く、くびまぅわぁりと、う、うでのなぁがぁさと、こし、こし、こしぃぃまわぅりは、はぁ、ひぃ、むふぅぅぅぅ!」

 

 メジャーで俺の体を採寸していくヴァイブ。しかし、えらい興奮しているせいか、腰回りを測っている最中に顔をあそこに近づけて、盛大に息を吹きかけて来た。予想外の攻撃に、俺のエクスカリバーが反応してしまった。

 

 ビタン!

 

「うほぉぉぉぉぉ! もう我慢できん! いただきまーす!」

 

 勃ち上がった俺のエクスカリバーがヴァイブの頬を打ち付け、我慢出来なくなった彼女に食べられてしまった。

 

胴樽蛇(バレルスネーク)胴樽蛇(バレルスネーク)があたいの中に入り込んでくるぅぅぅ!」

 

 結局そのまま一戦交えることになってしまったが、褐色肌のややぽっちゃりさんの肌は意外とムチムチで触り心地がよかった。胴樽蛇(バレルスネーク)が一体どんな魔物かはわからないが、満足しているようだったのでよかった。

 

 

 

「それで、その胴樽蛇(バレルスネーク)ってのはどんな魔物なんだ?」

 

 一戦を終えた俺たちは、平らに削った岩の上に柔らかな敷物を敷いたベッドに二人で横になっている。向こうも少し落ち着いてきたみたいなので、胴樽蛇(バレルスネーク)について尋ねてみた。

 

「それは、丁度、あんたのこれみたいな長さと太さの蛇の魔物で……」

 

 聞けば我がエクスカリバーと似たような姿形の魔物らしい。もしかして、俺の武器と防具を作れるくらい器用なら、その魔物に似せた模型を作れるのでは? ついでに震える機能とかをつけたら、俺がいなくなっても夜が寂しくならないかもしれないな。

 

 俺は思いついたことをヴァイブに告げると、思いの外、興奮して乗り気になってくれた。細かく振動させるには、土の魔石と風の魔石をバランスよくつけないといけないが、ヴァイブの腕なら可能だそうだ。

 

 結局、俺の武器と防具と胴樽蛇(バレルスネーク)の振動する模型を作るのに一週間ほどかかり、俺はその間、毎晩彼女の相手をすることになるのだった。

 

 ちなみに、できあがった胴樽蛇(バレルスネーク)の振動する模型は、制作者の名前をとって『バイブ』と名付けられた。後に爆発的な人気商品となり、映像投射機と冷蔵型保管箱と並び、ドワーフ三大発明と呼ばれるようになるのであった。

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