自身の力を自嘲するように語るU。だがミイルはそれでも自身を助けてくれた恩をUへ頑なに伝えた。それを聞いたUは、ミイル個人を信用するようになり、2人の間で信頼関係が生まれたのであった………
それからUとミイルは行動を共にする場面が増え、ミイル本人もUに対する口数が増えていた。
「王女様がお父さんの前でとても嬉しそうにしてる場面が最近は増えたね」
その光景は、様子を見ていた真子も感じており、とても微笑ましく感じていた。
「兄貴もどこか嬉しそうに見えるんだよな。あんなにお姫様の事を煙たがろうとしていたのが嘘みたいだ」
それを聞いたライガもまたUが嬉しそうであると呟く。事実Uはミイルの前で笑顔になる場面もたびたび見られ、少し前までミイルを煙たがっていたとは思えない程彼女との関係を深めていた。だがそんな中、突如として外から非常時の鐘の音が聞こえた。
「な、何………!?」
ミディアが動揺の声を漏らし、ミイルも不安な様子を見せる中、Uは冷静に窓の外へ視線を向けると………
「………なんだ? 兵士の軍勢………か?」
そう呟いて自身の目に見える光景を呟く。
「敵襲………!?」
これにはミディアも心配してUへ問いかける。
「はっきりとは見えないけど………ん? なんか見た事ある鎧の色だな………魔族軍のものとは違う………」
Uは断定までは出来ずとも、鎧の色から魔族軍とは思えないと呟いた。
「魔族軍じゃない………? ならどこの連中が攻めてきたんだよ………?」
ライガは首を傾げながらどの勢力が攻めてきたのか疑問を浮かべる。
「………ちょっと見てくるよ。非常時の鐘が鳴ったばかりであの公爵にもまだ情報は渡ってないだろうしな」
Uはそう言うと、窓を開ける。
「お、お気を付けて………!」
ミイルは心配を隠せない様子でそう呟いた。Uは軽く手を振ると、そのまま外へ飛び出す。
「(こんな所を攻めてくるとは何を考えてんだ敵さんは………?)」
一方のUは、首を傾げながら攻めてきた勢力の狙いに疑問を覚えていた。するとその直後、彼の目の前に映ったのは、人間軍の鎧を着た勢力………それと同時に、その後方にはソーダリアとバーニンの2人が歩いて来ているのを目撃する。
「(人間軍………!! それにバーニンとソーダリア………人間軍の主戦力が揃っていやがる………!!)」
Uは目の前の光景に思わず声を漏らした。だが思考を切り替え、冷静な様子を見せると………
「こりゃ戦争になりそうだ………」
そう呟き、迫りこようとする戦争に身構えるのだった………
ミイルとの関係が向上する中、突如として現れたソーダリアとバーニンを加えた人間軍。果たして、彼等は何を企んでフィーズ公爵領へ迫っているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
すぐさま会議が開かれ、攻め込まれようとしている現状に対策を立てるギレスタ。その中でU達はギレスタから防衛戦の協力を依頼される事となったのだった………
次回「防衛戦の開幕、U達の戦い」