修行に励む中で、Uの力に疑問を抱いていたミイルの一言で、彼の力に纏わる会話となる。だがU本人は自分の力を誇る様子はまるで無かったのであった………
Uの様子に困惑の声を漏らすミイル。Uは手に持った木刀を真上に放り投げると同時に右手に光を纏わせ、落下してきた木刀を殴る。すると木刀は粉々に砕け散った。
「………何も面白くない力だよ。僕自身はこの力に助けられる事はあっても、この力に感謝した覚えはロクにない。それくらい力を持つという事が嫌いなんだろうなぁと」
Uは自嘲混じりにそう呟いた。
「でも………Uさんの力で助けられた人は確かにいるはずです………私だって………貴方の力に助けられたんですよ………?」
だがミイルはUの力に助けられた者も確かにいる事を語った。
「………僕は君を利用する気で助けたんだぞ? ………何故そこまで僕を信用出来るのか………理解に苦しむよ」
Uはミイルを助けた理由の中に、彼女を利用するつもりであった事を語る。そういえばミイルが失望すると考えて………だが、ミイルのUへ向けた目の色は全く変わらず………
「………それでもです」
ミイルはUの事を軽蔑する事無く、彼に救われた事を語る。それを聞いたUは考える素振りを見せると………
「………全く、君はとてつもないお人好しだ」
Uは苦笑して呟き、笑みを零した。
「どちらがですか………!」
だがミイルは笑いを見せながらUの言葉がブーメラン発言になっている事を指摘する。
「フッ………」
Uも笑い声を漏らしながらミイルの言葉に頷く。
「ごめんよ姫さん、少し卑屈になっていたみたいだ………君の前だとどうしても張り詰めた緊張状態の僕が馬鹿に思えてくる」
Uはミイルに向けて、自身が卑屈になっていた事を謝罪する。
「私がお役に立てる事はないですけれど………それでもUさんが元気になってくださったなら………本望です」
ミイルはUが元気を取り戻した事に嬉しそうな様子を見せた。そしてUはミイルの微笑む表情を目にし、一度息を漏らすと………
「………決めたよ、君がこれから助けを求める時………僕は君を助ける。だから………頼って欲しい。こんなしがない剣士でも良ければ………」
そう言ってミイル個人を信用し、彼女が困った時には手を貸す事を約束する様子を見せた。
「Uさん………ありがとうございます………!!」
それを聞いたミイルは嬉しそうな表情と共に、自分を気にかけてくれる彼へ感謝の言葉をかけるのだった………
自分の力を卑下するUだったが、ミイルはそんな彼の力に救われた事を語り、彼を励ます言葉をかける。自身を気にかけてくれるミイルの言葉に救われたUは、彼女個人を信用する様子を見せたのであった………
To Be Continued………
次回予告
ミイルを信用するようになったUは、彼女と行動を共にする様子が増えていた。だがそんな中、フィーズ公爵領を突如として攻め込む勢力が現れたのだった………
次回「信用する関係、突如攻めてくる勢力」