巌勝(10歳)、縁壱(10歳) : 縁壱、寺に出される
巌勝(12歳) : 結婚、長男誕生
巌勝(14歳)、主人公(0歳) : 主人公誕生
巌勝(15歳)、主人公(1歳) : 巌勝は縁壱と再会し、その後妻子を捨てる
巌勝(17歳)、主人公(3歳) : 主人公、父親を知り、色々決意
巌勝(19歳)、主人公(5歳) : 主人公、鍛錬開始
巌勝(22歳)、主人公(8歳) : 主人公、継国家追放
主人公、GORIRA化
主人公、竈門家に拾われる
巌勝(23歳)、主人公(9歳) : 誕生日を祝われる
すやこの妊娠
継国縁壱と出会う
巌勝(24歳)、主人公(10歳) : 縁壱との修行で、呼吸習得
KUMAとの再戦
主人公、鬼滅隊に見習い?として入る そして、父・巌勝と話す
縁壱が10歳で寺に出されていたから、主人公も10歳で寺に出したかった。というか、それで話を進めていた。しかし、それだと巌勝と主人公との関わり合いが書けない。なので、年齢を修正。
正直言って、巌勝の結婚が早すぎるし、無理があるけど、ご容赦ください。
あと、見習いってなんだろう? 自分で書いておいて不思議に思う。一応、最終選別前の栗花落カナヲの立ち位置をイメージしてます。
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話が出来上がり次第、すぐに投稿しているため、かなり行き当たりばったり。そのため、投稿後の修正が多くなってしまいます。迷惑をかけて、ごめんなさい。でも、反省はできません。書きたいことが多すぎる。
今話はこれで終わりですが、お詫び? として、ボツとなったもろもろ(修正や訂正で消していった文章)を供養の意味もこめて、ここに置いておきます。本編とは、関係ありません。
我が草稿を、ここに棄てる
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縁壱さんは僕に修行をつけながらも、時折ふらりと遠出をしては、数日から一週間ほど竈門家を離れることがあった。何かを探しているのだろう——そんな気がしていた。
けれど、彼は何も語らなかったし、僕も問いかけることはなかった。
ある夜、焚き火の前で並んで座った。炎が揺れ、縁壱さんの横顔を淡く照らす。
彼の瞳は、火の奥にある何かを見つめていた。
僕には、その視線の先がわからなかった。
「まだ、見つからない」
ぽつりと落とされた言葉は、誰に向けたものでもなく、夜の静けさに溶けていった。薪をくべながら、僕の胸の奥に沈んでいた仮説が、ゆっくりと輪郭を持ち始める。
父——巌勝が鬼になったのではないか。縁壱さんが探しているのは、かつて兄だった僕の父なのではないか。
そう思うたび、喉の奥がひりついた。
でも、僕は何も言えなかった。
縁壱の背に刻まれた孤独と、彼が選んだ沈黙の重さに、僕は触れてしまうのが怖かった。
彼の優しさは、誰にも届かない場所にまで伸びていて、僕はその光を汚したくなかった。
***
縁壱さんが竈門家を訪れる日は、朝から空気が少し違って感じられた。
風の匂い、陽の光の角度、すやこさんの鼻歌の調子――すべてが、どこか柔らかく、期待に満ちていた。
僕は庭の隅に立ち、剣を握りながら、何度も縁側を振り返った。
まだ来ない。けれど、きっと来る。
その確信は、彼の足音を何度も聞いてきた僕の身体に、静かに染みついていた。
昼の陽が高くなるにつれ、胸の奥がそわそわと騒ぎ始める。稽古の構えを取っても、集中しきれない。
縁壱さんが来るときの、あの静かな足音。
縁側の板がわずかに軋む音。
湯呑みを持つ手の所作。
それらすべてが、僕の中で何度も繰り返される。
待つ時間は、稽古よりも長く感じられた。
でも、待つことそのものが、僕の呼吸の一部になっていた。
彼が来てくれるだけで、僕は自分の剣を信じることができた。
だから、僕は待った。
陽が庭に差し込む頃、縁側に静かな足音が響く。
その瞬間、僕の胸の奥に灯っていた小さな光が、ぱっと広がる。
「来てくれた」
その言葉は声にならなかった。
でも、胸の奥が熱くなる。縁壱さんの姿を見ただけで、僕の中の何かがほどけていく。孤独も、焦りも、全部。
縁壱さんは何も言わず、ただ僕を見ていた。けれど、その目の奥に、確かに微かな笑みが灯っていた。僕の喜びを、見抜いている。いや、それだけじゃない。彼自身も、僕の成長を見届けることを、きっと喜んでくれているのだろう。
言葉にしなくても、伝わるものがある。縁壱さんとの修行は、技だけじゃない。心の奥にあるものを、少しずつ形にしていく時間なのだ。