ライガの力は、様々な獣の力を操る力であった。しかしUはそれを上回る実力を見せつけた。だが同時に彼はライガに説教を行うなど普段とは異なる行動を行っていたのであった………
ライガが説教をされているという光景は、彼の部下に当たる魔族達も困惑を感じていた。だが、ライガが押されているという光景だけは確かである事から、彼はライガに加勢する為走り出そうとする。だが次の瞬間、近くで様子を見ていた魔族達は突如として背後から何者かに斬られ、その場へ倒れた。この事態をU達はその際に聞こえた音で把握し身構える。この行動により周囲の魔族達はライガを除いて倒れてしまい、魔王軍は一転してピンチになった。
「ふん、所詮小隊クラスではこの程度か………」
するとその直後、男のものと思われる声が聞こえた。U達が声のした方へ視線を向けると、そこには鉄の鎧を身に纏った大柄の男が立っていた。
「人間側の奇襲か………」
Uはその人物が人間であり、その周囲にも十数人の人間兵士がいるのを目にすると、これが人間軍側の奇襲である事を察知した。その中でミディアは大柄の男の顔に驚く様子を見せており………
「あ、貴方は………ソーダリア兵士長!?」
その人物の顔と名を知っていた事を口にすると同時に、大柄の男の名を口にする。
「………お前、フラウの娘か? 何故こんな所にいる………っと、ん? その顔………髪の色こそ違うが………貴様、指名手配犯のユウか?」
大柄の男ことソーダリア兵士長はミディアがこの場にいる事に首を傾げていたが、直後にユウと髪色以外瓜二つのUへそう問いかけた。
「………この子にも言ったが人違いだよ」
Uははぐらかすようにそう言葉を返す。だがソーダリア兵士長は嘲笑うように笑いを零すと………
「どちらでもいい………倒す口実にはなる………!!」
そう言ってUを排除したがる様子を見せた。
「そうか。なら対抗する理由にもなるな」
それを聞いたUはソーダリア兵士長と対峙する事に決めたのか、左手で持っていたセイバーを右手に持ち直す。
「どけ………! コイツは俺達魔族と人間の問題だ………アンタには関係ない………!!」
だがその直後、ライガはUに向けてそう言い放ち、ライガ達魔王軍とソーダリア兵士長達人間軍との争いに関与しようとする彼に向けて静止の言葉をかけてきた。
「関係ないかはどうだっていい。僕はこんな漁夫の利を狙うように現れたコイツが気に入らないだけだ」
しかしUにとって魔王軍や人間軍の面目などどうでも良かった。Uはただ、目の前に立つ自身の敵と看做したソーダリア兵士長を戦う為、剣を向けるのであった………
ライガとの対決時に突如として乱入してきた人間軍。Uを排除しようとする人間軍側の重要人物ソーダリア兵士長に対して、Uは迎え撃つ姿勢見せたのであった………
To Be Continued………
次回予告
ソーダリア兵士長は両腕両足を剣のような鋭い武器に変えられる力を持っていた。強さに絶対的な自信を持つソーダリア兵士長だったが、それはUの考える強さとは根本的に異なるものであった………
次回「鋭き刃の腕、本当の強さ」