ティガダーク~やはり俺は光の巨人になれない~ 作:大枝豆もやし
1位、国民を一切無視して条約で禁止されてる筈の大量破壊兵器撃ってきやがった
2位、自分ごと核ミサイルを撃とうとしてきやがった
3位、町の被害完全無視でバカスカ撃ちやがった
圭吾「補足すると一位の奴は俺と怪獣が暴れて国民を殺したから兵器による死者はゼロだと言うつもりだったらしい。で、俺が住民守ってると兵器の効力を落としたから敵対行動だって俺を悪者にしようとした。情報改ざんしてな。けど流石に隠しきれずに革命起きたりしていた」
まだ戦いに慣れてない炭治郎は、よくピンチに陥っていた。
『大丈夫か炭治郎!?』
ダイナは追い込まれていた。
港を襲撃する怪獣、ディプラスによって。
本来なら深海にしか現れないこの怪獣が漁場に現れた。
アスカがいた地球でもダイナを追い詰めた強豪怪獣。
その前に炭治郎とダイナも追い込まれ、全身を絞めつけられている。
負ける、早くなんとかしなくては。しかしその為の有効な手がない。
ストロングタイプの怪力でさえ振り払えないディプラスの締め付け。
このまま何も出来ないのか。諦めかけた瞬間…。
「ダイナを離せ!」
防衛隊の戦艦から放たれたビーム砲。
光弾はディプラスの額にある触覚を破壊し、怯んで力を緩めた。
「(今だ!)」
脱出するダイナ。
同時にフラッシュタイプに戻り、ソルジェント光線を撃つ構えに入った。
「ッ!?」
危機を察知して逃げようとするディプラス。
しかしそうはさせない。
防衛隊の戦艦たちが魚雷を発射して牽制。
その間にソルジェント光線が繰り出された。
「ッ!!?」
大爆発。
直撃したソルジェント光線は一撃でディプラスを破壊。
ソレを見届けて敵を完全に倒した事を確認したダイナ。
彼は構えを解いて防衛隊たちにグッドサインを送った。
「シュワ!」
飛び立つダイナ。
防衛隊たちも彼にグッドサインを送った。
地球は彼らによって守られている。
防衛隊とウルトラマンによって。
ただ一人が頑張るのではない。
強力し合って守っているのだ。
ティガダークの頃とは違う。
ただ一人で守る時代はもう終わったのだ。
ガタノゾーアを倒した後、俺は宇宙に向かった。
ティガ編をクリアした後に出るであろう人類の宿敵、スフィアを倒すために。
ダイナ世界では人類が宇宙進出したから目を付けられたが、この世界はそこまで科学技術が発達しない。
だからワンチャン地球見つかってないんじゃないかって思ったがそう上手くはいかなかった。
宇宙人が地球に向かった事から、地球の存在に気づいたようだ。
生命ある星や知的生命体が乗ってる宇宙船を呑み込みながら地球に進軍。
今では確認のしようもないが、その中には俺が倒した侵略者の星もあったらしい。
で、俺はスフィアと戦った。
超合成獣ネオダランビアや溶岩合成獣グラレーン。
コイツ等は楽勝だ。亜空間バリアや超高熱の身体が厄介だがソレだけだ。
テレビ通りに戦ってテレビ通りに倒した。
宇宙合成獣ジオモスと超宇宙合成獣ネオジオモス
何でコイツらがいるのか分からなかった。
スーパーガッツがいない以上、クラーコフの格納庫は無い筈なのに何故かいた。
だが問題なく俺はこいつらを倒せた。
強力な亜空間バリアは厄介だが、攻撃の瞬間には解かざるを得ない。
そこを突いてダメージを与え、最後はトリニティフォームのゼペリオン光線を撃ち込んだ。
灼熱合成獣グライキスと超合成獣人ゼルガノイド。
だから何でいるんだよ。
人工バクテリアアイスビーナスもテラノイドも無い筈だぞ。
どっからその素体を取り込んできた。
けど問題なく倒せた。
片や重力が強い星が戦場だったから苦戦した相手、片や人体実験でボロボロだったから苦戦した相手。
そういった要因が無いなら俺の方が強い。
ソレゾレ敏捷体と剛力体で倒してやった。
だが、グランスフィアは別格だった。
トリニティフォームになっても倒し切れなかった。
ガタノゾーアを取り込んで時間制限から解放され、強化されたというのに。
デモンゾーア*1になって火力に対抗し、シャドウミストや怪獣創造能力で数に対抗したというのに。
最後は相打ちに近い形で終わり、グランスフィアを闇の力で吸収。封印に近いやり方で抑え込んでいる。
今の俺は弱体化している。
時間が経てば取り込んだスフィアを力に変えられ、より強くなるだろう。
だがそれまではガタノゾーアの力を全て封印に割かれている。
全てのスフィアを封印出来たわけじゃないというのにこのザマだ。
地球に戻る前に戦った怪獣。
あのネオガイガレードはスフィアの残党だ。
グランスフィアを取り込んだ俺を倒し、解放しようとしている。
俺が長居すると奴らが来る。
その前にさっさと地球を出ないとな。
やることは全部終わったし、ちゃんとウルトラマンもいる。
問題は無い。
「そういうことだ。俺は明日にはここから出る」
「………」
じゃあな後任者、地球は任せたぞ。
予告通り、圭吾は地球から出ていった。
朝早く起きて、ティガダークに変身。
同じく早起きした炭治郎が駆けつけるも、声をかける前に飛び立った。
ティガダークがいなくなった以上、地球は自分たちの手で守るしかない。
地球人と来訪者。防衛隊とダイナ。
この世界は、彼らに託された。
「(ハァ…ハァ…。な、なんとか勝てた………!)」
膝を付いて息を整えるダイナ。
彼の周囲には散乱したゴミの数々。
ゴミ塊物ユメノカタマリ。
アスカが戦っていた地球では捨てられたゴミが何故か合体した存在だが、この地球では少し違う。
滅んだ文明で取り残された物から生まれた怪獣。
ソレらは突然未知のエネルギーを出して集まり、ユメノカタマリとなったのだ。
誕生したユメノカタマリは復興した町へと進軍。
まるで未だに生きている文明を修正せんとしているかのように。
察知した防衛隊たちはすぐさま隊を派遣。
迎撃しようと策を講じ、攻撃を開始したが止まらない。
最終防衛ライン突破ギリギリ。つまり町の前まで入った瞬間にダイナが現れた。
ダイナは善戦した。
彼にはアスカという先輩がいる。
ユメノカタマリとの戦闘経験があるからアドバイスを貰えた。
ティガダークという前例がいる。
似たような怪獣との戦い方を予習して実行した。
苦戦こそしたが倒せた。
切断技で解体し、再び集結しようとしたところをソルジェント光線で焼却。
合体しようとして結合が緩んだ結果、奥まで光線が浸透して滅却に成功した。
これで今回の戦いは終了。
カラータイマーも鳴っていることからさっさと戻ろう。
ダイナは防衛隊に向かってグッドサインをした後、その場を飛び去ろうとした。
『おい炭治郎!何か落ちてくるぞ!』
「ッ!?」
アスカの忠告通り上を見る炭治郎。
落ちて来たのは黒と紫の光。
その光を炭治郎は一度見たことがある…。
「デュアアアアアアアアア!!!?」
堕ちて来たのはティガダーク。
落下の衝撃で大地が揺れ、散乱したゴミや地面の土が跳ね上がる。
「デュ…ゥウ………」
カラータイマーが鳴っている。
ボロボロの状態だ。
最強とされる彼がこんなザマを晒している。
ソレだけで今回の異常性は十分に知れた。
「(………まずい!)」
ティガダークの変身が解けようとしている。
防衛隊たちがまだいるこの現状では、正体がバレてしまう。
炭治郎は光の鞭を出し、黒と紫の光に消えようとしていたティガダークから圭吾の身体を回収。
手に収めた後、すぐさまその場を飛び去った。
「………まさかとは思うけど」
『ああ、おそらくスフィアのせいだろうな』
「……礼は言わねえぞ」
あの後、俺は圭吾くんを自宅まで運びベッドに寝かせた。
圭吾くんはすぐに起きた。
堕ちて来た時は消耗していたようだけど、今は動ける程度には回復している。
けど、あの圭吾くんがここまでダメージを与えられる敵って…。
「………もしかして、スフィアの残党?」
「ああ、総戦力を集中して俺にぶつけてきやがった。ありゃあ以前に戦ったファイブキングを超えてるな」
ファイブキング。
おそらくあの時圭吾くんを倒した怪獣だろう。
その時まで無敵だったティガダークを倒したあの怪獣。
ソレよりも強いなんて………。
「(俺なんかで、勝てるのか?)」
圭吾くんは強い。
俺なんかよりよっぽど。
その戦いに俺が入っても足を引っ張るだけになるんじゃないか。
『………炭治郎、ソイツにスフィアを出すように言え』
「え?どうしたんですアスカさん?」
頭の中にアスカさんの声が響いた。
アスカさんは俺と融合しているせいでアスカさんの声は俺以外に聞こえない。
だからアスカさんが他の人に何か伝える時は俺伝手に伝えるしかない。
「………まさかアスカ隊員もいるのか?お前、融合したのか?」
「え?なんで知ってるの?」
俺、圭吾くんにアスカさんのこと言ったつもりないんだけど?
「まあいい。どうせ余計な事言ってるんだろ」
「余計な事って…アスカさんは圭吾くんを心配して言ってるんだぞ」
「そんなわけあるか。光の戦士のソイツにとって闇の巨人である俺は危険な存在だ。警戒しないわけがねえ」
「………」
確かにそうだ。
圭吾くんの言う通り、アスカさんは圭吾くんを疑っている。
アスカさんのいた地球では、闇の巨人は世界を一度滅ぼした原因の一つであり、現に甦った闇の巨人がウルトラマンと敵対したらしい。
けど、アスカさんの地球と同じくウルトラマンとして戦っていたティガだし、何よりたった一人で戦ってきたのは圭吾くんだ。ソレに変わりはない。
闇だから何だって言うんだ。
光の戦士じゃないから何だって言うんだ。
ティガダークは、圭吾くんは俺達にとって最強のヒーローなんだ。
「最初に言っておく。俺はスフィアの力を手放すつもりはない。たとえ安全に除去できる方法があってもな」
「な、何を言ってるんだ!?ソレのせいで死にかけているじゃないか!」
「だから何だ。折角手に入れたんだぞ。今更手放せるか」
「え?」
言ってる意味が分からなくて俺は聞き返した。
「俺はな、もっと強くなりたいんだ。もっと戦って、もっと食らって、俺の力にする。そうやって俺は強くなってきたんだ」
「特にファイブキングやガタノゾーアの闇は美味かった!あん時もすっげえ痛かったけどよぉ、強くなれる上にあんな美味い闇食えるなら安いモンだ!」
な、なんか怖い…!
いつものダルそうでクールな感じの圭吾くんじゃない!
「コイツは俺の
ギラギラとした目。
口が三日月形に裂けたかのような笑み。
俺には今の圭吾くんが、血に飢えた獰猛な獣に見えた。
初めて見た圭吾くんの一面。
今まであまり感情を動かさなかった彼が、初めて剥きだしにした感情。
その時やっと俺は圭吾くんの―――ティガダークの本性を知った気がした。
ホントはダイナと対峙する展開を書きたかったのですが、ソレやるとダイナとの仲が修復不可になるのでやめました。
コイツ相手がウルトラマンでも友達でも、敵対したら殺しかねないので。
他のウルトラマンとの絡み外伝とかでいる?
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いる
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いらない
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ご自由に