ティガダーク~やはり俺は光の巨人になれない~   作:大枝豆もやし

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主人公の年齢は本編開始が十七歳の高2です。
最初は成績と格闘技の実績から偏差値も高くスポーツでも実績のある自称進学校に上京して通ってましたが、キムタクが如くで有名なロストジャッジメントの私立誠稜高校並みに治安悪い上に、ペルソナ5の秀尽学園並みに教師も終わってました。
なので彼らに対抗して派手に暴れたり、隠してた悪事や非行を暴露した結果、学校そのものが潰れて炭治郎のいる学校へ地元に帰る形で転校することになり、帰りの船で偶然ゾイガーの襲撃を受けて一人だけ生き残った設定です。
経緯が経緯なので転校先の学校側からはかなり同情され、不登校も許して単位もレポートなどで許可してました。
本人は全然気にしてませんし、休めるなんて最高とか思ってますが。
そんな設定を今更思いつきました。


タイラント

 

「流石最強怪獣に数えられる強豪。制限(ハンデ)なんてかけてる場合じゃねえな」

 

 姿を見せたティガダーク。

 トリニティフォーム。

 右手には専用武器ミツドモエノツルギを携えている。

 

「悪いが速攻で終わらせる!もう疲れてきたからな!」

「ギャアアア!」

 

 舐めるな!

 そう言いたげに吠えながら向かうタイラント。

 バラバ鞭とイカロスアローを射出し、続けて腹部から冷凍ガスを、最後に尾撃からの角による突進を繰り出した。

 

「ハア!」

 

 冷静に捌いていくティガダーク。

 刀を振るってバラバ鞭とイカロスアローを弾き、冷凍ガスを切り裂く。

 尾撃を切り上げて角による突進を刀で受けながら回転して受け流す。

 同時にタイラントの背後に回り込み、刀で背中を切り裂いた。

 振り下ろされた斬撃は深々と刀傷を刻み付ける。

 

「ッ!?」

 

 ダメージを受けて怯み、恐慌するタイラント。

 しかしソレも一瞬。

 ハンザギランを超える生命力で傷は一瞬で完治。

 すぐさま反撃に出る。

 

 振り返りながら鎌を振るう。

 半歩下がって避けられる。

 反対の手の鉄球を突き出す。

 横に半歩跳んで避けられる。

 半回転して尻尾を振るう。

 ジャンプして避けられる。

 

「デュワ!」

 

 頚椎目掛け刀を振り下ろす。

 刀身が闇のエネルギーを纏って。

 首を切り落とすつもりの一撃。

 しかし斬首どころか頚椎を折る事すら敵わなかった。

 想定内とはいえ少し自分の腕を恥じつつ追撃。

 振り下ろした刃を敵の足に当て、引く事で斬ろうとした。

 

「(ッチ、やっぱ硬いな!)」

 

 堅牢な外殻に強靭な筋肉。

 異なる質の硬さに苦戦しつつも切り口は入った。

 着実にダメージを与えている。

 

「ッ!!?」

 

 焦っているのはタイラントの方。

 自身の攻撃が通じていないのにダメージばかり受けている。

 先程までは少し優位だったというのに、姿が変わって武器を得ただけで覆された。

 何とかしなくては。そう言いたげにタイラントは賭けに出る。

 

 全身の武器にエネルギーを送りこむ。

 再びフルバーストを繰り出すつもりだ。

 ソレを見たティガダークも必殺の準備に取り掛かる。

 

 ミツドモエノツルギの柄を回す。

 オーブカリバーと同じように回して力を解放。

 三つ巴型の柄が回転し、各々の形態を表す三つの光を放ちながら闇のエネルギーを刀身にチャージ。

 ソレに合わせるかのようにティガダークもゆっくりと脇構えに直して必殺技を放つ態勢を取る。

 

『解き放て!ティガダークの力!』

 

「ティガダークパーフェクトカリバー!」

 

 振り下ろされるミツドモエノツルギ。

 巨大な闇の刀身となって撃ち出される。

 ソレに合わせるかのようにタイラントもフルバーストを繰り出す。

 ぶつかり合う闇の超巨大刀と嵐の如き一斉射撃。

 拮抗は一瞬。刃が弾幕の雨を斬り開いてタイラントへと向かった。

 

「ッ!?!?!?」

 

 一刀両断。

 闇の刀はタイラントを縦から真っ二つに切り裂いた。

 しかしそれでもタイラントは倒れない。

 

「ギャアアアアアア!!!」

 

 エネルギーを吸収して自己進化を図る。

 この場はウルトラマン達が倒した怪獣たちの怨念に溢れている。

 自身が生まれたようにこれらを吸収する事で更なる合体怪獣に進化しようとした。

 

「させるか!」

 

 ティガダークも同じようにする。

 彼もまたマイナスエネルギーを吸収出来る。

 しかしもう遅い。取り込もうとした時点で始末するべきだった。

 この場の怨念はタイラントの味方であり、ここで生まれた。

 吸収効率は断然上。更なる合体怪獣に変貌する。

 

 キメラタイラント。

 ゴモラの下半身を足してケンタウロス風の容姿に変化し、頭部にジェロニモンの毒羽を追加。

 本来ならコレで完成なのだが、今回は更に盛り付ける。

 エレキング、ツインテール、バキシム、アストロモンス、ヒッポリト星人、バードン、エンマーゴ。これでもかと。

 

「うっわ~。折角いい感じにまとまってたのに」

 

 巨大化したタイラントのデザインに苦言を呈するティガダーク。

 EXタイラントをベースにスーパータイラントと没になったグランドタイラントを足した様な姿。

 あまりにゴチャゴチャしすぎて逆にダサくなってる。

 

 しかし、その戦闘力は未知数。

 

 通常タイラントであれだけ強かったのだ。

 更に合体した以上、より強くなってると考えてよいだろう。

 

「(もうそろそろ鎧使うか?)」

 

 一瞬、その選択肢も思い浮かんだが、ソレはすぐに無くなった。

 

「よくやったティガダーク!ここからは我らも加勢する!」

「君の強さはよく分かった!我らも負けていられん!」

「ここが踏ん張りどころだ!ゆくぞ兄さん達!」

 

 ウルトラ兄弟の援軍。

 彼らは空を飛び回りながらキメラタイラントに攻撃。

 ティガダークもトリニティを解除して共に戦う。

 

「よし、合わせろティガダーク!」

「ああ!」

 

 必殺光線の構えに入るウルトラ兄弟達。

 ティガダークもゼペリオン光線を撃つ為にチャージを開始する。

 

「「「デュワ!」」」

 

 一斉に放たれる各々の必殺光線。

 ソレはキメラタイラントの各部位に当たって粉砕しながら中心部まで到達。

 大爆発を起こしながらマイナスエネルギーに戻っていった。

 

「まだだ!最後の仕上げ!」

 

 マイナスエネルギーを吸収するティガダーク。

 彼を中心に渦巻きながら収束し、周囲を覆う程濃かった闇の力が収まっていく。

 

「(あ~………。やっぱマイナスエネルギーって胸糞悪いな。戦いの後でスッキリしてなかったら病んでるぞ)」

 

 マイナスエネルギーは負の力。

 純粋な闇の力なら兎も角、負の感情によって発生するソレは、あまり後味が良くない。

 吸収しすぎると逆にティガダーク―――圭吾の精神がナーバスになってしまう。

 

 戦闘は疲れる。

 普通の人間はそんなに長く殴り合い出来ないのだ。

 いくら圭吾が戦闘狂とはいえ、ずっと戦いっぱなしというのは、ソレはそれでしんどい。

 

 今回はその二つが解決した。

 戦いの消耗と疲れをマイナスエネルギーで回復。

 マイナスエネルギーによる負の感情を戦いで解消。

 また疲れたらマイナスエネルギーを酸素みたいに吸って回復。

 永久機関の完成である。これでずっと戦える。

 

「ふぅ。ごっそさん。大満足だ!」

 

 ホクホク顔で帰ろうとするティガダーク。

 しかしソレをウルトラ兄弟達が取り囲んで阻止する。

 

「………任意?」

「強制執行だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 タイラントは強敵だった。

 ただパーツを合体させるだけじゃなく、合体元となった怪獣の生命力や筋力などの特性も備えている。

 それらが相乗効果となって戦闘能力を劇的に向上させている。

 他のシリーズに登場したタイラントもそうなのか分からないが、アイツは間違いなく強敵であり、ウルトラマンを倒した説得力があった。

 けど最後のアレは駄目だ。

 

 合体元の怪獣たちの力が上手くかみ合わず、バランスが崩れていた。

 あのタイラントが強かったのは能力や特性が相乗効果になっていたから。

 ソレが崩れたらパーツを寄せ集めた出来損ない合体怪獣に成り下がる。

 確かにエネルギー量は上がったから俺個人を潰すという点では正解だが、対ウルトラ兄弟という点では落第点だ。

 まあ、アーマードダークネスを纏えばその正解すら覆るが。

 

 あと最後に技名言ったのも減点だ。

 本人からティガになっていいと言われたが、ティガは憧れのヒーローだった。

 成るつもりはないし、成れることもない。

 

「成程、君はそういう経緯で…」

 

 で、今はウルトラマン達にこれまでの経緯を話していた。

 全員地球人の姿になり、円になって話してる。

 ちょうど良い感じの石を椅子にして。

 

「別に恨んじゃいねえよ。今の俺は戦いを楽しんでる。むしろ来なかったおかげで色々と戦闘経験稼げたし」

「しかし、かつての君は助けを求めていたのだろ?」

「だから気にすることはないって。アンタらも忙しいんだからさ」

 

 確かにあの時はウルトラマンを求めていた。

 地球で戦っていた頃も早く来て代わってくれと。

 けど今はコレで良いと思ってるし、来ないでよかったと思ってる。

 この高揚感と万能感は人間として生きていたら楽しめない。

 というか今更戻れない。

 

「そういうことだ。今の俺はすっかり闇の巨人だ」

「………そうか」

 

 何か言いたそうなウルトラ戦士たち。

 なんとなくムカつくのでスルーしてさっさと終わらせる。

 さて、そろそろ帰るか。

 

 

「ッチ、そうはいかないか」

「何?まさか前みたいに…!!?」

 

 全員空に注目する。

 急速に集まる闇のエネルギー。

 さっきまであったマイナスエネルギーは全て俺が吸収した。

 今まさに満ちようとしているこのエネルギーは全くの別物。

 新手…いや、黒幕のご登場だ。

 

「宇宙帝王ジュダ!」

 

 

 

 




主人公はガタノが復活せずティガダークにもならなかったら、普通に高校卒業して格闘選手になってました。

他のウルトラマンとの絡み外伝とかでいる?

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