ティガダーク~やはり俺は光の巨人になれない~ 作:大枝豆もやし
やっぱ才能あっても鍛えないとね。オリ主みたいにアホみたいに鍛える必要はありませんが。
『ティガダークだと!?』
遠方からデマゴーグを眺めていたチェーン星人は驚愕した。
しかしそれも一瞬の間だけ。
すぐさまチャンスと捉えた。
『まさか、無敵と言われた貴様が直々に来てくれるとは!』
ティガダーク。
その強さは宇宙でも有名。
コロシアムで王者だったゼットンを倒した新たなチャンピオン。
チャリジャの運営していたコロシアムはただの見世物ではない。
軍事力をアピールする場でもあり、用意された怪獣やロボットはその指標でもある。
ティガダークはゼットンを倒す事で、一晩で自身の強さを証明。宇宙に知らしめた。
結果、彼の庇護を求めて地球に訪れた者や、強さを恐れて侵略を辞めた者もいる。
『やれデマゴーグ!奴を倒してお前の強さを証明しろ!』
コレはいい機会だ。
デマゴーグの強さを知らしめ、宇宙の覇権を握る為の。
そう考えたチェーン星人はダイナからティガダークに対戦相手を変えた。
ソレが間違いだと知らずに。
「(すげえ防御力だな、デマハンドプロテクション)」
ゼペリオン光線のポーズを解きながら、ティガダークは敵を分析する。
初手で光線ブッパは悪手とされているが、圭吾は弱点が明確な敵や詳細を知った上で有効だと判断した敵に何度かして成功したことがある。
今回も知っている怪獣の上、不意打ちの光線なら成功するかもと思っていた。
劇中ではダイナの必殺技は防いでなかったから通じるかもと淡い期待を抱いてたが、アテが外れた。
予想以上の防御力。
だが、やりようはある。
前もって立てていた戦術プランを実行するだけだ。
「デュア!」
ティガダークが空から攻撃する。
通常体から敏捷体へタイプチェンジ。
スラッシュ技で牽制を行い、デマゴーグをその場に縫い付けた。
『フン、飛び回ってばかりで勝てると思ってるのか?』
チェーン星人がティガダークにテレパシーを送る。
対するティガダークはソレを無視。牽制に徹する。
『ッチ、話す余裕すらないか。まあいい。そのまま無駄な抵抗を…何!?』
瞬間、チェーン星人は目を疑った。
ティガダークが放った光弾。
ソレを先程同様にデマハンドプロテクションで防ぐデマゴーグ。
だがその瞬間、光弾は網のように展開され、デマゴーグの巨大化した両手を覆ったのだ。
両手が拘束されて慌てるデマゴーグ。
その間にティガダークが飛び込んで来る。
「デュア!」
ティガダークがデマゴーグの背後を取る。
そのまま頚椎目掛けて飛び蹴り。
ぶち折るつもりで蹴る。
「ッ!!?」
派手に俯せに倒れるデマゴーグ。
ティガダークの蹴りと大地に挟まれ、大きなダメージを受けた。
同時、衝撃で大地が揺れ、土や瓦礫が浮き上がる。
その揺れに耐えて剛力体にタイプチェンジ。
デマゴーグの横部分を踏みつけるように蹴る。
蹴る、踏む、蹴り上げる。
着実にダメージを与えるが、大したものでは無い。
だから蹴られながらもデマゴーグに反撃のチャンスが出来た。
尻尾を起き上がらせ、ティガダークを背後から突き刺そうとした。
瞬間、ティガダークは背後に振り返る。
「シィア!」
サイドステップで避けるティガダーク。
デマゴーグの尻尾の棘は彼の右を通り過ぎる。
避けられた。
しかし攻撃は止んだ。
その間にデマゴーグは立ち上がる…。
ブリュッ!
「ッ!?!?」
突然、デマゴーグの右の視界が奪われた。
遅れてくる痛みと異物感。
右目を潰されたと分かったのはその数秒後であった。
だが、自身の尻尾の棘で眼を潰されたのかは理解出来ていなかった。
ティガダークはただ避けただけではない。
デマゴーグが尻尾を伸ばし切って勢いがなくなった瞬間、棘の根元部分を掴んだ。
ソレでデマゴーグの右目を潰したのだ。
敵の武器を奪って敵を無力化する。
一つの動作で二つ以上の効果を発揮。
人間の頃から培ってきた技や知識や経験。
コレこそティガダークの、圭吾の大きな武器である。
まだティガダークの攻撃は終わらない。
立ち上がったまま慌てふためいているデマゴーグの右腕と小指を掴み、関節技を仕掛けた。
本来、関節技は人間相手を想定している技。よって完全には拘束出来ず、関節に与えたダメージも本来と比べて十分ではない。
だが、動きを制限する事には成功した。
投げ技へと移行して倒れ込みながら地面に叩きつけ、関節に更なるダメージを与える。
続けて寝技に移行。十字固めで外しにかかった。
ボキッ!
「ッ!?!?」
完全に折った。
右腕も小指も。
これでもう万全にデマハンドプロテクションは使えまい。
通常体へとタイプチェンジしながら立ち上がるティガダーク。
対するデマゴーグは目から尻尾を抜くことには成功したがヨロヨロの状態。
その間にエネルギーを溜める動作を行い、必殺技の構えに入る。
ゼペリオン光線。
ティガの象徴ともいえる必殺技。
デマゴーグも慌ててデマハンドプロテクションで防ごうとする。
しかし左手しか巨大化出来ず、光線が右側を通過して命中。
光線を食らって派手に爆散した。
「………」
黙って空を飛んで帰っていくティガダーク。
ダイナから人間へと戻り、ただ見ていた炭治郎は、慌ててソレを追おうとした。
「ば、馬鹿な!?デマゴーグを正面から倒しただと!?」
チェーン星人は仰天した。
最高傑作であるスーパー必殺怪獣デマゴーグ。
その強さは確かであり、ウルトラマンをあと一歩まで追い込んだ確かな実績がある。
操縦者を直接妨害されると無力化されてしまうという弱点があるが、ソレも操縦者を遠い星の子供に選んだことで克服。
これでダイナだけでなくあのティガダークも倒せると確信した。
だが、コレはどういうことだ。
「ティガダーク………!まさかここまでとは!?」
分かっていた。
ティガダークの強さは十分理解していた。
ゼットンだけではなく地球で様々な強敵をたった一人で倒してきたのだ。
公開されている映像だけではその強さの全貌を見れないことは分かり切っていた。
だが、まさかここまでとは。
「(おそらく奴の強さの秘訣は分析力と実行力!そしてソレを可能とする技の引き出しの多さだ!)」
チェーン星人は混乱しながらも分析を始める。
ティガダークもマトモにやり合えばデマゴーグを倒せなかった。
光線技はデマハンドプロテクションに防がれ、接近戦も…大分怪しいがデマゴーグを操縦する子供の腕なら何とか出来る筈だ。とりあえずチェーン星人はそう信じることにした。
攻守ともに完璧。だが、ティガダークはソレを崩した。………何故か。
「(騙しが上手い!ウルトラマンはこんなにフェイントや誘いが上手いものなのか!?)」
それこそティガダークの強み。
フェイント、誘導、そして部位破壊。
一つ一つはゲームで再現可能だが、その使い方があまりにも巧み。
まるで、最初からデマゴーグがどう動くか予め知っているかのように。
もっとも、知っているからといってそんな簡単に対策を実行出来るわけがないのだが。
「先ずはデータを元にティガダークを再現。コイツを倒せるプレイヤーを見つけなくては…いや、あの戦い方だとソレも見越して対策されかねない!ならこちらも見越して…クソ、これじゃあいたちごっこ・・・!!?」
チェーン星人がその言葉の先を紡ぐことはなかった。
彼の胸から、正確に言えば心臓がある部位から黒い光の刃が生えている。
自分が刺されたと気付くのは、それを見た数秒後だった。
「いつの…間に………!?」
身体が引き裂かれる。
瞬間見えたのは、ブラックスパークレンスを振るう一人の地球人―――ティガダークの正体である少年の姿だった。
炭治郎は歓喜に震えながら走っていた。
帰って来た、自分たちのヒーローが。
ピンチに颯爽と駆け付け、自分では倒せなかった怪獣をあっさり撃破。
ソレを見て確信した。やはりヒーローは彼でないと。
炭治郎は走る。
ヒーローの元へ。
居場所は既にウルトラマンとしての能力で探知済み。
あとは会うだけだ。
「圭吾くーーーん!」
炭治郎が叫ぶ。
ヒーローであり、友の名を。
久々の再会に心を躍らせながら。
「あ?お前なんで目ェ覚めてるんだ?」
最初の一言は、あまりにも無神経なものだった。
Q:オリ主の強さの秘訣は?
A:如何に敵を効率よく殺す或いは無力化するか常に考え行動する事
戦いというか、殺し合いにおいて大事な要素だと思うんですよね。
才能がない系のキャラってそういう思想がないから弱いんだと思います。
まあ、普通に暮らすならこんな物騒な考えを持つのはむしろ邪魔になると思いますが。
だから炭治郎、あんまりコイツに憧れちゃだめだよ。下手するとカタギに戻れなくなるかも。
他のウルトラマンとの絡み外伝とかでいる?
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いる
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いらない
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ご自由に