現パロアークナイツ   作:Dr.ブシドー

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ワルファリン編 2

 神社での衝撃的出来事があった次の日、俺は日常に戻りいつものように学園へと登校する。俺は抜け毛に悩んでいるがそれと同じくらい彼女も欲しい、むしろそちらの方が重大な問題だ。

 考えてみて欲しい、彼女も出来ないまま、ただただ毛が抜けていくだけの灰色に染まった青い春を…想像しただけでゾッとする、可愛いヴァルポかタッパとケツのデカいフェリーンの彼女は出来ないものか。そんな事を考えながら俺は下駄箱で肩を履き替えると教室へ向かう。

 

「生きてたか…いい事だ…」

 

「そうだな…」

 

 扉を開けて教室に入ると背の高いサルカズの男子生徒が話しかけてくる、ふざけた挨拶だ毎朝俺の生存確認をしているのか?俺のストーカーか?しかし声が良い。

 イケボサルカズに適当な相槌を打ち俺は自分の席に着く、その間ずっと視線を感じる…一番後ろの窓際の席からジッとプラチナちゃんさんが無言で視線を向けてきているのだ。何なんだよお前は?俺のファンか?それともストーカー2号か?その射抜くような視線をやめろ。

 

「それで、どうした…今日は疲れた顔をしているようだが?」

 

 いつの間にか俺の前の席に座っていたイケボサルカズは俺の机の上に片手を乗せて問い掛けてくる、なんだこいつは今朝はやけに絡んでくるな、しかし顔も良い。

 

「昨日、神社で謎のコスプレサルカズに絡まれてね。血を吸いたがっていたところを見るにブラッドブルードだったのかな」

 

「それは、また愉快な話だな?だが飢えたブラッドブルードに襲われて随分余裕じゃないか…少しは鍛えていたという事か?」

 

 俺の苦労話を聞いて笑みを浮かべるイケボサルカズはまるで値踏みするように俺を見る、なんだこいつは?俺の体に興味があるのか?そういう趣味か?やめろ悍ましい。やはり声が良い。

 

「まだ小さい、というほどでも無いが…女の子だったからな。赤い目に白い長くて綺麗な髪…謎のコスプレをしてなければ満点の美少女だろう」

 

「そうか…」

 

 相手が女の子だったと告げると露骨に興味を無くした表情で自分の席に帰っていくイケボサルカズ、やはりあいつホモなのでは?半目で見送る俺に背後から声が聞こえてくる。

 

「私も髪には自信があるんだけど、どうかしら?触ってみる?」

 

 俺とイケボサルカズの会話を聞いていたのか初手髪の自慢から入ってくるこの女子に俺は内心戦慄する、確かに彼女の髪も白く長く美しい、しかし、距離が近い、気が付いたら手を伸ばせば触れる距離でこちらを見ている。

 

「いや、遠慮しておく…」

 

「そう…」

 

 俺が断ると少し落胆しながら自分の席に帰るハンターを見送る視界の端に髪に櫛を通し謎のアピールをしているプラチナの姿が見えた、何の対抗心だ、まるで俺が白髪フェチみたいな流れは止せ。

 

 そんないつもの変わり映えのしない日常に埋もれ、昨日の事件を忘れ午前の授業が終わる。

 

 

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