ティガダーク~やはり俺は光の巨人になれない~   作:大枝豆もやし

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今回の主人公はティガダークじゃありません。


モンスアーガ―

 

 

 ギジェラの夢から覚めた人類は復興に成功した。

 全ての人間が戻ってきたわけではない。

 戻ってきたのは、ほんのごく一部。

 しかし彼らは来訪者たちの協力によって文明を立て直した。

 いや、正確に言うなら新しく築いたと言った方が適切かもしれない。

 

 来訪者たち。

 端的に表すなら宇宙人といった知的生命体。

 彼らは様々な理由で故郷の星から離れ、地球へたどり着いた。

 そして、目覚めた人類たちと協力して暮らしている。

 だが、全ての来訪者が人類に友好的とは限らない。

 中には排除或いは侵略しようと目論み、他の来訪者を駆逐しようと企む者もいる。

 しかし彼らの邪悪な計画通りにはいかない。

 なにせ、地球には守護者がいるのだから。

 

「デュア!」

 

 ウルトラマンダイナ。

 光と共に現れた彼は今日も人類と来訪者を守るために戦う。

 

 今回の相手はモンスアーガー。

 町に突如現れ、破壊活動を開始する怪獣を止めるべくダイナは立ち上がる。

 

 モンスアーガーが両手を合わせる。

 瞬間放たれる破壊火炎弾。

 ダイナはソレをサイドステップで避けながらハンドスラッシュを放つ。

 回避どころか防御すらされずに命中する光弾。

 しかし、当のモンスアーガーは効いた様子が一切なかった。

 鬱陶しそうに身体をゆるす。

 まるでハエや蚊が止まった後のように。

 

「(ノーダメ!?)」

『(そうだ炭治郎、アイツは滅茶苦茶堅い!だから頭の皿みたいなのを割るんだ!)』

 

 ダイナの脳内に響く謎の声。

 それに従ってダイナは頭部の弱点らしき部位に攻撃を仕掛けようと跳び上がる。

 もちろん、相手も黙ってソレを見ているわけではない。

 

「グアァ!?」

 

 モンスアーガーの打撃。

 半回転して尾を振り、ダイナをかっ飛ばした。

 ダイアモンドより堅い外皮に加え、自身の身長の半分程はある太い尾を、300万馬力の怪力で振り回したのだ。

 その一撃は巨大なフレイルのようであり、ダイナに大ダメージを与えた。

 

「デュアアアア!!?」

 

 無防備に倒れているところに蹴りをくらって苦しむダイナ。

 だが相手の攻撃はまだ止まらない。

 更に蹴り飛ばしてサッカーボールのように転がす。

 

 モンスアーガーが咆哮をあげる。

 まるで無様に転がされるダイナを笑うかのように。

 だが、ソレが隙を晒す事になった。

 

「デュアアア…デュア!」

 

 ダイナのタイプチェンジ。

 フラッシュタイプかミラクルタイプへ。

 カラータイマーがやかましく鳴っている状態で。

 

「頑張れダイナ~!」

「怪獣を倒して~!」

 

 子供たちがダイナを遠くで応援する。

 ソレに応えるように頷き、再び敵と向き合う。

 

「ドゥ………ハァ!」

 

 ダイナが分身する。

 2人になったダイナはモンスアーガーの左右に回り込み、一斉に青い光線を放ってモンスアーガーを拘束する。

 だがソレも少しの間だけ。

 モンスアーガーは力ずくで拘束を振り払い、ダイナも弾き飛ばされた。

 しかしソレで良い。

 既に分身たちの役目は終えたのだから。

 

「ダアアアアア!」

 

 ダイナが空高く落ちてくる。

 足をモンスアーガーに突き出し、回転しながら。

 ミラクルロケットアタック。

 空中から急降下し、猛スピードで敵にぶつかる技。

 加速の勢いを付けたソレは見事にモンスアーガーの頭部に命中。

 弱点である皿をかち割った。

 

 悲鳴をあげるモンスアーガー。

 血が噴き出るかのように皿から火花が迸り、その場に倒れ込んだ。

 遅れて身体が光や炎のような状態になりながら消えて逝く。

 

「(やっぱり、圭吾くんみたいには無理だな………)」

 

 光となって元の場所に戻ったダイナ。

 彼は………炭治郎は人の姿へと戻り、大きなため息をついた。

 

 

 

 

 

 炭治郎がウルトラマンになったのはほんの偶然の重なりだった。

 

 

 ギジェラの夢から覚めた彼は、実家のパン屋を継いだ。

 家族たちも遅れて目覚め、共に経営を始める。

 

 パン屋は好評だった。

 宇宙をさ迷っていた来訪者たちにとって地球の食べ物は魅力的だったようで、順調に売れていった。

 また前のように暮らせる。いや、もっといい暮らしが出来る。

 来訪者たちの支援や齎された技術で部分的だが復興し、発展していく社会。

 竈門家はより良い未来を夢見、日々努力して暮らしていた。

 

 家族だけではない。

 炭治郎は友にも恵まれている。

 ただ一人、いなくなった者を除いて。

 

 幸せは続くと思っていた。

 偽りでは無く、現実の幸せが。

 たとえ人類が一度滅びかけても、また皆と過ごせると思っていた。 

 しかし、ソレを妨げる狂暴な怪獣や侵略宇宙人。

 奴らによって再び地球は危機に陥った。

 

 グロッシーナ。

 突如出現したこの怪獣は町を破壊しながら前進。

 町の人々は避難場へ逃げ出したが、ソレを追うように進んでいった。

 

 避難の途中、建物が崩れる。

 その落下先には一人の少女。

 咄嗟に助けようと炭治郎が動いた瞬間、彼は光に包まれた。

 

 ウルトラマンダイナ。

 彼が炭治郎に力を託したのだ。

 

 炭治郎は怪獣を見事に倒した。

 初陣でありながら奮闘し、最後はソルジェント光線で撃破。

 かなりギリギリの辛勝だが勝利は勝利。

 こうして、彼は地球の新しい守護者となった。

 

「(………僕なんかが、務まるのか?圭吾くんの、代わりなんて………)」

 

 だが同時に思ってしまう。

 何故自分なのかと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの日、俺は力を手に入れた。

 

 怪獣が壊した建物に潰されそうになっていた子を助けようとした瞬間、光が俺を包み込み、ティガダークと同じ力……ウルトラマンの力を手にした。

 

 最初は散々だった。

 攻撃をモロに食らって吹っ飛ばされて、ビルに倒れて壊してしまった。

 なんとか近づいて殴ろうとしたけど全然当たらず、逆に俺が殴られまくった。

 必殺技のビームを出したけど体勢が悪いせいで変なところに当たったりもした。

 

 本当に情けない姿だった。

 だから、二度と変身したくないって思った。

 俺は圭吾くんじゃないんだ。

 格闘技どころか喧嘩も碌にしたことが無い俺なんかが出来るわけない。

 

 俺なんかじゃ無理だ。

 やっぱりティガダーク―――圭吾くんじゃないと。

 




圭吾「格闘経験あります。原作知識あります。戦いの才能あります。けど防衛隊と中のウルトラマンはいないので一人で戦います」
炭治郎「喧嘩すらしたことありません。そもそも転生者ですらありません。戦いなんて発想すらありません。けど防衛隊と中のウルトラマンはいるので皆に助けてもらいながら戦います」

他のウルトラマンとの絡み外伝とかでいる?

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