真正面からUに勝つ事を不可能と判断したハルカは、Uを自身の策へと誘い込む。それは、真子を操り彼へダメージを与えるというUの裏をかいた戦術であった………
真子の真実に行き着いたUに対し、ミディア達は動揺が隠せなかった。
「ど、どういう事なんだ………!? 姉御に何が起きてるって言うんだよ!?」
ライガがUに対して困惑混じりの疑問をぶつける中、Uは真子の手にある氷の棒へ自らの力を流し込む。これにより棒を伝って真子の身体へUの力が流れ込み、真子は言語化できない苦痛に苛まれていた。
「うあああああっ!?」
真子の変身と氷の棒は割れるように解除され、真子は気絶すると共に地面へ倒れた。
「真子さんっ!!」
直後にミディアが慌てて彼女の傍に駆け寄った。一方、Uは胸から吹き出す血を左手で押さえながら地面に膝を着くと………
「全てが始まった………ミディアと始まったあの時、真子に起こった突然の子供化の事象は………自分の駒を得る為の布石でもあった。自分の力を繋がりの素材とすれば人を操る事は出来なくは無い………尤も、人間の域を逸脱した神クラスの存在じゃないとこんな真似は出来ない………アンタがこの世界の意志そのものである話も………多分嘘じゃないんだろう」
そう言って、彼女が名乗った自身がその世界の意志そのものという話を嫌でも信じさせられる様子を見せていた。
「ようやく信じてくれましたか………良かった」
ハルカは嬉しさの裏に嘲笑う感情を抱えながらそう呟いた。だがUはフッと笑いを零すと共に地面へセイバーを突き刺し………
「だけどな………お陰でやり返す覚悟が固まったよ………アンタをここで吹っ飛ばす………それがたとえ時間稼ぎ程度であろうとな………!!」
Uはそう言うと、自身の身体から莫大な光のエネルギーを放出し始める。
「っ………!? (これは………!!)」
Uの様子を目にしていたハルカはUの力を前に驚く様子を見せていた。
「………変身」
Uは一言そう呟くと共に、自身の背中から光の触手を出現させる。直後に触手が彼の身体を覆うと共にその形は鎧へと変化し、彼の身体へと身に纏われた。これによりムーンシロミヤの姿へと変身したUの背中に新たな触手が生える中、Uは背中の触手を地面へと突き刺し、支え代わりにすると共に自身の前で両手を組み合わせる。
「(真子に刺された胸のダメージは心臓こそかわせたけどかなり痛い………こうなったらもうブラスターに賭けるしかない………まだバーニン達が残ってたらと思うと使いたくは無かったが………そんな事は最早言ってられん………!!)」
Uはハルカ撃退の為、使用を躊躇っていたムーンシロミヤを解禁するのであった………
ハルカの隠していた伏兵とも言える力を前に大ダメージを負うUだったが、それは同時に彼の覚悟を決めるトリガーともなった。果たして、彼の判断はハルカの撃退に繋がるのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ムーンシロミヤを解禁したUは必殺の{シロミヤブラスター}に賭ける判断を見せる。それを見たハルカの思考は、真っ先に撤退の2文字へと繋がったのであった………
次回「ブラスターへの賭け、撤退を賭けた対決」