ティガダーク~やはり俺は光の巨人になれない~   作:大枝豆もやし

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今回のティガダークは色んな惑星や銀河で戦ってます。


不条理な存在

 

 とある暗いモニタールーム。

 株やFXの投資家でも使うかのようにPCモニターが幾つも置かれている。

 画像に映っているのは全てティガダーク。

 彼がこの惑星に来てからの戦闘記録が流れていた。

 

 

 通常体とセグメゲルの戦闘データ。

 上空が緑がかった都市のような場所、セゲル星を戦場にしていた。

 セグメゲルは毒を含んだ紫色の火炎放射、セゲルフレイムを口から繰り出す。

 毒の炎はたとえ防いでも毒が侵食するのだが、ティガダークのシールドはソレも見事に防ぎ切った。

 

 幾多の戦闘経験を経て、ティガダークの光線技や防御技の技術も向上している。

 たとえ出力を地球にいた頃に落としていてもコレ程の性能が発揮できるようになった。

 

 接近戦に移行する両者。

 セグメゲルが刃物のように鋭い爪を振り回し、長い尻尾を鞭のように振るい、鋭い毒牙による咬みつき攻撃、セゲルバイトを繰り出した。

 

 ティガダークは全て対処。

 鎧のように闇を両腕にコーティングして迎え撃つ。

 毒を多大に含む爪をパリィし、背びれに毒針のある尻尾を受け流し、噛みつきを頭突きで防ぐ。

 ソレからも次々と攻撃を捌き、遂にティガダークが闇を纏って威力を上げた突きでセグメゲルを殴り飛ばした。

 

「デュワッ!」

 

 必殺技の構えに入るティガダーク。

 セグメゲルが立ち上がる間にチャージを終え、ゼペリオン光線を放つ。

 光線を食らったセグメゲルはその場で大爆発。

 多少の返り血を、毒の血を浴びてしまったがティガダークは痛みを感じている素振りは無かった。

 おそらく纏った闇で毒を受けて解析し、抗体を手にしたのろう。

 

 

 

 敏捷体とゴロサンダーの戦闘データ。

 電気によって生成された棍棒、ゴロン棒を振るうゴロサンダー。

 ティガダークはソレを上体だけ屈んで回避し、戻しざまに拳を振るう。

 続けてジャブを数発放ち、反撃が飛んでくる前にフットワークを駆使して移動した。

 

 ヒットアンドアウェイ。

 ジャブや牽制の蹴りを数発放った後にまた離れる。

 敏捷体のスピードと圭吾のボクシング技術も相まって一発も被弾することなく攻撃を当て続けた。

 ゴロサンダーには大したダメージは無いものの、苛立ちが蓄積されていく。

 無論、ゴロサンダーも黙って殴られているわけではない。

 何とかして攻撃を当てようとするが全て回避され反撃を貰った。

 

 両腕から竜巻を放つゴロタツマキ。―――跳んで回避。

 同時、ゴロサンダーの懐に飛び込んで跳び蹴りを繰り出した。

 蹴りの反動で再び跳び、着地した瞬間その勢いを利用して再び加速してヒットアンドアウェイに戻った。

 

「~~~~~!!?」

 

 何度かヒットアンドアウェイを繰り返した途端、遂にゴロサンダーがキレた。

 両胸の太鼓のような器官をドラミングのように叩く。

 いつの間にか止まったティガダークなどエネルギーを充電し、臨界に達した瞬間に必殺技―――サンダースパークを放った。

 ソレがティガダークの思惑通りだと知らずに。

 

「ッ!!!?」

 

 ティガダークはサンダースパークを吸収。

 自身のエネルギーに変え、オーラを纏ってパワーに変換した。

 一時的に剛力体相応の怪力を発揮。

 剛力体の怪力と敏捷体の加速力、そして体重を乗せたドロップドリルキックを繰り出した。

 その威力は凄まじく。

 一撃でゴロサンダーを貫いた。

 

 幾多の戦闘経験を経て、エネルギー吸収の効率も上がった。

 姑獲鳥の電撃を圧倒するサンダースパークも反動のダメージを受けたとはいえ利用出来るようになった。

 

 

 

 剛力体とギガデロスの戦闘データ。

 ギガデロスの暴走を何処から聞きつけたのか、悪意を植え付けてすぐに来やがった。

 左手の盾に搭載された機関銃から銃撃を行うギガデロス。

 ティガダークはソレをものとせずに接近し、肉弾戦に移行した。

 

 右手の剣を振り下ろすギガデロス。

 ティガダークはソレを受け止め、敵の勢いを利用して投げ飛ばす。

 一本背負い。

 敢えて相手の関節に負担が掛かる投げ方をして地面に叩きつけた。

 続けて寝技に移行。十字固めで外しにかかった。

 

「ッ!!?」

 

 右腕を破壊されたギガデロス。

 しかし所詮は機械。

 痛みに怯んだり恐怖することはない。

 腕を破壊されても戦闘を続行する。

 しかしそれだけ。

 ティガダークの優位性は変わらない。

 

 ギガデロスを解体していくティガダーク。

 関節技で、寝技で、投げ技で。

 カニの腕でも捥ぎ取るかのように、ギガデロスの四肢を破壊していった。

 

 幾多の戦闘経験を経て、剛力体や敏捷体の弱点もある程度克服した。 

 前者は以前の通常体程の速度を、後者はパワーを出せる。

 

 

 

 通常体とナイトファングの戦闘データ。

 口の奥に隠された大きな一つ目から邪悪な催眠音波、ナイトメアウェイブを放つ。

 ソレは聞いたものに悪夢を見せ、ソレによって発生する負の感情をエネルギーに変換して吸い取る。

 だが相手が悪かった。

 

「デュワアアアアアアアアアッ!!!」

 

 雄叫びを上げるティガダーク。

 闇のエネルギーが籠った咆哮。

 ソレはナイトメアウェイブを押し退け、中和することで無力化した。

 

「?」

 

 何が起こったか理解できず困惑するナイトファング。

 その隙にティガダークは光弾をナイトファングの眼に放った。

 潰れるナイトファングの一つ目。

 これでもうナイトメアウェイブは使えない、

 気兼ねなく戦える。

 

 原作知識。

 ナイトファングであると分かった瞬間に前世の知識を元に攻略法を編み出した。

 後はソレを実行しつつ予想外の事態に備えるだけである。

 

 強力な火球、ファングヴォルボールを弾き飛ばして無効化。

 伸ばされる触手を受け流すと同時、結んで無効化。 

 光輪を飛ばして背中の羽を切って飛行を阻止。

 的確にナイトファングを追い詰めていく。

 

 ナイトメアウェイブが使えないナイトファングなど少し強い怪獣でしかない。

 その程度の敵なら地球にいたころから何度も遭遇している。

 負ける要素はない。

 

「デュア!」

 

 トドメのゼペリオン光線。

 逆転することは一切なく、終始ティガダークのペースで終わった。

 

 幾多の戦闘経験を経て、他の補助技も覚えた。

 これで戦略の幅も格段に広がる。

 

 

 

 ティガダークとウーラーの戦闘データ。

 敏捷体に変化し、噛みついてくるウーラーを避けながら背後を取って剛力体に変化。

 最初はチョークスリーパーで仕留めようとするが止まらず、両脚と両腕を頭部に巻きつけて身体を回転させて首をへし折った。

 だがソレでも止まらない。

 しかし首が上に向いた状態で折れた事で光線技を吸収されることはなくなった。

 通常体に戻って全力のゼペリオン光線をぶち込んで爆散させた。

 

 ウーラー自体は何とかなるが、内部のブラックホールが厄介。

 よってソレを潰す為に一瞬だけトリニティフォームになって全力のゼペリオン光線をぶち込んだ。

 

 原作ではウーラーを満足させようと光線を食らわせたが、ティガダークはそんな優しさなど出さない。

 生まれてから一度も満足出来ず飢えていたからといって星々や幾万の命を食らっても同情されるなら、食害を起こしている芋虫共は全て許される。

 所詮は害獣。獣らしく狩ってやる。圭吾ならそう言うであろう。

 

 こうしてティガダークは様々な星で怪獣を倒しながら経験値を積んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「~~~~~!!?何なんだコイツは!!?」

 

 映像を眺めていた男、霧崎はモニターを殴り飛ばした。

 突然現れたイレギュラー。

 彼は次々と彼の企みとその準備を潰してきた。

 しかも、倒す度に怨念やマイナスエネルギーを吸収している。

 これでは復活させることも計画に使うのも不可能。

 全部オジャンだ。

 

 何なんだコイツは。

 突然現れた謎の闇の巨人。

 コイツのせいで計画は滅茶苦茶だ。

 大体何なんだこいつは。

 闇の癖に何故悪に染まってない。

 何故ウルトラマンの真似事なんてしている。

 訳が分からない。

 こういった不条理な存在が一番腹が立つんだ。

 

「………いいだろう。闇でありながら光の道を歩むというのなら、何処までいけるか審査してやる」

 

 霧崎―――ウルトラマントレギアは本来の姿に戻り、虚空へと消えて行った。

 

 





そういや今回の怪獣ってナイトファング以外はトリガーと関わりありますね。
亜種というか、そっくりさんというか。

他のウルトラマンとの絡み外伝とかでいる?

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