ハルカを追いかける形で始まったUの対決。Uはハルカが近付かれたくない魔法使いタイプと読む事で接近を選択し、彼女へダメージを与えたのだった………
Uの言葉を聞いたハルカは、距離を取りながら口元の血を擦る形で拭うと………
「こうなれば………多少は本気を出す必要がありそうですね………」
そう言って両手に魔力を纏わせる。これにより、魔法の円陣が彼女の背後に複数出現する。
「(魔法の円陣………感知出来るエネルギー的に光の魔力か………)」
Uは自身の持つ魔力のエネルギーから、次の手を読んでいた。
「{フォトンバレット}!!」
ハルカは無数の円陣から光の柱を同時に放つ。
「(読んでいた通りフォトンバレットか………しかし複数の光の柱を撃つのは高等魔法使いでもそう出来ない真似………)」
Uは冷静に様子を見ながらセイバーを強く握りしめると、目にも止まらぬ速さで動き出し、エネルギーを纏わせた斬撃を複数放つ事により、同時に光の柱を分断して見せた。
「(これも防がれた………!?)」
一方でハルカは動揺を隠しきれずにいた。高等魔法使いでもそうは出来ない真似を、自己流の戦い方で乗り切るタイプはハルカにとって、規格外の存在である以上に答えは無かった。
「………今の攻撃は自信がありましたけれど………まさかこれを軽々とかわされるとは………想定外ですよ」
ハルカはUに対して、自身の策がかわされてしまった事に内心項垂れる様子を見せていた。
「想定外ねぇ………」
Uはその言葉を完全に信用していなかった。ユウという存在と協力関係を結んでおり、かつユウが愛した人物とそっくりな容姿だからだろうか。はたまた別の理由だろうか。何はともあれ、彼の疑いの目は深いものだった。
「まるで信用していない目ですね」
ハルカはどこか落胆するように呟いた。
「信用してないさ。悪いけど」
直後にUは信用していない事を白状した。
「そうですか………仕方無いですね。ならば私が正直に感じている事をお話しましょうか」
ハルカはそう言うと、Uに対して右手の人差し指を向け………
「………貴方は私よりも遥かに格上ですよ………この世界のバグと思いたくくらいには………」
Uが自身よりも格上である事を語った。それを聞いたUは、ハルカが自分よりも格下である事など素直に信じたくは無かったが………
「………それは光栄な事だ」
敢えてそれに乗っかるように言葉を返すのだった………
Uとハルカの対決の中で、Uが格上である事を自覚するハルカ。それを聞いて素直に信じようとしないUだったが、実力差は確かにUの方が上である事実は、ハルカが予想する通りであった………
To Be Continued………
次回予告
格上相手のUとまともに戦う意味は無いと考えるハルカ。その中で彼女は自信が密かに仕込んでいた切り札を使う事を考えるのだった………
次回「実力の現実、伏線の切り札」