ソーダリアはUへ反撃を試みるも、彼に攻撃は通じなかった。そしてUの冷酷無情な斬撃がソーダリアへ直撃する事で、そのままソーダリアを殺害してしまったのであった………
ソーダリアが殺害された事には、その場にいた誰もが動揺していた。だが近くにいた兵士は我に返ると………
「そ、ソーダリア兵士長の仇だ! 仇を取るぞ!!」
そう言い放ち、Uへ刃を向ける。すぐさま周囲の兵士達もなんとか戦意を喪失せず、ソーダリアの仇であるUを狙い始める。
「っ………! 行けません!!」
バーニンはこれを制ししようとするが、近くの兵士達は聞かなかった。それを聞いたUは溜息を漏らすと………
「………哀れだねぇ」
そう言って鋭い斬撃を同時に数人へ浴びせ、そのまま殺害してしまった。
「ぐっ………! (最近の兵士達はどうして人の話を聞かないのか………!!)」
Uへの対処法が見つかっていない今の段階で慎重に動きたいバーニンだったが、近くの兵士達はそんな暇を必要としておらず、一刻も早くソーダリアの仇を討つ事に躍起になっていた。だがそれは圧倒的に格上相手には無謀としか言えない行動でもあった。
「(コイツらは所詮雑魚だ。何人集まっても話にならん。寧ろバーニンの手駒が減らせるだけこっちに都合が良い………)」
この流れは明らかにUへ優位に傾いており、彼もそれを自覚し始めていた。だがその直後、Uが近くに停めていたドラゴニックブレイカーのバイク形態が突如剣の形へと戻ると、城の方へと飛んで行ってしまった。
「………? (ドラゴニックブレイカーが飛んで行った………? ………何が起きてる?)」
その光景を見たUは近くの兵士の対処へ動きつつ、城から何かしらの反応があった事を察知し、気配を探る。するとその気配は酷くドス黒く、重たいものであった。
「っ………!? (この気配は前に感じた事がある………マズイ、真子達が………!!)」
気配を探知したUは、真子達の安否が気になっていた。そして周囲に光のエネルギーを纏わせると………
「………都合が変わってきた。こんな所でチンタラやっている暇はもう無い………!!」
そう言って周囲へ衝撃波を飛ばし、仇討ちに走ってきた兵士達を纏めて瞬殺する。
「なっ………!?」
これにはバーニンも驚き、一瞬自身の死すら感じていたが、Uはバーニンそっちのけで城の方へと高速飛行して行った。その際に町の壁の上空にある結界へ触れるが、魔力を殆ど持たない彼は何も影響を受けずに通過した。
「………(彼が今使った力は明らかに魔法では無かった………それに、一定以上の魔力を持つ者を跳ね除けるはずの結界すら素通り………彼の力が凄まじかったのは以前からの話でしたが………魔法で無いならいったい何の力なのか………?)」
それに1人気付いたバーニンは、彼の力の根本に疑問を覚えたのだった………
ソーダリアを倒した事による仇討ちも、Uの圧倒的な力を前には無謀な行為だった。しかし、突如大きな気配を拾ったUは、バーニン達そっちのけで城の方へと戦線を離脱するのであった………
To Be Continued………
次回予告
一方、城の方では真子達が姫の警護に当たっていた。だがその中で防衛戦のいざこざに紛れた最凶の戦士達が、城の窓から現れたのだった………
次回「姫の警護、最凶の戦士達の侵入」