ティガダーク~やはり俺は光の巨人になれない~   作:大枝豆もやし

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地球に命の木が生えた展開見て私は思いました。
コイツ侵略的外来種じゃんと。
他所の宇宙から種飛ばして急にデカくなって町破壊して、更に命を増やそうとするとか、ソレ環境破壊と侵略両方してるじゃん。
さっさとウルトラマンが対処するべき案件じゃね?なのに何であの木がさも素晴らしい木のように言うんだ?
あの木、何かヤバい物質出して洗脳してるんじゃないかって疑いました。


サイキ

 

 

 クイーンたちは地球に向かった。

 

 地球にある命の木の種が芽吹いた。

 ソレをクイーンが感じ取って予定変更。

 ウルトラマンたちがいる星を狙うより、無防備な地球を狙う方が効率がいいと判断した。

 だが、既に地球にはウルトラマンたちがいた。

 サイキ達が地球に向かう可能性があると圭吾が予め言っていたのだ。

 

 圭吾自身は別行動をとっている。

 先に命の木の種を確保し、交換条件でクイーンと対面して不意打ちしようと考えていた。

 だが原作と違って天河生物研究センターは無い上に翔平らしき人物も見当たらない。

 地元のニュースを見ても海底遺跡の発見や種の回収というものはない。

 ティガダークとはいっても戦闘能力以外はただの子供。

 計画は難航していた。

 

 で、そんなことしてる間にベゼルブ達が到着。

 地球産のウルトラマン、ガイアとアグルが対応。

 その後暫くしてどこかにあった命の木の種が芽吹いた。

 

「クソ、間に合わなかったか」

 

 ブラックスパークレンスを掲げてティガダークに変身。

 街を破壊しながら成長する命の木を駆除するつもりだ。

 今回は幻覚なんて使わず本当に燃やして。

 

「待ってくれ!」

 

 変身の手を制止する声。

 振り返って誰か確認すると、そこにいたのは彼の予想しない人物だった。

 

 ウルトラマンガイア―――高山我夢。

 今世では初対面だが前世で何度も見たウルトラヒーローだ。

 

「何故邪魔する?この惨状を見ろ。駆除するのが筋だろ?」

「だから待って!この木はただの木じゃないんだ!」

 

 テレパシーで会話するガイアとティガダーク。

 圭吾自身は憧れのウルトラマンと会話できることに少し感動を覚える反面、やっぱ今回も価値観が合わないかと落胆した。

 

「知るか!他所にとってはありがたい木でも、地球じゃ宇宙から来た侵略的外来種だ!見ろこの惨状を!テメエが成長する為に町を破壊するこの状況を!侵略以外何ものでもねえだろ!?」

「で、でも植物が根を張るのは自然な事じゃ…」

 

 弱弱しく反論するガイア。

 ソレをティガダークは鼻で笑って言い返す。

 

「だからって街を破壊していいのか?元から生えてるなら兎も角、他所から来た奴が周囲を破壊しながら成長するなんて侵略行為だろ!お前らが倒してきた凶悪怪獣と同じだ!なら光の戦士として滅ぼすべきじゃねえのか?」

「け、けど僕は地球からその木を守れって…。命をもたらす大事な木だから…」

 

 再び鼻で笑うティガダーク。

 

「命をもたらす木?だから何だ!?新しい命が芽生えるってそんな素晴らしいことか?んなわけねえだろ!?生命が発生する事自体はただの現象だ!テメエの価値観を今被害喰らってる人たちに押し付けるな!」

「………」

 

 何も言えなくなったガイア

 無表情の筈が泣きそうな顔に見える。

 よほど落ち込んでいるのだろう。

 ソレを無視してティガダークは畳みかけるかのように言い返す。

 

「地球の生命は満員なんだよ!これ以上増えるなら在来種が割りを食う!こいつは今!環境破壊をしてるんだッ!地球外の生物が!こいつがもたらしてるのは害と破壊なんだよ!」

「その辺で勘弁してくれ」

 

 新たな光が現れた。

 海のように青い光。

 ガイアと同じく人型となり、姿を顕す。

 ウルトラマンアグル。もう一人の地球産のウルトラマンである。

 

「悪いが俺たちも地球の意思―――上司みたいなものにこの木を守れって言われているんだ」

「じゃあお前の上司に文句言うべきだな。こんな根源的破滅招来体みたいな植物処分すべきですって」

「直接上司に何か言える環境ならいいんだけどな」

「は?何言って…ああそうか。アンタら、上司が何も言ってこないせいで仲間割れしたようなモンだからな」

「ッ!?何故知っている!?」

 

 普通なら知り得ない情報。

 しかし圭吾は画面越しの作り話とはいえガイアとアグルの戦いを知っている。

 いくら優秀な科学者でもこんなのは予想しようがない。

 

「…まあいい。お前の言う事も最もだから一部だけ残してくれないか? 生命の無い星に植える」

「まあ、それなら…いや、その前にやることがある」

 

 空の方を向く。

 向かって来るベゼルブ達の大群。

 既にオーブ、ダイナ、コスモスが戦いながら追っている。

 

「先ずはアッチ優先だな」

「だな。加勢してやろう」

 

 飛び立つ二人のウルトラマンと闇の巨人。

 ベゼルブたちも向かって来るがソレを打ち払っていく。

 ティガダークはそのうちの一体を捕まえ、尻尾と羽を引き千切り、首元に光輪を突き付けた。

 

「動くな!仲間の命がどうなってもいいのか!?」

「「「………え!?」」」

 

 一目で分かる、人質を取った。

 闇の巨人とはいえティガの姿をしている者が。

 思っても無い展開にウルトラマン達でさえ仰天した。

 

「俺の要求は一つ、クイーンに会わせろ。さもなくばコイツをむごたらしく殺す」

「な…なんて野蛮で卑劣なんだ君は!?散々クイーンの子供たちを殺すだけじゃなくそんな手まで使うなんて…君は悪魔だ!」

「早く決断しろ!まずは目を潰し、次に腕を切り落とす!その次は臓物だ!腹掻っ捌いて臓器を一つずつ潰すぞ!」

 

 サイキの叫びを無視して怒鳴るティガダーク。

 そうしている間に光輪の刃は人質の目をゆっくりと裂いていく。

 敢えて切れ味を落とし、痛みを与えるやり方。

 ベゼルブの悲痛な叫びがその場にいる者たちの耳を打つ。

 

「選べ。お前の決断がコイツの運命を決める」

 

 要求に応じないならお前が殺したも同然だぞ。

 暗にそう言っている。

 

「わ…分かった!だから早くその子を解放してくれ!」

「俺の要求が先だ。コイツの脳みそに手ェ突っ込んで電流流して激痛与えてやってもいいんだぜ?」

「う…うぐぅぅ………!」

 

 悔しそうな声を出すサイキ。

 しかしその後渋々と言った様子で了承した。

 

「よし、行くぞ」

「「「………」」」

 

 ウルトラマンたちは何とも言えない感じで付いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそ光の戦士たち。歓迎はしないけどね」

 

 サイキの月面基地に到着した圭吾たち。

 彼らは人間状態で基地内に入り、サイキと対面していた。

 

「俺はクイーンとの面会を求めたんだが?」

「僕が代理を務めるよ。なにせ僕が計画者だからね」

 

 圭吾はそう言うが予想はしていた。

 そう簡単に会わせてはくれない。

 向こうもこちらの意図は読めているのだろう。

 

「僕とクイーンの目的は世界平和。誰も争い合うことなく平和に暮らせる世界だよ。誰も富を独占したりしない、愛だけに満たされ誰も愛に飢えることとない世界をつくる!」

「成程、その為にクグツを使って自由意志を奪うのか」

 

 圭吾が聞くとサイキは笑顔でその通りと答える。 

 

「大いなる理想の為に自由意志はいらない、その為に僕はクグツを使うんだ。君は野蛮な行動をするが理解力はあるようだね、感心したよ!」

「だがソレを統一する君主が暴君ならどうする? 一気に独裁だぞ?」

 

 反論しようとするガイを手で制して質問する圭吾。

 この場は俺に任せろ。彼は目線でその意図を伝えた。

 

「その通り!もし独裁者の目的が私欲を満たすだけのものだったら、そして自由意志を抑え付け人を無理やり従わせるのなら、確かにディストピアが生まれるのだろう!だがそ僕の望む世界は違う!」

 

「私の目的は平和な世界だ。自由意志を抑えつけたりしない、そもそも自由意志をなくしてもらうんだから抑えつける必要はない。私の目指す世界に進化はない変化もない成長もない永遠の停滞だ。しかしその代わりに平和な世界が永遠に続くんだよ。それのどこが悪い?」

 

 

 

「自由意志をなくした世界のどこが平和だ!考えるまでもない!」

「永遠の停滞なんて死んだも同然だ!人の生き方じゃない!」

「ただ相手を否定するだけ?なら知性はいらないね」

 

 ガイとアスカが耐えられずに反論。

 パーテルも参戦してより議論…いや、言い合いは白熱した。

 

「知性を得たとしても感覚的で感情的な考えで破壊しか生まない。自分が正しいから相手が悪だと考え、暴力で自分の正しさを押し付ける。そんな世界に何故知性が必要?」

「違う!人は分かり合えることも出来る!確かに争い合い辛いこともあるけど、それでも僕たちはより良い未来を築いて来た!」

「ソレを築くためにどれだけの犠牲を出した!? 何度掴み取った平和をまた血に染めた!? 結局一時的なものに過ぎない!また争いが生まれる!ソレを何度繰り返した?」

「ならまた作ればいい!俺達は何度でも歩き出せる!何度転んでも諦めない限り、何時かは叶う!」

「何時って何時? 何時か、必ず何時かって何度も言い聞かせて何度裏切られた!?いい加減に気づいたらどうだい?その何時かは来ないって!」

 

 言い合いはより苛烈さを増す。

 最初は相手の意見を聞いたうえで反論したがソレも無くなってきた。

 

「お前は間違ってる!」

「そうやって気に入らないから否定する!何が光の戦士だ!?」

 

 ただ意見をぶつけ合うだけ。

 これではもう話し合いでは収まらない。

 

パンッ!

 

 圭吾が手を叩く音が響く。

 音響効果があるのか、けっこう響いた。

 

「アンタら感情的になりすぎだ。テメエの信念や価値観を大事にするのは分かるが、いい大人がそれ一辺なのはどうなんだ?」

「わ、悪い…」

「僕も、熱くなりすぎた…」

 

 

 

「一旦話を整理しよう。サイキ、アンタの意見は分かった。一理あるとは俺も思う。だが致命的な穴がある」

 

 

 




サイキの言う事も分かるんですよね。だってあの宇宙、バルタン星人とかメフィラス星人やモネラ星人やサンドロスなど高い科学技術や知能を持つ宇宙人に限って惑星規模で悪事働いてますからね。
そりゃあ知能取り上げた方が安全じゃねって思っちゃいます。

他のウルトラマンとの絡み外伝とかでいる?

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