ティガダーク~やはり俺は光の巨人になれない~ 作:大枝豆もやし
名前はダイゴとケンゴを合わせてケイゴ。
で、鞠川圭吾(マリカケイゴ)になりました。
異次元空間。
ヤプールの拠点ともいえる場。
そこでティガダークは超獣と戦っていた。
一体ずつティガダークに襲い掛かる。
先ほど同士討ちを気にせず一斉に攻撃した結果、自身らの攻撃を利用された挙句、盾にもされたことを反省してか。
逐次投入される超獣をティガダークは剛力体になって対処していた。
「キイイ!」
超獣の一体が迫り来る。
ドラゴリー。
毒の鱗粉によってティガダークを足止め。
ティガダークがその場で回転して毒鱗粉を吹き飛ばしている間に接近していった。
「ッチ!」
続けて眼から怪光線を発射、口から火炎放射を放出。
対するティガダークは闇のシールドを張ってそれらを防いだ。
しかし、次に繰り出された攻撃、両腕から放つミサイル、バーニングウイング。
ソレによってシールドを破壊され数歩下がった。
シールドで相殺したが隙を晒すことになった。
同時、たどり着いたドラゴリーと掴み合いになる。
ドラゴリー最大の武器はその怪力。
かつてウルトラマンジャックが苦戦した怪獣、ムルチを力ずくで引き裂いた経験がある。
毒の牙も強力。
ソレを食らったウルトラマンビクトリーを破り、後の戦いも毒によって優位に進めた。
掴んで引き裂き、ダメなら毒で噛みついて弱らせ、力で仕留める。
コレがドラゴリーの必勝パターンである。
だが、ティガダークには通じなかった。
「ッ!?」
掴みかかるドラゴリー。
しかし次の瞬間に膝を付いたのはドラゴリーの方だった。
崩し技。いわゆる合気道に近いもの。
タイミングをずらして自身の力を加え、相手の力の流れを暴走させる。
今までは怪獣の体格や骨格が人間の規格と大分違うから通じなかったが、やっとその感覚が掴めるようになった。
まだ力ずくなところはあるが、ソレも今後改良していく。
長年の練習と実戦経験の賜物である。
「デュワ!」
ドラゴリーを投げ飛ばす。
柔道の巴投げ。
地面に頭を叩きつけた。
しかしその程度で超獣は死なない。
そのことを理解している彼は、次の技でトドメをさす。
デラシウム光流。
チャージ中に立ち上がって再び掴みかかろうとするドラゴリー。
普通の怪獣なら痛みで悶えて隙を晒すが、超獣にソレは無い。
だからティガダークは工夫を重ねる。
「デュワ!」
デラシウム光流を直接叩きつける。
跳ばないダンクシュートのように。
ソレを食らったドラゴリーはその場で大爆発。
爆発が晴れて無傷のティガダークだけが姿を見せた。
「キイイ!」
次の超獣はアリブンタ。
両腕のハサミを振るい、時に突き刺す。
ティガダークはソレを弾いて反撃。
ボクシングのパーリングの要領で受け流し、ローキックを繰り出す。
「(やはり超獣は下半身の武器や対処が乏しいな)」
ローを攻めながらティガダークはそう結論付ける。
超獣の武器はベルトライン上、特に頭部に集中している。
そこに気を付けつつダメージを蓄積させればいつか倒れる。
確かに痛みや恐怖を感じないのは厄介。
しかしそれはそれでやりようはある。
痛みを感じないだけでダメージはちゃんと与えられるし、一部の怪獣のように超再生もない。
むしろ、超獣としての特性が仇となった。
「ッ!?」
突然膝が抜けるアリブンタ。
ローを攻められたせいだ。
体勢が崩れたのを利用し、アリブンタの両手首を引っ張りながら膝蹴りを顔面にぶち込む。
更に角を掴んで固定し、連続膝蹴りを叩きつけた。
痛みに怯まずともダメージはある。
なら脳震盪などのエラーも当然起こる。
痛覚が無い事は決して止まらないとイコールにはならないのだ。
しかしそこは超獣。
中でもアリブンタは防御力に優れ、ウルトラマンの必殺光線に耐えた実績もある。
だからティガダークは工夫を重ねる。
アリブンタの頭部にぶちかまされる掌底。
ダークエナジーショック。
ソレは先程までダメージを受けたアリブンタの脳を容易く破壊した。
如何に外殻が頑丈でも内部までそうとは限らない。
まして、散々ダメージを受けた後なら猶更だ。
「・・・」
死体となって倒れるアリブンタ。
念のために周囲のと纏めてマイナスエネルギーを吸収した。
「今度は知らねえ奴だな」
次の超獣は雪超獣スノーギラン。
原作で出た切り後のシリーズでは未登場。
平成令和しか網羅してない前世の彼にとって未知の超獣である。
前世の記憶によるウルトラ怪獣の情報。
ティガダークの強みの一つ。
どんな武器や能力を持ち、どんな風に戦うか知っている。
コレは怪獣退治において大きなアドバンテージになっていた。
自身の強みが効かない敵。
警戒したティガダークは通常体に戻って敵の出方を見る。
どう来る?
炎を吐くか光線を放つか毒を出すか。
催眠のような特殊攻撃、或いは五感を通じた妨害攻撃か。
光線を反射するか、打撃や斬撃は通じるか、それとも特殊な攻撃のみしか受け付けないか。
考えばキリがない。
そういった怪獣も存在する以上、考えすぎとも言い切れない。
ウルトラ怪獣の怖いところ。
何も怪獣とだけウルトラマンは戦うのではない。
そういった恐怖に打ち勝つのもウルトラマンにとって大事な事である。
まあ、このティガダークにそんなものはないが。
むしろその逆。
ティガダークはワクワクしている。
どんな能力や武器を持ち、どんな風に戦い、攻撃を喰らったらどんなふうになるのか、楽しみで仕方なかった。
先制はティガダーク。
右に飛びながらスラッシュを使って牽制する。
スノーギランは吹雪を発生させてソレを無効化。
同時、目から失明閃光を発してティガダークの目を潰そうとした。
「(ッ! 目潰しか!咄嗟に防御してよかった!)」
形成された闇の膜。
緊急用に即席かつ省エネで作ったもの。
闇のオーラを纏って作ったソレは大した防御力を持たない。
少し強めの光線などを食らえば簡単に突破できる。
だがその程度で十分防げた。
「(スラッシュは効いた様子なし。攻撃手段は氷系。なら熱攻撃には弱いのか?…いや、レイキュバスの例がある。なら次は!)」
膜を解除しながら受け身を取る。
エネルギーを再び纏いつつスノーギランに突っ込む。
今度はさっきよりも強力なバリアを纏って。
スノーギランも全身から冷気を、ソレを元に口と手から吹雪を繰り出して応戦。
バリアは吹雪によってかき消されたものの接近する事には成功。
ティガダークは肉弾戦を繰り出す。
突進の勢いを付けたストレート。
続いて回し蹴りを繰り出し、コンビネーションを繋いでいく。
その猛攻にスノーギランも応戦しようとするも、ティガダークはその隙を与えることなく連撃を続けた。
「(よし、肉弾戦はそんなに得意じゃないのか!だが意外とタフだな。だったら切断はどうだ!?)」
今度はゼペリオン光輪を繰り出す。
二度三度と切り裂き、血のような体液を流した。
「(切断技も効果あり。ならこのまま決める!)」
ゼペリオン光輪を投擲しながら後退。
構えを取って切断技を繰り出した。
ティガスライサー。
ソレは先ほど入れた切れ目に刺さり、スノーギランを切断した。
二つになった死体がゆっくりと倒れる。
「よし、次!」
マイナスエネルギーを吸収しながら索敵するティガダーク。
敵だけでなく空間そのものがエネルギーの宝庫。
いくらでも戦える。
次に現れたのはファイヤーモンス。
先程のスノーギランと反対に炎の超獣。
炎の長剣を振りかざしながらティガダークに向かった。
振るわれる剣を避けるティガダーク。
フットワークで、スウェーで、ウィービングやダッキングで。
次々と振るわれる炎の剣を避け続け、業を煮やしたファイヤーモンスが大降りに剣を掲げる。
瞬間、その隙を逃さずティガダークが飛び込んだ。
振り下ろされる前に肘を抑える。
抵抗するファイヤーモンス。
その勢いを利用して敵の体勢を崩した。
上体を前のめりに倒れさせ、左の膝蹴りを顔面に一発。
続けて関節技をかけ、剣を持つ腕の肘と肩を折り、力が抜けた瞬間を狙って剣を奪った。
「ッ!?」
折れた腕をぶらぶらしながら下がるファイヤーモンス。
ティガダークはその胴体に斬撃を叩き込む。
横に一閃。胸の瘤を燃やしながら切り裂く。
瞬間、燃え上がった瘤が爆発。
ファイヤーモンスの上半身が吹き飛び、下半身だけがゆっくりと倒れた。
「………え?」
後に圭吾も知る事になったが、胸の瘤はダイナマイト2000発分の爆発を起こす爆弾になっている。
切り裂かれながら火が付いた事で誘爆を起こし、ファイヤーモンスを意図せず倒してしまったのだ。
「まあいい。次!」
エネルギーを吸収しながら剣を構え直す。
そういえばジムや道場にいたころはこうやってスパーリング相手を倒していたな。
人間だった頃を思い出しながら次の敵を見据える。
次に現れたのはエースキラー。
金属音を含む足音を立てながらティガダークに右手のナイフを逆手に持って向ける。
「次はお前か。知ってる奴だが…どう来るか分からねえから怖いな」
燃える剣を八相に構えるティガダーク。
発言内容はネガティブだがとても嬉しそうだ。
「さあ、俺を楽しませろ!」
他のウルトラマンとの絡み外伝とかでいる?
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いる
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いらない
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ご自由に