フォンテーヌから逃亡したいのに元水神様から逃げられない 作:桜紅月音
フリーナ2凸とシャルロットちゃんが完凸した記念なので初投稿です。
フリーナからの告白を断ったのはいい……だけど。今の状況は一体なんだって言うのか…
「サクヤさん!どうでしょうか!私の新しい衣装は!」
自分の目の前に現れた新聞記者もとい…シャルロットさん。
いつもの赤色を主体とした服装ではなく、オシャレといっていいのだろうか。
それこそ、探偵みたいな服装をしていた。
「随分とスカートが短いような気もするけど?」
「あー私の事、そんな目で見てたんですか~?」
いつもの服装も大概ではあるが、彼女が今着ている服もまた際どい。
それを指摘すると、何かを企んでいそうな表情をして言ってくるのだ。
抜かりのない記者さんな事で
「そんな事はないから安心しな」
「別に私はサクヤさんになら、そういう目で見られてもいいんですよ~?」
上目遣いをしてくるシャルロットさん。
さっきから気になっていたけど、今日は距離が近いような気がする。
身体を密着させてきてるのもあるが、そのおかげで彼女の凹凸のある双丘が形を変えて当たっているのである。
彼女の好きな男子なら、速攻で落ちてるなきっと
「はいはい、そういうのは良くないからね」
しかし、そんなあからさまな誘惑には乗らない。
彼女が記者なのもあるけど、僕は人を好きになんてならないからね。
そう自己完結を決め込む。
「サクヤさんのケチ!」
「ケチでもなんでも言ってどうぞ」
僕の発言に納得がいかなかったのか、彼女は文句の山々を言ってくる。
ケチだとか、誘惑に乗れだとかを。ケチはまだしも、誘惑に乗れは本音だよねきっと
「いいですよ!サクヤさんがそういう態度を取るなら、私にだって考えはあるんですから!」
僕の事を指さして、彼女はそう高らかに宣言する。
一体、何をしようとしてるんだろう。
「サクヤさんが私の事をいきなりお__」
彼女がそう言おうとした時、僕は咄嗟に彼女の口を手で覆った。
危ねぇ……それ以上言われたら、こっちの立場というものが無くなる所だった。
僕に口を塞がれて、僕の腕の中でバタバタと動き回る彼女
「シャルロットさん……一旦、落ち着いてくれます?」
彼女にそう言うと、彼女は顔を縦に振ったので、拘束していた手を解放した。
「いきなり何するんですか!」
「シャルロットさんが変な事を言おうとするからでしょ」
解放してすぐ、彼女は怒りを僕にぶつけてきた。
「だって事実じゃないですか!私の事を変な目で見てきて、襲うとしたのは!」
「全然違うね。事実じゃないし」
彼女の言い分に、僕はすらすらと返す。
流石は記者。出てくる言葉はそこらの人達と違っていた。
「別にいいですけど。新聞に書いても意味ないですから」
挙句の果てには拗ねた。
「是非とも、新聞には書かないでと言っておく」
「書かないですって、そんなに面白くないネタですし」
彼女にはっきりとそう言われて、それはそれでちょっと嫌だなと思ってしまった。
書いて欲しくないのは事実だけど。
「私はサクヤさんの事を嵌めようだなんて思ってないですからね」
「本当にそうなのか気になるけどね僕は」
僕がそう彼女に言うと、彼女はクスっと笑って。
「本当ですよ。サクヤさんの事いいなって思ってるのは事実なので!」
「そっか」
すると、彼女はその場で一回転し始めた。
ただでさえ短いスカートが舞って、スカートの下が一瞬だけ見えた。
とは言ってもはっきりとは見えていない。
「見えましたか?今日、下着まで自信入れてきたんですからね」
「そうかい。残念だけどしっかりとは見えなかったな」
「そうですか。はっきりと見せる時は、またいつかですね!」
彼女はそう言って、僕の前から走って行ってしまった。
一体、何をしに来たんだろうかと思う僕なのであった。
「サクヤ、彼女と何をしていたんだい?」
「フリーナ。話をしてただけだよ」
シャルロットさんが去ってすぐ、入れ替わるようにフリーナがやってきた。
その手には、大量のパスタの入った袋を抱えて……
「それ全部、パスタ…?」
「そうだよ。サクヤも居るかい?」
フリーナはそう言いながら、袋の中からパスタを取り出してきた。
いや…本当にどれだけ入っているんだ。
「パスタは美味しいからね。いくらでも食べれるよ」
「そう……うん、そうだね」
とっても喜んでいるフリーナを見て、言いそうになった言葉を飲み込んだ。
下手に言って、ヌヴィレットさんが飛んできても嫌だもの。
「今から、パスタでパーティーするんだけど来るかい?」
「あー…ごめん。今から用事があって…」
僕がそう言うと、フリーナは「分かった。またね」と手を振って去っていった。
「健康には気を付けてよ…フリーナ…」
フリーナには聞こえていないと思う声で、僕はそう呟くのだった。