高等魔法使いすら凌駕するはずのハルカの魔法技術を前にしても圧倒的な強さを見せつけるU。その強さはハルカをして、自身よりも格上と言い切る程のものであった………
Uの言葉を耳にし、フッと声を漏らすハルカ。しかし現実は笑える程楽なはずは無く………
「(恐らくですが………このままでは私は負ける)」
ハルカは真っ向から勝負しても自身が負ける可能性を感じていた。事実Uはまるで疲労を感じておらず、余裕を見せていた。
「(それにあの時見せた異形の姿………あの力まで控えているとなるとこれ以上は戦いたくはありませんね………温存しているのは力の消耗が激しいからか………それでも出されたら9割私の生命に王手がかかる。真っ向勝負をするにしても策を弄してから………まずはここを切り抜ける、それこそが先決………!)」
現状を分析したハルカはUにムーンシロミヤを出させまいと、この状況の打破を考えていた。そして素早い動きで真子達がいる城の方へと飛んで行った。
「(狙いを姫さんに戻した………!?)………待て!!」
これを見たUも咄嗟にハルカを追いかけ、彼女を追い越すと共に先に城の中へ入って真子達の前へ立った。だがその直後、ハルカは突如として急ブレーキをかけるように止まった。
「っ………!?(急に止まった………!? 何を考えてやがる………!?)」
Uはハルカの狙いが読めず混乱する様子を見せる。そしてハルカは笑いを零すと………
「貴方とまともにやり合って勝てるとは思っていませんよ」
そう言って自身は真正面からでは勝てないとお手上げ宣言をしてきた。
「………負け惜しみか?」
Uは煽るようにそう問いかける。しかし、その中で違和感も感じていた。
「(………なんだろう、この違和感。何かを見落としているような………そう、何か………)」
Uが混乱しながらも頭を回す中、直後として彼の背後からとてつもない氷の魔力が感じられた。Uはその違和感に気付きかけるが、気づいた時にはもう自身の胸に氷の棒が突き刺さっていた。
「があっ!?」
この事態にその場にいるハルカ以外の人物が戦慄する。だがUは口から血を吐き出しながらも氷の棒を掴み、背後へ視線を向けると………
「………いつの間の洗脳………いや、違う。多分………この時の為の伏線だったのか………真子に子供の姿と全盛期の力を与えたのは………!!」
真子の子供化の真実を語りながら、無機質な目で子供の姿となり強化形態の姿となった真子の姿を目にしていたのだった………
ハルカがこの時の為に隠していた真子の子供化の真実に行き着くU。そして突如としてUへ大ダメージを与えてきた真子。果たして、彼女の中で何が起きてしまったのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
真子が全盛期の子供の姿になれるようになってしまったのはハルカが絡んでいた。そしてハルカはそれと同時に真子を傀儡として操れる力も密かに仕込んでいた事をUは身を持って知るのであった………
次回「子供化の真実、最強の傀儡」