真子はUを再び殺しかけた事による罪悪感に苦しみ、Uへ涙ながらに謝罪する様子を見せた。そんな彼女を優しく慰めるUだったが、それと同時にハルカに対する明確な殺意を露わにするのだった………
それから数十分後。真子は泣き疲れてしまったのか、いつしか眠りに落ちていた。そんな彼女の様子を見届けたUは、自身が眠っていたベッドから降り、真子をベッドの上へと寝かせた。
「………ごめんな、真子。父さんにはやらないといけない事が出来た。お前も連れて行ってあげたいけど………多分僕1人の方が都合が良い」
Uは眠りに落ちた真子に対して優しい声で一言、そう呟いた後に着替えを始めいつもの服を着用する。そして荷物を纏めた後、近くにある机の上にメモを執筆し始める。Uは5分と経たずに執筆を終えると、近くの窓を開ける。Uは窓を開けた後に真子の方へ視線を向ける。真子の表情は未だ悲しげなものであり、Uは真子の心の内を察する様子を見せると共に………
「………ミディア達ならお前を悪いようにはしないと思う。けど万が一………万が一の時の為にお前にこれを託しておくよ」
Uは真子を心配すると共に、自身の胸に右手を当てる。その直後、彼の右手に光の球体が出現。Uは真子へ近づくと共に光の球体を真子の身体の中へ入れた。
「ん………ううっ………」
その際に真子は声を漏らした。Uは真子が起きてしまったかと一瞬錯覚しかけたが、真子はすぐに寝息を立てて再び深い眠りに落ちていた。
「………よかった。これで目を覚まされたらどう言い訳しようか困ってたかもな」
Uはそう呟くと共に、近くの窓から身を乗り出すと………
「………じゃあな、皆………この戦争に加担する人間や魔族なんて知った事じゃないと思ってたけど………皆の幸せだけは本気で願ってるつもりだ………幸せであれよ、皆………」
Uは城を出る前に一言、そう呟いて窓から身を飛び出した。直後にUは空中浮遊によってフィーズ公爵領を飛び出したが、その際に彼は目から涙を零した。だが彼は目元の涙を拭うと………
「………泣くなよ馬鹿野郎………これしか最善の手は無いんだから………」
そう自分に言い聞かせるように言葉を漏らしたのだった………
その翌日、真子が目を覚ました時、彼女は自身がベッドの上で眠っている事実に困惑する様子を見せていた。
「あれ………? 私どうして………?」
真子が困惑する様子を見せる中、近くの机の上に置かれたメモを目にする。その内容を目にした真子は………
「お父さんが………いない………!?」
Uが行方を眩ました事に困惑する様子を見せたのだった………
自身のやるべき事に覚悟を決めたUは、真子達の前から姿を消した。だがそんな彼の行動は、真子達にとって悲しく、身勝手とも思える行動であったのだった………
To Be Continued………
次回予告
行方を眩ませたUに困惑を隠せないミディア達。真子は不貞腐れるような様子を見せていたが、それは彼が1人でなんでも背負い込もうとする姿勢に対してのものであった………
次回「全てを背負う剣士、真子の不満」