真子を気絶させる事で難を逃れたものの大きなダメージを負うU。だが彼はハルカを撃退すべく、ムーンシロミヤの力を解禁したのであった………
Uがムーンシロミヤの姿となった途端、ハルカの姿勢は大きく変わり、彼女は身構える。
「(なりふり構わず………と言った状況でしょうか。ともあれこれはマズイ………!)」
ハルカはUの内心を読む様子を見せていたが、そんな事は些細な問題だった。本命は彼が放とうとしているシロミヤブラスターであり、彼が自らの力を手の中で圧縮させている事態に、ハルカは本能的な警戒を見せていた。
「………潮時ですね」
ハルカはポツリとそう呟くと、突如として近くの窓から飛び出し、空中に浮遊する魔法で撤退し始める。
「………逃がすかよ」
Uはそういうと共に両手の中のエネルギーを更に圧縮させ、その照準を空中浮遊するハルカに向けた。
「(………直撃すれば間違いなく死ぬ………何としてもここは逃げに徹する………!!)」
ハルカはUのシロミヤブラスターをまともに喰らえば死ぬと理解しており、それを避けるべく自身の持てるスピードを最大限発揮する。ハルカはすぐさまフィーズ公爵領の魔力を通り抜けさせない結界に阻まれるが………
「この程度………所詮は凡人が作った幼稚な壁です………!!」
ハルカはすぐさま自身の魔力を最大限解放した体当たりで結界を粉砕して見せた。だがその際にハルカの魔力が一気に弱体化する。
「っ………! そこだ!!」
Uはその隙を逃すまいと自身の組み合わせていた両手を開いた。中にはとてつもない光のエネルギーが隠れており………
「{シロミヤブラスター}!!」
Uはそれをエネルギー波として放って見せた。それを目にしたハルカは自身が魔力結界に阻まれる一瞬の隙を突かれるようにブラスターの光の中へと呑まれていった………そしてその直後、ハルカが浮いていた位置で大爆発が起きた。その様子を外から見ていたバーニンを始めとした戦争中の兵士達へとてつもない衝撃を与え………
「(今の攻撃は………Uさんのものでしょうか………今見て思いましたよ………彼の攻撃や実力は確かにソーダリア殿程度では赤子も同然………そして私の力を持ってしても………倒せる相手ではない………)………ははっ」
バーニンはUと自分達との決定的な差を分からされるように変な笑いをこぼした。そしてその直後、Uは空中での爆発を目にした際に舌を鳴らしており………
「………多分逃げられたかな。倒せた気がしない」
ハルカの撤退が成功した可能性を感じていたのだった………
ハルカを相手にシロミヤブラスターを叩き込むが、ハルカを倒した感触を掴めないU。そしてその一方でバーニンは、Uとの決定的な差を分からされる絶望を感じていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
Uの攻撃による全滅を恐れるバーニンはすぐさま撤退命令を出した。これにより、防衛戦を乗り越える事には成功するものの、Uの負担は直後に限界を迎えてしまうのであった………
次回「防衛戦の終結、体力の限界」