ティガダーク~やはり俺は光の巨人になれない~ 作:大枝豆もやし
エンペラ星人「え、何その機能? 知らん…何それ…怖…」
マガタノオロチ
某惑星。
かつては生命溢れていたそこは、死の星と化した。
一体の怪獣によって滅び尽くされ、見るも無残な惨状にされたのだ。
急激な気温上昇によって生命は灼かれた。
砂漠化が急速に進み、緑は失われていった。
海や全ての水源は汚水によって汚染された。
氾濫や津波や渦潮など、あらゆる水害が発生した。
空は暗雲に覆われ、巨大な黒い竜巻が幾つも発生。
地表のあらゆるものが吹き飛ばされていった。
大地は地震によって地割れや地盤沈下が幾つも発生。
地表のあらゆるものが地下に沈み、或いは潰されていった。
次々と発生した超大規模怪奇現象。
まるで黙示録の終末が起きたかのように。
それらの災厄によって惑星の環境は激変。
街やライフライン、世界そのものが悉く崩壊した。
そして、終末と化したこの星に、滅亡の元凶が姿を顕した。
超大魔王獣マガタノオロチ。
遂に現れた破壊の元凶は全てを食らい尽くていった。
生物無機物問わず捕食し、更に大被害を受けた星の生命体たち。
人類に該当する文明と社会は破壊し尽くされ、滅亡した。
文明だけではない。この星そのものが滅びようとしている。
いや、もう滅び一歩手前。この星が食われるのも時間の問題である。
もうこの星は滅ぶ。
死の星と化した以上救うことは出来ない。
如何なる手段を以てしても復興不可能。
たった一体の生命体によって全て滅んだのだ。
「デュワ!」
だから彼は存分に暴れる。
決してこの星を救うためではない。
他に被害が及ぶ前に、この超大魔王獣を倒す。
ティガダーク・アーマードダークネス。
初っ端から闇の鎧を装着し、トライデントのような槍を振るって。
トリニティハルバード。
ダークネストライデントが変化したティガダーク専用武器。
ティガダークに合わせて最適化され、形状も今の主が使いやすいようにしている。
両端のトライデントから片方はハルバードでもう片方は三つ巴の宝玉型石突へと変化した。
真ん中の槍部分をベースに、鎌部分と斧部分が左右に付属。
槍の刃は技の紫、斧のは力の赤、鎌のは速さの青。
ソレゾレの
通常状態や
「デュワァ!」
槍を振るうティガダーク。
彼は災厄を模した猛攻を次々と無効化していく。
弾く。
槍を振り回して。
超高温の炎弾を弾き跳ばしていった。
防ぐ。
槍を前方に一周回して形成した盾で。
超高圧電撃の奔流をシャットアウトした。
跳ぶ。
敵がチャージする一瞬の隙を突いて。
巨大な口から吐き出される超極太光線を避けた。
「デュワ!」
斬る。
跳んだ勢いと落下する体重と振るうパワーをかけて。
ハルバードの斧部分が炎のように赤く発光して威力を発揮。
マガタノオロチの頭を大地ごとカチ割らんばかりの勢いで振り下ろす。
体を覆う触手が削がれ、外骨格を折られ、衝撃が内部まで浸透した。
「ッ!!?」
痛みに言語化出来ない叫びをあげるマガタノオロチ。
効いている証拠だ。
超大魔王獣マガタノオロチ。
星の全てを食べ尽くすと言われる災厄。
生命あふれる星に寄生し、エネルギーを吸収して成長。
やがて星のコアまで食らい尽くす事でその星を跡形もなく消滅させてしまう。
その力は強大。
劇中ではウルトラマンオーブを完封。
しかも、この個体には弱点が存在しない。
原作では顎の下だけ神木に阻まれてエネルギーが届かず、不完全な状態だから倒せた。
しかしこの個体は違う。完全な状態で成長した災厄である。
だから鎧も敵として相応しいと認めた。
トリニティハルバードを振るうティガダーク。
触手を伸ばし、光弾や電撃を繰り出すマガタノオロチ。
迫り来る脅威を振り払いながらティガダークは一歩ずつ確実に接近していく。
「デュワ!」
斬る。
槍の柄をしならせ、回転しながら勢いをつけて。
ハルバードの鎌部分が氷のように青く発光して威力を発揮。
マガタノオロチを大気ごと細切れにせんばかりの勢いで振り回す。
体を覆う触手が削がれ、外骨格を削られ、徐々にダメージを蓄積させた。
「ッ!!!」
マガタノオロチの突進攻撃。
ダメージを無視して繰り出した突撃は、攻撃直後で無防備になったティガダークを確実に捉えた。
モロに食らって吹っ飛ぶティガダーク。
たたら踏んで体勢を立て直し、再び槍を構え直した。
そんな彼に追撃としてマガタノオロチは口から極太の光線を吐き出した。
「ッ!?」
避けるティガダーク。
トリニティハルバードの石突を地面に突き刺し、棒高跳びの要領で飛び越える。
ダークネストライデントは伸縮自在の柄で無限にリーチを伸ばせる。
その能力はトリニティハルバードになっても健在。
柄を伸ばす事で飛距離を稼いで空中に避難。
トリニティハルバードの柄を元に戻した。
今度は光弾や電撃の弾幕。
ティガダークは飛行して回避。
弾幕に隙が出た瞬間、反撃に出る。
「デュワ!」
投槍。
飛行の勢いを乗せ、自身の身体をばねにして。
ハルバードの槍部分が紫電の如く紫に発光して威力を発揮。
マガタノオロチを星ごと貫かんばかりの勢いで発射される。
体を覆う触手や外骨格を突破し、中心部まで貫通し、体内から電撃を流した。
「ッ!?!?!?」
電撃によってスタン状態と化すマガオロチ。
その間にティガダークは必殺光線の構えに入る。
レゾリューム・ゼペリオン光線。
スタン状態によって動けないマガタノオロチに命中。
光線を食われることなくその身体を貫き、全身にまで浸透。
やがて体内の膨大なエネルギーと反応して内側から大爆発を引き起こした。
爆風によって戻って来た己の得物。
キャッチしながら鎧を解いて異空間に戻した。
武装を解いた瞬間、通常体に戻るティガダーク。
数秒遅れたタイミングで彼のカラータイマーが鳴る。
「………」
マガタノオロチの力を吸収するティガダーク。
これでもうこのマガタノオロチが復活する事は無い。
同時に、その力もティガダークの物となり更に強化されるであろう。
ティガダークはその場から飛び去った。
この惑星にもう用はない。
星が自壊する前に脱出することにした。
滅んだ以上救う事は出来ない。
そもそも縁も所縁も無い星だ。
特に思う事は無い。
崩れる星を流し見しながらティガダークは去って行った。
うまくいった。
今回の敵はマガタノオロチ。
しかも原作と違って弱点がない完全版だ。
だから俺は突破口を作ることにした。
最初の斧による斬撃で傷口を作る。
鎌による斬撃で再生を妨害。
投擲による電撃で動きを封じてトドメを刺す。
全て目論見通りにいった。
コレを可能にしたのは鎧と槍の力。
流石は宇宙支配を実現しかけたエンペラ星人の武器。
コイツ欲しさに様々な宇宙人が争奪戦を繰り広げることはある。
後はワケあって使用不可のダークネスブロードが返ってくれば完全掌握だ。
これで俺はまた一歩先に行ける。
「(いや、先ずは休憩だな)」
適当な星に寄って眠る。
さて、次はどんな星でどんな怪獣がいるだろうな。
この星はマガタノオロチが現れた時点で滅んでました。
魔王獣が続々と現れて環境が激変して世紀末を迎え、大体マガオロチが出た時点で人類はトドメさされたんじゃないでしょうか。
けどネズミとかの一部の生物や怪獣は生き残り、マガタノオロチが現れて喰い尽くされ、星そのものが滅んだところです。
他の魔王獣はティガダークが倒しましたが、其々地球のマガ怪獣とは別です。
けど特に考えてません。
他のウルトラマンとの絡み外伝とかでいる?
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いる
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いらない
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ご自由に