フォンテーヌから逃亡したいのに元水神様から逃げられない   作:桜紅月音

5 / 5
とある作品を見て、やっぱり人が死ぬっていうのは怖いってなりました。
身近な人が死ぬ事は今は考えるなんて出来ないですけど…大事にしていかないといけませんね


episode5

フリーナに襲われて楽しい事をやることになった。

そういう関係になったという事ではない。

 

「サクヤ…どうして僕の物にならないの…」

 

と僕に乗っかって言ってくる。

そんな人を物扱いしないでほしい。昔からずっと思ってきた事だが

 

「フリーナ…」

 

「僕の事…嫌いにでもなったのかい?」

 

「そういう事ではないけど…ずっと一緒だったから…今更…そういう事に見れないというか…」

 

と今にも泣きそうなフリーナの目をはっきりと見て言う。

そんな僕の声を聴いて

 

「サクヤ、もういいでしょ…僕の物になってくれよ…昔みたいな関係じゃないんだから…」

 

「けど…僕がフリーナの事を好きじゃない事はフリーナは知ってるでしょ?」

 

「そうだけど…どうしてもサクヤの事が欲しくなったんだよ…」

 

とフリーナは言うが、それでも僕の気持ちは変わらない。

フリーナの事を好きになるならないの話ではない。

彼女の事を好きになってはいけないのだ。

 

「いくら言っても、僕の気持ちは変わらないよ…フリーナが悲しい気持ちで訴えてきたとしてもね…そこは分かってほしい」

 

酷な事を言うが、こればっかりははっきりとしておかなければいけない。

 

「それでも…僕は君の事が欲しいんだよぉ…」

 

とフリーナは僕の服をギュッと握って訴えるようにして言ってくる。

 

「フリーナ…」

 

「サクヤは、一体何をすれば僕に惚れてくれるんだい…これだけ言っても…響いてはいないんだろうけど…僕の気持ちを考えてほしいよ…」

 

と僕の胸に顔を埋め、ひたすら手で叩いてくるそんなフリーナの頭を撫でる事が出来れば良いんだろうけど…それが今の僕には出来なかった。

フリーナの言葉が全く響いていないという訳でもない。

 

「フリーナには悪いけど…何をされてもフリーナに惚れる事はないと思う…こればっかりは謝る…本当にごめんな…」

 

何もできない自分に嫌気が差してくるが、何をしろというのだ。

何もできないのに…

 

「…うん…分かってる…君は…そういう人だって事は…」

 

僕の胸の中でずっと泣きながらも、そう伝えてくる彼女

こういう事があるから()()なんだ…けれど、それは言ってはいけない。

それは約束だからだ…でも、いずれは言わないといけない。

その時が来るまでは我慢…

 

「君に僕の気持ちを言えてすっきりとしたよ…納得はしていないけど…今はこれでいいんだ…ありがとう」

 

と目の下に涙を浮かべながら笑顔で言ってくる。

ああ…僕はやっぱり好きなんだな…彼女の事

 

「そうか…フリーナが元気そうで何よりだよ」

 

さっきも言った通り、この気持ちは言ってはいけない。

 

「それじゃ、今まで通りの関係でね」

 

「そうだな」

 

言ってしまうと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はこのフォンテーヌから去らないといけないからだ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。