灯里「あー何かさこの作品の年内の投稿はこれで最後みたい」
宮子「サボる気ですかねあの
灯里『仕方ないじゃん以前言ってた奴の執筆もまだ終わってないし積みプラもあるし更に増えるし片付けしなきゃだし。
HMMライガーゼロシュナイダーは素体しか組んでない上にパンツァーはまだ手付かず、年末にはサラマンダー来るしAZコマンドウルフもあるわ他にも諸々…今は休みの日はまん○らけに偶々入荷してたのをポチったとあるゾイドのガレージキット組むのに集中しているみたいだけどさ』
宮子「あの人片付け苦手ですけどね」
現時刻23時00分、D.U地区某所にてジェノブレイカーは降着、その身を伏せるとRABBIT小隊の面々は固定具を外し、ジェノブレイカーから降りて簡易拠点を設営、モエはノートパソコンを開いてヴァルキューレ警察学校の監視システムへハッキングする準備を、潜入班となるミヤコ、サキ、ミユは装備を纏って潜入への準備を進めている。
「カンナ局長は恐らく私達が遅かれ早かれ癒着の証拠を押収しに来る事を予測しているでしょう」
「確かに…パイセンがいるもんねぇ。パイセンなら癒着しているのを知ってると局長も考えるのは妥当かな」
モエの言葉を
「この世界にはゾイドが存在しています。カイザーから何かしらのゾイドの提供を受け、それを動員してくる可能性は高い…いえ、私がいるからしてくるでしょう」
「前々から疑問に思ってたんだが、パイセンのジェノブレイカーやあのオルディオスってゾイドと私達の世界にいるゾイドって違う気がするのは気のせいか?」
「確かに…ジェノブレイカーやオルディオスはより機械らしい気が…」
準備を進めながらサキとミユは前々からの疑問を口にする。
「師匠曰く成り立ちという名の設定の違いだそうです。ジェノブレイカーやオルディオスはゾイドコア以外の部位を機械に置き換えたサイボーグに近い存在に対しこの世界のゾイド…師匠曰くワイルドゾイド系統は一部は人の手による改造は受けながらも基本的にはそういう形に進化した生命体だそうです」
「コアを抜き出すって中々にエグいねそれ…」
言葉にしたモエもだが疑問を言ったサキとミユ、話を聞いているだけだったミヤコはドン引きしていた。
「そろそろ時間です。準備は良いですか?」
ジェノブレイカーからの言葉にRABBIT小隊は頷く。
「では、作戦を開始してください」
「RABBIT1、了解。ヴァルキューレ公安局とカイザーグループの癒着・違法取引に関する証拠を確保する"リヴィールザシールド作戦"を開始します」
「「「了解!」」」
ミヤコの号令と共にRABBIT小隊は行動を開始する。
ミヤコ、サキ、ミユはヴァルキューレ警察学校へ向かい、ジェノブレイカーは誘導灯を消して低空飛行をしていたのだが…
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!」
そんな中、響き渡った咆哮にジェノブレイカーはエクスブレイカーを展開して臨戦態勢となる。数秒後、地下格納庫に通じる扉を突き破って現れた機体がジェノブレイカーに向けて跳躍し、大きな口を開けて噛みつこうとする。
ジェノブレイカーは急速旋回で回避した後に着地、相手も着地する。
大きな頭部に金色に輝く
「デスレックス…しかも金色の個体ですか…」
ジェノブレイカーに奇襲を仕掛けた機体。その正体はヴァルキューレ公安局がカイザーグループとの違法取引によって与えられたデスレックス…それも
着地したデスレックスはその視線をジェノブレイカーに向けると追加装備のAZ2連装キャノン砲をひたすら連射する。ジェノブレイカーは着弾の寸前にEシールドを張って砲撃を防ぎつつデスレックスの背後に回ろうとするがデスレックスの反応速度はジェノブレイカーの想定以上なのか追従するかの様に咆哮転換して距離を詰めようとする。
「皆さんはそのまま作戦を続行してください!」
ジェノブレイカーはRABBIT小隊の面々に指示を出すのだった。
ジェノブレイカーがデスレックスとの交戦状態に入った後、ミヤコ、サキ、ミユはヴァルキューレ警察学校への潜入に成功していた。3人の位置はモエが操作しているノートパソコンのディスプレイに表示されたマップ上に記録されている。
『此方RABBIT3。その一帯の監視カメラへのハッキング完了~。公安局の取引帳簿が保管されてる地下3階までの進路上には今のところ警備員も確認出来ないから進んでも大丈夫。でもセキュリティコードが30分感覚で書き換えられてるからハッキングが持つのは長くて30分だからね』
「RABBIT1、了解」
因みにヴァルキューレ警察学校の防衛プログラムは委託を受けたミレニアムのハッカー集団ヴェリタスが開発したものであるが故に強固なもので、部隊の中でも電子戦のスペシャリストたるモエでも30分稼ぐのが限度だった。
「しかしヴァルキューレには呆れたものだ。まがりなりにも本拠地なのに警備がいないのはどういう事だか…」
サキが言う事ももっともな事である。彼女達が潜入したのはヴァルキューレ警察学校本館…つまりヴァルキューレの本拠地である。重要書類も保管されているのにも関わらず(人手不足もあるだろうが)このザル警備っぷりにサキは呆れていた。
「もしかしたらみんな先輩とデスレックスの方に向かったのかな…?デスレックスも強いけど先輩って並大抵のゾイドより強いし…」
一方のミユはジェノブレイカーの応対に向かったのではと考えていた。ジェノブレイカーの強さを他ならぬ彼女達RABBIT小隊は目の当たりにしてきた。そして一般的なゾイドより遥かに強い事も把握している。
だが、今回の相手はデスレックスというこの世界のゾイドの中でも頂点に君臨する程の機体…その亜種だ。
このキヴォトスでの発掘例は今回の黄金龍形態も合わせても現状僅か9機と希少な機体ではあるが、その圧倒的な強さはRABBIT小隊も知っている。デスレックス1機でも厄介なのに増援も現れた場合、流石のジェノブレイカーでも対処出来るのかという不安は少なからずある。
「
ミヤコの言葉にサキとミユは頷き、モエのナビゲーションの元、取引帳簿が保管されている地下3階へ向かうのだった。
デスレックスとの交戦を続けているジェノブレイカー。
(中々の強敵ですねこれは…)
冷静に次の一手をどうするか考えるジェノブレイカー。
金色に輝くアーマーはビーム兵器をある程度は弾く事が出来るらしく、ウェポンバインダー内の兵装は効果が薄い。最大の武器である荷電粒子砲で一気に勝負をかけようとしても反応速度が
(あの顎と内蔵されたドリル…あれを食らえばいくら私でも深手を負いかねない…!)
しかしデスレックスの真の武器は後付けの各種ミサイルや銃火器ではない。
その威力はいくらゾイックアデフトテレイターKVシリーズ化個体であっても深刻なダメージを負うことは避けられないだろう。
只でさえ強力なデスレックス黄金龍形態に加え、遅れて合流してきたギルラプターやハンターウルフもデスレックスに加勢してジェノブレイカーに砲撃を放つ。
たとえ強大な力を有した個であっても数の暴力の前では防戦一方となるのも無理はない…が、そもそも今回の
ヴァルキューレ警察学校本館地下3階の一角、ある部屋の前までミヤコ、サキ、ミユは到着した。
「此処だよね…ヴァルキューレの文書が保管されてるのって…」
「あぁ。だが、様々な犯罪の記録や証拠もあるから当然と言えばそうだが…頑丈な扉だな。恐らく爆破して抉じ開けるのも厳しそうだ。まぁ、爆破した瞬間に警報がなるだろうが…」
サキは扉をノックし、扉から鈍い音が発せられる。そもそもこの扉は電子ロックを採用している為、これを解除する以外に出入りする方法はないのだ。さながら巨大な金庫とでもいうべきだろう。
「モエ、電子ロックの解除にどれくらいかかりますか?」
『う~ん、思ってるよりちょいと手強くてさ、あと5分は』
モエからの返答を受けた3人は警備が来ないか警戒を続けるのだが…結局来なかった事を予め言っておこう。
『はいクリア、っと』
そしてモエは宣言通り5分以内に電子ロックを解除し、扉は漸く開いたのである。
扉に入ろうとする前にミヤコは宮子とのやり取りを思い出した。
『証拠は恐らく地下3階の金庫にあるでしょう。入る時はドアストッパーを挟んでおいてください。ドアが閉まると再度オートロックが掛かり、下手に破壊しようとすれば警報がなります』
『もしかして
『…あの頃はまだ未熟でしたので…とにかくドアストッパーは忘れない様に』
やり取りを思い出したミヤコはドアストッパーの代用として自身の銃を扉の隙間に挟んでできる限り閉めると
「サキとミユは違法取引に関する証拠を捜索してください。モエは警備が接近した場合私に伝えてください」
サキとミユ、モエに指示を出す。
「「『了解』」」
部屋の中に入った3人は違法取引に関する証拠を探すべくそれぞれ本棚を漁っていく。
時間にして10分程か…
「ミヤコちゃん!サキちゃん!見付けたよ!」
ミユが件の違法取引に関する証拠を遂に見付け、出来うる限り大きな声で二人を呼んだ。
「!」
「早速確認しましょう!」
ミヤコとサキはミユの元へ駆け寄ると早速帳簿に記載されたそのページの内容を確認する。
「カイザーインダストリー…最新の取引は3週間前…」
帳簿には宮子のいた世界でも起きていた子ウサギタウン再開発計画の件に関する取引…邪魔となる浮浪者を強制退去させる事と引き換えに武装やゾイドを無償供給を事前に行う事を示す情報も記載されていたのだが…
「マジかよ…あのデスレックス…」
現在ジェノブレイカーが応戦しているデスレックス黄金龍形態に関する出所を含めた記載も記録されていた。
「1ヶ月前、
そう、あのデスレックス黄金龍形態はアビドス砂漠から出土した物である事、そして出土地がカイザーコンストラクションの所有地である事が記載されていたのだ。
「アビドス自治区がカイザーコンストラクションの所有地に…いえ、土地を担保に資金を借りたという可能性を考慮すればあり得なくはないですね…」
ミヤコの推測通り、嘗てのアビドス生徒会の中には他に目ぼしい資産がないからと土地そのものを担保に金を借りた者もいたのだ。それが巡りに巡って今、対策委員会や自分達に牙を向いているのである。
「証拠は確保できました。後はこれを持って脱出し、
金庫を出て自身の銃を回収したミヤコ。彼女の指示とモエによるナビゲートの元、3人は
他ならぬ宮子のアドバイス(?)もあってか
「ジェノブレイカー、こちらRABBIT1。ランデブーポイントに到着」
『こちらジェノブレイカー。RABBIT1、了解しました。今迎えに行きます』
ジェノブレイカーからの通信も切れ、後は退却するのみ…の筈だったのだが…
「まさかヴァルキューレに潜入しておいて、おとなしく帰れるとは思ってないだろうな?」
RABBIT小隊の誰の者でもない第三者の声。3人が声のした方角を振り向いた先にいたのは…
「公安局局長…」
そう、公安局の局長たる尾刃カンナその人である。
To be continue…