「オススメですか?焼き鳥ですよ」   作:Tkmraeua2341

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どうも、切りの良いところまで行ったので投稿します。
因みにかなり駆け足です。
後、後半というか終盤辺りがうちの焼き鳥ちゃんのセリフのみとなってますが仕様です、サボりじゃないです。
では、焼き鳥万歳!Y



「オススメですか?焼き鳥ですよ」完!!

 

「ほう、貴女…招きなく、我が火山館を訪れるなど、珍しい客もあったものだ。しかし…ラーヤと同じか、それよりも幼いとは。貴女、褪せ人よ、ここまで来れた技量と幸運は評価しよう。だが、ここは火山館だ。押し付けられた祝福の導き、指どもの傲慢な世迷言に、疑問に思った者達が集い、黄金樹に弓引くのだ」

「あ、ハイ」

「それ故に貴女、帰ると良い。貴女に英雄は、まだ早かろう」

「あ、ハイ……そうだ、せっかくなので私の商品いかがですか?焼き鳥って言うんですけど」

「…せっかくのもてなしだ、人数分頂こう」

「はーい」

 

火山館の主、タニスさんは目的や言っている事は物騒だが、かなり好感の持てる人物だった。

因みに今いる人数と依頼で居ない人の分も合わせて計14本渡した、大所帯だ!

喜んでくれると嬉しい。

 

 

 

 

祝福で罪人送りの道、小脇へ移動し兵士を避けて坂を登って行くと風車と民家が見えた。

せっかくだから寄ってみようと考えたのが間違いだった。

その風車の集落へ近付き最初に接触したのは老婆だった。

その老婆の格好は、異質だった。

白い服に、花冠。

そして、口元を赤い何かでベッタリと汚していた。

あまりの恐怖に後ずさると、後ろから兵士がやってきたので、私は前へ走り出した。

金切声に鈴の音、それらが背後から響くと老婆と同じ格好をした別の老婆が、武器を持ってこちらに襲いかかってきた。

ここは、山姥の里だったんだ!!

走って走って、前に居る一人だけの山姥からも走って逃げていると、森の中に入ってしまった。

唐突に霧に覆われ、方向感覚が狂っていく。

あちこちからすすり泣く声が聞こえる。

こっわ、怖すぎるぞこの森。

 

なんとなくで進んでいたら灰色の様な、それでいて土色にも見える気がする肌の、骨が浮き出るほど痩せた大男を見た。

苔のような外套を被り、歩いていたり座り込んでいたりしているが、私には悲哀に満ちているように見えた。

うーん…どしたん?話聞こうか?

 

…死んだかと思った。

座り込んだあの背中につい話しかけてしまったのだが、向けられた顔には口しかなかった。

でっかい頭にでかい口、そして口を、いや顔面全てを覆うほどに生えた何十ものでかいミミズ達。

そう、彼らの顔はミミズで覆われていたのだ!

いや、顔からミミズが生えていた、という方が正しいか。

驚きに固まっていると彼奴は徐ろに立ち上がり、こちらを抱き上げようとしてきた。

私でも察する、あれは食べるつもりだ、私を。

私命名ミミズ顔から逃げ出し、走った先で遭うミミズ顔からも逃げ出し、山姥の里に戻ってしまった。

進むも地獄、戻るも地獄…ならば、私は進もう。

持ってくれよ…私の足!!

 

山姥達から逃げ切り、道を進む。

疲れが出てきたが、空腹を誤魔化すように焼き鳥と成功の元を食べる。

うん、美味しい!

元気が出たのでさらに歩いていくと遠くに巨大な城壁と投石機が見えた。

あ、やばくね?

 

必死に逃げて逃げて坂を下って登ってヘトヘトになった頃、やっと祝福を見つけたので一休み。

疲れた…辺りも暗くなってきているし今日はこのまま寝てしまおう。

スヤァ…。

……雷花うるへぇ…。

 

 

 

 

 

おはようございます、焼き鳥屋さん開店です。

…どっかでほんとに屋台でも開こうかな。

冗談はともかく、無理のない範囲で辺りを探検してみよう、早くここを離れたい。

決して雷の音が煩くてさっさと離れたかったわけではない…ここら辺の近くに雷花でも咲いているんだろう、そういう音だ。

まずは崖側、祝福から来た道を少し戻って下った所に狭間の地特有の墓場があった。

地上ではこの石棺がいくつか並んで置かれているようなものが一般的なようで、こういう墓場以外にも地下墓という大きい墓地もあるようだ、まだ行ったことはないが。

だが大抵こういう墓場には複数体は敵がいる、いないこともあるが用心するに越したことは無いだろう。

なのでそこは避けて大きな段差を迂回しつつ崖側へ行き、狼を避けた先で景色を楽しんた。

…ん、やはり高いところから見る景色は良いものだ。

美しい光景というのもあるが、最近はよく見上げてばかりだったからな…見下ろせるというのがいい、気分が良くなる。

…冗談だ、それはそうと本当に景色がいい。

真後ろに霊体のように透けていても壮大な黄金樹があるが、正面にはいずれそれに並ぼうと言うほどの、私達からすれば十分大きい黄金樹がきれいに見れる。

右を向けば私が必死に走ったであろう坂や風車が見えた。

わぁ…達成感…満ち足りていると、下からすすり泣く声が聞こえた。

唐突な恐怖に襲われながらも好奇心から下を覗くと、私が逃げ出したあのミミズ顔達が項垂れていた。

…彼らに、何があったんだろうか。

…自分の気持ちをごまかすように左を見れば崩れた大橋があった、崩れる前は重宝しただろう、私も渡ってみたかった。

……あの段々に崩れている橋は商人さんと休んだ祝福があった場所では?

 

つまり、私はそこらをぐるっと周っただけ?

 

 

 

 

 

なんとも言えない徒労感から森渡の大橋の祝福へ移動した。

商人さんと再会し焼き鳥を売りつけたり商品を売りつけられたりして笑い合い、あの寂しげな調べを奏でてもらう。

元気が出てきたのでお別れを言ってアルター街道の三叉路へと移動した。

思えばこの祝福からの導きは後回しにしていたのだ。

理由?導きが向いた方向には、私では絶対、突破出来ない警備がされていたからだ。

なにあれ?ただでさえ至る所に兵士どころか騎士すら居るのに、坂や階段になってる大通りを挟んでさぞ名のある石大工達の手によって生まれたであろう石像や建造物の高所に弩砲が設置されている、なにあれ?

突っ切ろうにも馬くらい速くないと無理だろ、こちとら徒歩だぞおらぁ!

しかし、今回の私には秘密兵器がある…遠眼鏡だ。

これで偵察してどう行けばいいか探ってやるのだ。

因みに待ち構えられていない横側を通ろうとして失敗したので真ん中のここしか通れない。

右側は黒い襤褸を纏った集団に紫色の光と石で殺されかけ、左側は遠目に巨大熊の後ろ姿を見つけたのですぐさま戻った…熊に勝てるわけがないよ。

だから、だからこその正面突破。

そんな訳で巡回してる兵士の隙をついて偵察を始める。

…なるほど、あの騎士は弓を持ってないな…

…よく見たら奥に騎兵が門番してる。

…大きな斧槍、木のようなトサカ、重厚な金色鎧。

それが2体…仁王かな?

…うん。

 

 

 

 

 

心折れた兵士のように項垂れていると祝福から褪せ人さんが出てきた。

褪せ人さんはこちらに気が付くとさっとこちらに駆け寄ってきた…なんか犬みたい。

 

「こんにちは、お腹が空きましたか?……はい、いつものですね。それで…褪せ人さんは、この先に行かれるのですか?…すごいなぁ。私は、諦めてしまいました。私がこの地の王様など、恐れ多いにもほどがありますが、この地に招かれ、導きが見えているのなら、それを目指すのが筋ってものでしょう?……えぇ、私は商人です。戦う術も力も度胸もありません、でもそれが目指さない理由にはならないと、私は私に戒めていたんです。知っていますか?とある褪せ人の方は大ルーンを二つも集めてしまったと、私なんかよりその褪せ人が王様に相応しいというのに……え、貴方がそうだったのですか!?……そうか、貴方がコリンさんが言っていた……あの、褪せ人さん。

 

よければ、貴方のことを 未来の王様 と呼んでもいいですか?

 

きっと貴方は、近い未来で王様になるでしょうから、今のうちに王様と呼ばれることに慣れておくべきです。まぁ、私も慣れる為に呼びたいって事もありますけどね……はい、ありがとうございます、未来の王様…あはは、なんか変な感じですね。では、今後ともご愛顧ください、未来の王様」

 

 

 

 

 

…はい、精神的に来てた所で未来の王様とか言い始めた阿呆は私です。

なにこれ、めちゃくちゃ恥ずかしい。

しばらくここから動けなくなるほどに恥ずかしい。

ええい鳥狩りじゃあ!焼き鳥バンバン作るんじゃあ!

うわああ恥ずかしいいいい!!

 

数日後、少し遠くの空のほうき星が地面に落ちた。

なんとなく、未来の王様がやったんだってわかった。

 

 

 

 

 

鳥を狩ること十数日、黄金樹が燃えた。

 

 

 

 

 

いくらなんでもこれは緊急事態だと判断して祝福から円卓へ移動した。

…えっと、円卓も燃えてね?

…後なんか人減ってね?

あれ、こんな人少なかった?

 

 

 

 

 

「……あぁ、未来の王様…ローデリカさんに話を聞きましたか?…そうですか。私も話したのですが…ヒューグさんは、頑なでした。未来の王様のための、神をも殺す武器…それが鍛えられるまで動かない…ヒューグさんは本当に、真っすぐで歪まない、剣のような人ですよね。未来の王様…どうか、ご武運を」

 

 

 

 

 

「未来の王様!…ローデリカさんからまだ話を伺っていないのですか?…どうか、ヒューグさんと話してくださいませんか?貴方ならきっと……………未来の王様、ヒューグさんは…そう、ですか…私の故郷でも、翁や御婆が自身の子を、酷ければ自身の事すら忘れてしまう事がありました…私はそれで耐性がありましたが、ローデリカさんは……」

 

 

 

 

 

「未来の王様…私、情けないです。ヒューグさんはあんな状態でも、ローデリカさんはあんなに悲しんだのに、貴方のために働いています。鍛冶と調霊…私だけ、何も出来てない、2人のように役に立ちたい…………はっ!!

 

未来の王様!!お腹へってませんか!?

 

ヒューグさんは鍛冶で、ローデリカさんは調霊なら、私は物資で!食事で貴方を支えましょう!

もも肉も鳥皮も、羽も鳥脚もいっぱいあります!

病は気から!気は食事から!

腹がへっては戦ができぬ!

さぁ未来の王様!何をお求めですか!?

 

おすすめは、焼き鳥ですよ!!」

 





今回かなり後書き長いです、飛ばしてもらって大丈夫です。

実は今回のお話の為に過去やっていたエルデンリングのデータを引っ張り出しました。
ミミズ顔を観察したり風車村見たり三叉路からある程度街道へ近付いて遠眼鏡を覗いて見たり。
ミミズ顔さん、貴方結構殴ったり吐いたりばっかりだったのね…ナイトレインのミミズ顔ボスのせいで吸引力お化けホールドの印象が強くなってました。
後遠眼鏡を使ってみたんですけど、バリスタ兵に発見される程近付いてもツリーガードどころかローデイル騎士すら見れないくらいの倍率でした…ぬーん。
まあ読み込まれてなかった可能性あるし…このままで編集しません。

さて、お気付きでしょうか…
うちの焼き鳥ちゃん、しれっと百智卿を忘れています!
オッフ、これには「百智の世界」からの「ほうき星」オッフねぇ!

…流石にふざけ過ぎた、まぁ焼き鳥ちゃんが最初に話を聞こうとしたのは百智卿だったんですよ?でも知ってる場所が火事で、知り合いが行方不明ですよ?パニックだったでしょうねぇ…。
後アルター高原の三叉路から王都ローデイルへ行くための城門?街道?らへん、焼き鳥ちゃんのステを今までの行動から考えて褪せ人(プレイヤー)しかできない事を縛りプレイさせたらどうなるか?と考えてたらこうなりました。

・プレイヤー以外の褪せ人は生き返らない→死に戻りは不可能
・霊馬の指笛を持ってない→トレント騎乗不可
・ルーンを力に出来るのはメリナや、メリナの「二本指に仕え、褪せ人を助け、導く存在…」というセリフから指の巫女のみ(暫定)→どっちも居ないのでレベルアップ不可
・鍛石集めしてない、戦技集めてない、武器は小弓とダガーのみ→碌な武器を持ってねぇ

結果…初期戦技の初期武器背負った低レベ復帰不可の移動徒歩のみ褪せんちゅ…それがうちの焼き鳥ちゃんだ!!状態。

まぁもっと大事な事がね、へへ、問題がありまして…。
うちの焼き鳥ちゃん、名前が決まってません!!
うぼぁ……。

…もう焼き鳥ちゃんで良くない?ほら、可愛いじゃん?焼き鳥ちゃんって名前。
…流石にないかぁ。

あ、この話のあと焼き鳥ちゃんはずっと焼き鳥と羽と鳥脚を無限販売してくれる予定です。
ディアロスが立ってた場所にDの座っていたような椅子を置いてちょこんと座って売り子してるんですよ、可愛いね。




さて、ひとまず今回で完結させます、短い期間に短い文章でしたが、とても楽しく投稿させて頂きました!ありがとうございました!!
この後は小話とか思い付きネタをまた短く投稿しようと思います。

では、また。
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