真子が泣き疲れたのを見届けたUは、たった1人で真子達の前から行方を眩ませる。その選択は彼にとっても重たいものであったが、彼はその気持ちを押し殺す様子を見せたのだった………
Uが途端に行方を眩ませた。その事実が城の中へ広まるのは時間の問題であった事から、あっという間に広がり遂にはミディア達の耳にも入った。ミディア達はUが療養していた部屋を訪ねるが、そこには酷く不貞腐れた真子の姿しかなかった。
「真子さんどういう事………!? Uがいなくなったって………!?」
ミディアは真子に対してUが行方を消した事に着いて疑問を問いかける。
「………さっき起きたらこんな手紙が残ってたよ」
真子は不機嫌さを隠しきれない様子で手紙をミディア達に見せる。
「僕1人でやらなきゃいけない事ができた。しばらく留守にする。真子、皆の事は頼んだ………」
その置き手紙は真子にミディア達の事を託す内容であった。しかし、真子は机を力任せに叩いた。その際に真子の力が押さえきれなかったのか、氷の魔力が漏れ出て机が一部凍結し………
「何が頼んだ………よ。馬鹿………! お父さんの事だよ、どうせまた私達を巻き込みたくないとか言って勝手に行方を眩ましたんだ………!!」
Uに対する不満の感情を漏らした。長年彼の子供として生きてきた真子にとって、突然姿を消すUの思考回路など真子にはお見通しであり………
「なんでそう簡単に私達を安全な場所に置こうとするんだろう………私達が足手まといって言いたいのかな………それならそうと言ってくれた方がマシだよ!!」
真子はUが何も言わずに仲間達を安全な場所に置こうとする気遣いをしてくれる事を煩わしく思い、凍結した机を殴る。するとその机は簡単に粉砕され、ミディア達は真子のとてつもない怒りに動揺の声を漏らした。
「あの………真子………様………?」
ミディア達の近くにいたミイルは真子に恐る恐る声をかけるが………
「お姫様ごめんなさい。うちの馬鹿お父さんが大変な迷惑をおかけして………けどもうお父さんなんか知りません。貴女の事を守り続けるつもりではありますが………もうあんな馬鹿な人の力は借りませんから!!」
真子は感情任せにUの事を見限るような言葉をかけた。今回の行動はそれ程真子にとって許せなかったのだろう。その様子を見ていたミディアもどう声をかけていいか分からない様子を見せ………
「(真子さん、これまで見た事ないくらいに怒ってる………Uはいったいどこで何をしているのよ………!?)」
Uに対して勝手に行方を眩ました事を疑問視するのだった………
途端に行方を眩ませたUへ怒りを露わにする真子。そしてそんな真子の様子は仲間達へ不安と動揺を与える結果となっていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
一方、1人で行動するUは魔族領へ入り込んでいた。そんな彼が向かっていた先は、以前彼が訪れていたインポートベースであり、Uはそこでフィーリと再会するのだった………
次回「孤独の旅、同盟相手との再会」