幻想異次元冒険記   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
Uのシロミヤブラスターを目の当たりにしたバーニンが撤退を選択した為、防衛戦をなんとか耐え抜いたU達。しかし、Uは消耗と重症の両点から限界を迎え、遂に倒れてしまうのだった………


第120話 戦後の休息、先を突かれた事実

それから数時間、Uと真子は医務室へと運ばれた。真子の方は洗脳され、Uのエネルギーを流し込まれた際のショックで倒れた程度なので怪我等は特に無かった。それよりも問題はUの方であった。

 

「胸を刺された重症で出血が酷かったそうだ。少なくとも1ヶ月は戦うなと医者に釘を刺された」

 

Uは医者からの診断結果をミディア達へ呑気に共有していた。だが彼の胸元には包帯が巻かれており、そもそも胸を刺されても呑気な彼の態度にミディアは思わず目から涙を零すと………

 

「呑気に言える事じゃ無いでしょう!? 下手したら死んでたかもしれないのよ、U!?」

 

そう言ってUの態度に思わず怒りをぶつけていた。

 

「うわっ!? ご、ごめんって………別に心臓をやられた訳じゃないし、僕にとっては日常茶飯事な所あるし………」

 

Uは別に胸を刺された事など初めてではないと語り、慣れた光景である故に落ち着いていた………が、仲間達からすれば落ち着ける訳がなく………

 

「日常茶飯事であって平気な訳ないでしょう!? 少しは自分を大切にしなさい!!」

 

ミディアは特にUへ念押しするように怒りをぶつけた。それを聞いたUは観念するように溜息を漏らすと………

 

「………分かった。迷惑をかけてごめん」

 

そう言って、ミディア達へ迷惑をかけた事を謝罪する。その直後にミディアが泣き崩れ、ミイル達が彼女へ優しく駆け寄る中、Uは別の考え事をする様子を見せていた。

 

「(自身の力で真子を操ったあの女の伏線………僕はこれまで原因究明の為に動いていたが………最初から答えの為の種は真子の中に入っていたんだ………恐らく、彼女が春香でない赤の他人である以上、仮にあの場面で真子の中に流れた力を分析しても誰のものかを知るのには時間を要した可能性は極めて高いだろうがね………してやられたよ)」

 

Uはハルカが真子に子供時代の姿と全盛期の力を与えた時点で、自らの操り人形とする為の伏線を仕込まれていた事に、してやられた気持ちを感じていた。それと同時にUは真子の事を思い返していた。今回の事態で真子がUを殺しかけた事について、これが再来の事態である事を思い出していた彼は、自分以上に真子が傷ついている可能性を予感しており………

 

「(………多分真子、今回の事で酷く傷つくだろうなぁ………)」

 

どのように対処すべきか悩む様子を見せたのだった………

 

 

 

今回の件で重症を負ったUだったが、彼の思考はそれよりもハルカの件や真子の事が優先されていた。そしてこの時の防衛戦の出来事は、後にUの中である決意を固めるに至るのだが、それはもう少し先の話である………

To Be Continued………




次回予告
しばらくして、意識を取り戻した真子は、洗脳されUを殺しかけた事を謝罪する様子を見せる。Uは特に気にしていない様子を見せていたが、彼女を救う為にはハルカを殺すしかない事を覚悟する様子を見せたのだった………
次回「真子の謝罪、世界の意志を殺す覚悟」
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