幻想異次元冒険記   作:Uさんの部屋

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※本作はフィクションです。


第1話 争いの異世界、子供の真子

世界は我々の知らない中で無数に存在する。とある世界では平和な世界が………とある世界では我々とは違う目覚ましい発展が起きた世界が存在していた。そして、とある世界では人間と魔族………それぞれの種族間での戦争が起きていたのだった………

 

 

 

そしてとある世界。ここでは白髪の男と、髪をポニーテールに束ねた白髪の女性2人がバイクへ乗り、草原を駆け回っていた。

 

「………しかし、なんで今日はお前も着いてきたんだ、真子?」

 

バイクを運転する白髪の男は自身の後ろに座る女性、真子に対してそう問いかける。

 

「だってお父さん、放っておいたら何日も帰って来なさそうだし………」

 

真子は自身の前に座る父を毒突くようにそう呟いた。

 

「………そんなに心配なのか、僕が?」

 

白髪の男は真子に対してそう問いかける。

 

「心配だよ! 今私達が住んでるウズクチョだと英雄のUとか持て囃されているけど………私はお父さんがそうなりたくて戦っていない事を知ってるから余計に………ね」

 

真子はそう言って目の前でバイクを運転する白髪の男、Uの身を案じていた。

 

「心配すんなよ。僕はそう簡単にくたばるもんか」

 

Uは特に自身の身の危険を気にしていなかった。しかし、真子は分かりやすく頬を膨らませると………

 

「あのねぇ………そういうの………!」

 

Uに対して文句を言おうとしていた際、突如として目の前の空間が歪み、周囲の景色が大きく変わった。

 

「………ん?」

 

この事態にUは首を傾げる様子を見せた。真子もこれに驚き、言葉を失っていた。

 

「な、何ここ………!?」

 

真子が困惑を隠せない様子の中、歪んだ事による空間は元に戻った。その直後、2人の背後から巨大な怪物が飛びかかってきた。

 

「きゃあああっ!?」

 

真子はUの背に抱き着く形で怯えていた。その直後、Uの青い目が怪人に目を向けた直後、彼の目が発光し、目の前の怪物が一瞬にして粉砕された。

 

「悪い雰囲気だな」

 

Uは冷静な様子でそう呟いた。その直後、怪人を追いかけてきたと思われしき数人の人間が呆然とした様子でU達を見ていた。

 

「………お父さん、あの人達の視線、なんか嫌だよ………?」

 

真子は人間達の視線を気味悪く思っていた。

 

「だな………」

 

Uもこれを快く思っていなかった。少ししてその中の1人と思わしき少女はUの顔を見て大きく動揺しており………

 

「………ユウ? ユウなの………!?」

 

そう言って、何故かUを知っている様子を見せた。

 

「ユウ………? いや、なんか違う空気だな………?」

 

Uはその少女の様子に首を傾げていた。

 

「ユウだと………!? あの極悪人がこんな所にいるのか!?」

 

そんな中、少女の後ろから鎧を身に纏った大柄の男が立っていた。

 

「極悪人………? 初対面でいきなり失礼な奴もいたもんだな」

 

Uは呆れた様子でその大柄の男に対してそう呟いた。

 

「なんだと………!? む? この男、髪の色と目の色が違う気がするが………いや、どうでもいい。とにかくお前をここで捕まえてやる………!!」

 

大柄の男はUと自身の捜し求めているユウの容姿が僅かに違う事に疑問を感じたが、問答無用と言わんばかりに彼を捕らえようとする。しかしUは直後に身体から光の衝撃波を放出し、大柄の男を吹き飛ばした。

 

「近づこうとするんじゃねえ………僕は身に覚えが無い事に従う気は無いんだよ」

 

彼は青い目を光らせながらとてつもない嫌悪感を抱いていた。

 

「ぐっ………!? な、何だこの力は………!?」

 

一方で大柄の男はUの力に大きく動揺していた。そして彼の様子を見ていた少女は彼の様子に違和感を感じており………

 

「(彼の力………あんな事出来たっけ………?)」

 

少女はUの起こした力に動揺していた。その直後、周囲から数体怪物が現れた。

 

「………また似たような怪物か………こんな時に面倒だな」

 

Uはバイクから降りると、目の前の怪人を面倒くさそうな様子で見ていた。そして、懐から懐中電灯のようなものを取り出すと、そこから光の刀身を生成させ、ビームサーベル型の武器ZEROセイバーを手にする。

 

「今度は知らない武器………?」

 

少女はUの様子に首を傾げた。そして怪物の1体がUの前へ飛び込んで来たが、Uは鋭い斬撃でこれを切断する。

 

「あ、あの怪物を一撃で………!?」

 

少女はUの異次元な強さに首を傾げる。その直後、その少女の背後から怪物の1体が襲いかかってきた。

 

「きゃあああああっ!?」

 

少女はその場で座り込みながら怯えた。少女の危機を目にした真子は反射的に両手から氷を放出し、怪物を凍結させる。

 

「えっ!? あ、あの………!?」

 

少女は真子が自身を助けてくれた事に驚いていたが………

 

「早く逃げて!」

 

真子はすぐさま少女に逃げるよう指示した。少女は動揺しながらもその場から離れると、その直後に怪物を凍結させていた氷が砕けてしまった。

 

「っ………! 氷が溶けた………! (やっぱり長い間この力を使っていなかったから効力が弱くなっている………!?)」

 

真子はあっさりと氷を砕かれた事に動揺していた。そしてそのまま怪人に吹き飛ばされてしまい、近くの木に激突した。その際に束ねていた髪の毛が解けてしまい、頭から血を流すと共に、腰にまで届くボサボサのロングヘアになってしまった。

 

「真子っ!? ………やってくれたな………」

 

Uは真子に対する動揺の声を漏らす。だがその直後、Uの怒りも漏れだし、彼は鋭い斬撃で近くにいた怪物達を次々と両断していった。様子を見ていた人間側達は何が起きているのか理解できない様子だったが、少しして少女の方は真子の方へ駆け寄り………

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

真子の安否を問いかける。真子は遠くなりそうな意識の中、魂が抜けたような緑色の目で何も考えられない様子を見せていたが………

 

「(………真子、貴女はこんな所で諦めてはなりません………)」

 

突如、真子の頭の中から女性らしきものの声が聞こえてきた。

 

「え………あ………(誰の………声………?)」

 

真子は幻聴とも思えるような声に動揺していた。そしてその直後、真子の身体の中から巨大な光が放出し出した。

 

「えっ!? な、何………!?」

 

真子を心配していた少女はこの事態が理解出来ない様子を見せていた。そして次の瞬間、真子の意識が一気に回復したのだが………

 

「ううっ………あれ? なんかいつもより視線が低いような………?」

 

真子は首を傾げながら自身の視線の低さに首を傾げた。少女は目が点になっていた。

 

「え? ええっ!? こ、子供になった………!?」

 

少女は真子に起こった事に動揺しながら声を漏らす。それから間もなくして真子は、先程破壊され、近くに転がっていた氷の破片から自らの姿を目にする。するとその姿は髪型がツインテールであり、背丈や服装も子供時代のものと相違ない………まさに子供時代の自分に戻っていた。

 

「えっ!? はっ!? ………こ、子供………!? な、なんで!?」

 

真子は自身の身に起こった事に動揺していた。そして怒りに身を任せて戦っていたUも真子の子供の姿を見た途端に思わず二度見してしまい………

 

「えっ!? な、何が起こっているんだ………!?」

 

先程までの様子から一転するかのように動揺していた。そして子供の姿に戻った真子達に向かって怪物の1体が襲いかかってくるが………

 

「………でも力が漲る………! {アイシクルレーザー}!」

 

真子は右手から氷のレーザーを放出。これが怪物の身体を貫通し、内側から怪物を凍結させる。その冷気の練度が大きくパワーアップしており、その様子を見ていたUは………

 

「………真子の技の練度がかなり復活してるな………よく分からんが力を取り戻したようだ………ここは頼らせてもらうとするかね………!」

 

そう言って真子の力を借りる方針に切り替え、真子が凍結させた怪物をセイバーで砕く事によって倒していく。

 

「真子、思う通りにやってくれ!」

 

Uは真子に事を委ねる様子を見せた。

 

「任せて! {アイシクルマシンガン}!!」

 

真子は両手からマシンガンの要領で次々と氷塊を飛ばす。これにより周囲にいた怪物達を次々と凍結させる。少しして全ての怪物が凍結したのを目にしたUはセイバーの刀身を赤く発光させると………

 

「これで纏めて葬るとするか………{オメガセイバー}!!」

 

これによって全ての怪人を次々と斬り伏せ、最終的に斬られた際のエネルギーで怪人は全て爆散した。

 

「やったね、お父さん………!!」

 

真子はUに対して微笑みながらそう語る。だがその直後、真子の身体が突如と光出し、元の大人の姿へと戻った。

 

「あれ? 元に戻っちゃった………?」

 

真子は自身の身体が戻った事に驚いていた。Uも真子に何が起きているのか理解出来ない様子を見せていたが、そんな中………

 

「す、凄い………!」

 

少女はUと真子の2人の連携に心を奪われていた。近くで見ていた人間達も2人の様子に言葉を失う程に関心を向けてしまっていたが………その中の1人、大柄の男だけはこの状況に納得出来ない様子を見せており………

 

「貴様………何のつもりだ………!? 俺達を危機に陥れる為に怪物達と手を組んだはずだろう………!?」

 

Uに対して怪物との繋がりを問い詰めてきた。だがUはそんな事など知らず………

 

「知らないってば。そもそもアンタら誰なんだよ。それも分からないのにあーだこーだ言われても困る」

 

大柄の男に対して素性を問いかける様子を見せた。

 

「貴様っ………! どこまで俺を愚弄すれば………!!」

 

大柄の男はUの話を聞かずに激昂していたが………

 

「待ってください!! その人達はユウとは別人かもしれません………! よく見たら髪の色も目の色も違いますし………彼に明らかな大人の娘がいるなんて聞いた事無いですよ………!!」

 

少女は真子の存在と自身の知るユウと容姿が違う事から、別人では無いかと考えていた。

 

「しかし………!!」

 

大柄の男は引くに引けなくなってしまったのか、まだU達を疑っていた。だがUはこれに呆れてしまい………

 

「………もういい。話しても埒が明かん」

 

そう言って近くに止めていたバイクに乗ると………

 

「行くぞ真子。今は帰る方法と………お前の身に起こっている事を調べないとな」

 

そう言って真子と共にその場から離脱する事を口にした。

 

「うん………分かった」

 

真子はUの言葉に頷きバイクの方へ駆け寄ると、後ろの座席へと腰掛けた。

 

「待て! まだ話は………!!」

 

大柄の男は話を続けようとしていたが………

 

「退け! 本気で轢くぞ!!」

 

Uは脅し文句を口にすると共にすぐさまバイクを発進させた。大柄の男達はこの事態に驚きかわしてしまったが………その中で1人、真子に助けられた少女は2人が立ち去ろうとするその瞬間、反射的に真子の後ろの方へ跳躍し、そのままバイクに乗っかる事となってしまった。

 

「えっ!? な、何してるの!?」

 

真子は動揺の声を漏らした。Uもこれに気付いていたが、バイクを止める事が出来ず、そのまま走り去る事しか出来なかったのだった………

 

 

 

Uと真子が突如として巻き込まれた別の世界。この世界へやってきて早々、その世界の人間達に絡まれる事となった。更に真子に起きた突然の子供化による事態。そしてこの時の出来事が、長い長い戦いの始まりとなったのであった………

To Be Continued………




次回予告
U達に着いてくる形となってしまった少女は、自身の素性をU達に語る。それに加え、少女は自身の知り合いにユウという名の人物がおり、彼が犯した禁忌について語ると共に、それが戦争に関係している事を語る。だが、Uはそれを聞いても自身は戦争でどちらにも味方しない事を語るのであった………
次回「少女の素性、U達の進む道」
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