Uとの差を突き付けられても諦めようとしないユウに対し、Uは自ら引導を渡す。だがユウは自らが死しても尚、自らの目的は果たされる事を信じる様子を見せたのであった………
ユウの死には、その場にいたミディアやミイルが特に戦慄していた。人間の敵になるまでの彼を知っていた2人の内心はとてつもなく複雑であり、Uも近くの地面に突き刺していたセイバーを引き抜いたが、その表情はどこか悲しげであった。だが自身がユウを殺した事実に目を向けると………
「………次はアンタだ」
そう言って、ユウの協力者であった女性へ視線を向ける。女性は溜息を漏らすと………
「………まさかユウさんがこんな簡単に倒されるとは………もう少しは持ってくれると思ったのですが………こうなっては仕方無いですね………」
女性はそう言うと、顔を隠すローブを脱ぎ捨てる。するとその人物の顔を見た真子は動揺の声を漏らした。
「お母さん………そっくりの人………!?」
そこには春香と瓜二つの顔を持つ女性が立っていた。Uは以前彼女の顔を目にしていた為に動揺こそしていなかったが………
「………相変わらず複雑だよ」
Uは複雑な心境を吐露する。するとそれを聞いた女性は溜息を漏らすと………
「それは私の顔がですか? それとも………私という存在が複雑ですか………?」
そう言って、Uを揶揄う言葉を返してきた。
「………言ってくれるじゃないか。けれど………アンタが誰であれ………危害を加えるなら………対処させてもらうしかない」
Uはそう言って、セイバーの刀身を女性へ向ける。だが女性は右手に魔力を集束させると………
「………{ファイアボルト}」
そう言って、炎の矢をUに向けて飛ばしてきた。
「ファイアボルト………お母さんと同じ魔法使い………!?」
真子は、春香と瓜二つの女性が魔法を使ってきた事に驚いていた。Uはセイバーでこれを軽く弾くと………
「………これくらいの芸当はお手の物って訳か」
そう言って、目の前の女性の芸当を冷静に分析する。そしてUは女性の様子を観察すると共に………
「………んで、アンタは結局誰なんだよ。見た感じハルカ………って訳でもなさそうだし………な」
女性が何者かを疑問に感じる様子を見せた。
「………ああ、私の事ですか………そうですね………私はこの世界の意志………そのものですよ。まあ、敢えて名乗るなら………ハルカって事にしておきましょうか………!」
その人物は自らを世界の意志と語った上で………敢えてハルカと名乗るのであった………
ユウの協力者であり、世界の意志を自称する仮名ハルカの女性。果たして、彼女が世界の意志だと語った理由はいかなるものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ハルカを自称する女性は、Uに匹敵するスピードと浮遊魔法でUを誘い込む。自分しか戦えない相手と悟ったUは、ハルカとの戦闘に挑もうとしていた………
次回「世界の意志を自称する者、空中戦線」