【安価】お前らの力で幼馴染に告白させるスレ 作:俺だ俺だ俺だ俺だ
「和也っ、次は何食べる?」
「んーと……あ、穴子かな」
「もー、私のおごりだからって高いの食べないでよね!」
隣のカウンター席に座る杏奈が、寿司の流れるレーンの上に取り付けられたタッチパネルを操作しながら、むーっと頬を膨らませた。ここまで俺が食べたのは、玉子、しめ鯖、エビ(蒸されたやつ)、炙りサーモン、そしてサイドメニューのラーメン。まあ、その……火の通ったネタを選んでいるというか……。
「あっ、エンガワだ! 取っちゃおっ」
レーンを流れてきた皿を見て、杏奈は嬉しそうに声を弾ませていた。さっきまであれだけ寄生虫を見ていたのにもかかわらず、杏奈は遠慮なく生のネタを食べている。……可愛いし、素直で良い子なんだけど、それはそれとして変わっている部分があるんだよな。
「はいっ、穴子お待ちぃ」
そのとき、レーンの向こうから店員さんが皿を手渡してきた。それを受け取って目の前に置くと、横にいる杏奈はいつの間にかエンガワを平らげていた。く、食うの早いな!?
「あれ、穴子食べないの?」
「た、食べるよ」
促されるように、慌てて穴子を取って口の中に放り込む。なんか……よく味が分からない。美味しいはずなんだけどなあ……。
「私っ、ちょっとお手洗い行ってくるから。食べててね」
「あ、うん」
「こっそり大トロとか頼んじゃだめだよ?」
「頼まないよ、神に誓って」
「?」
首をかしげつつ、スカートを揺らして店の奥へと歩いていく杏奈。それを見送った後、俺は手元にあった湯呑に手を伸ばしたのだった……。
602:主
お疲れ様ですっ!
ちょっと戻ってきました!
603:恋する名無しさん
>>602 乙
604:恋する名無しさん
>>602 乙
605:主
お寿司美味しかったですっ!
>>517 さんありがとうございました!
606:恋する名無しさん
よかったなあ
607:恋する名無しさん
で、これ誰が言うの?
609:主
>>607 何の話ですか?
すいません、やっぱり前の方のログは追いきれなくて
610:恋する名無しさん
気にしなくていいよ
611:恋する名無しさん
うん、気にしないで
613:主
分かりました!
すいません、午後にどこ行こうかなって思ったので安価させてください
615:恋する名無しさん
おっ、いいね
617:主
午後の行先 >>624
619:恋する名無しさん
映画とか
620:恋する名無しさん
ラブホ! ラブホ!
622:恋する名無しさん
>>620 はええよw
624:恋する名無しさん
東京タワー
625:恋する名無しさん
おお……おおっ?
627:恋する名無しさん
混んでんじゃね?
629:主
東京タワーですか?
ちょっと調べたらバスで一本みたいです!
空いているかは分からないですけど、行ってみます!
じゃあ、いったん失礼しますっ!
631:恋する名無しさん
東京タワーってなんか変じゃね?
633:恋する名無しさん
高校生のデートにしてはベタすぎるし、ネタ回答としては普通過ぎるな
634:恋する名無しさん
普通に物好きな奴が答えただけだろw
636:恋する名無しさん
これで終わりだね
「あれ、母さんからLINEだ」
トイレに行った杏奈を待つ間、ふとスマホの画面に目を向けると、母親からメッセージが届いていた。なんだろう、珍しいな。
母:由夏が大急ぎで家からタクシーに乗って行ったんだけど、何か知ってる?
え、由夏が? わざわざタクシーで出かける用事なんて、アイツにあるとは思えないんだけど。だいいち、昨日俺に「明日お出かけしない?」と言ってきたのだから、今日の由夏に用事など無いはずだが。
「ごめん、お待たせっ!」
スマホから顔を上げると、ちょうど杏奈が戻ってくるところだった。随分と長いトイレだったな。まさか、もう寄生虫――いや、そんなわけないよな!
「ねえ和也っ、このあと東京タワー行かない?」
「えっ、なんで?」
「いいから! 行きたいから行くのっ!」
「お、おう」
随分と熱心に誘ってくる杏奈。いったい何があるんだろう。イベントでもあるのかな? まあ、それはさておき。由夏のことも気になるけど……いったん、杏奈の言う通りにしておくとするかな――