幻想異次元冒険記   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
実力差も覚悟もレベルが違うUとユウの対決。その一方、ユウの協力者であるはずの謎の女性は、何故か彼に加勢する事は無かったのであった………


第111話 術の枯渇、引導を渡す者

ユウは姿勢を立て直すと、身体から膨大な闇の刃を放出する。だがUは身体から膨大な光のエネルギーを放出する形でこれらをかき消すと………

 

「………無駄だ。最早アンタに僕を殺す事は出来ない………!」

 

そう言ってセイバーに光を纏わせ、そのまま膨大な光の斬撃を放った。

 

「クソがああ!!」

 

ユウは右手の剣でこれを止めようとするが、Uの攻撃は彼の剣を叩き折り、右腕を切断して見せた。

 

「ぐああああっ!?」

 

右腕を失ったユウはそのダメージに悶える様子を見せた。

 

「もう諦めてくれ 」

 

Uは哀れむ様子でそう呟く。だがユウは左手で右手で握っていた剣を手にすると………

 

「諦めろだと………? 俺は………俺は負ける訳には行かないんだよ!!」

 

そう言ってUに向かって襲いかかる。Uは冷静な様子で溜息を漏らすと………

 

「………分かったよ。ならせめて………僕が引導を渡してやる………!!」

 

ユウを倒す覚悟を決め、目にも止まらない速さで彼へ体当たりを仕掛けると、彼を近くの窓から大きく吹き飛ばした。

 

「………はっ!?」

 

これにはユウも一瞬何が起きたか分からない様子だった。だがUはセイバーを地面に突き刺すと、そのままユウを吹き飛ばした窓から飛び出し、右足にエネルギーを集束させると………

 

「{ワイルドソニックアタック}!!」

 

そのまま自身の身体を回転する事により、ドリル状のエネルギーとなったキックを放つ。そのキックはユウの身体を貫き………Uはそのまま城の窓から元の部屋へと戻り………地面にキックのエネルギーを放ち、これを支えに着地した。

 

「ぐあああっ………!?」

 

ユウはそのまま地面へと落下し始める。胸から大量の血を流す彼は、地面が近づいていくにつれ、自らの死期を悟り始めていた。

 

「(………俺は死ぬのか………結局、ハルカの仇も取れないまま………あんな奴に………)」

 

ユウは自らの目的が果たせないまま死にかけている事を感じていた。だが、その中で自らの視線に偶然窓が映り、そこからハルカそっくりの協力者の女性の姿が見えた。

 

「フハハ………俺が死んでも人間を滅ぼす目的は彼女が叶えてくれるか………なら俺は一足先にあの世に行かせてもらおうとするか………これで………ハルカに逢える………!」

 

ユウは自らが死しても尚自らの野望は果たされると考えると、そのまま地面へ激突。その衝突時のダメージによって彼の生命は止まったのだった………

 

 

 

Uとユウの対決は、Uによってユウへの引導が渡される結果となった。だがユウは自らの目的を果たされる事を信じたまま息絶える選択を選んだのであった………

To Be Continued………




次回予告
ユウの死によって、Uは次の標的を定める。その人物がローブを脱ぎ捨てると、その下には以前Uが目にした春香そっくりの人物であった………
次回「次の標的、春香そっくりの女性」
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