Uが行方を眩ませた事に真子は果てしなく怒りを覚えていた。終いには彼を見限るような言葉まで飛び出した事から、ミディア達はどのように声をかけていいか困惑を隠せなかったのであった………
一方その頃、一人旅に動いていたUはフィーズ公爵領を離れ、魔族領にあるインポートベースへ足を踏み入れていた。
「(ここに来るのも久しぶりだな)」
Uはそういうと共にインポートベース内の石の壁を空中浮遊で軽く乗り越え、砦の方へと向かう。砦の中にあるフィーリの執務室内では、フィーリが多数の書類の処理に追われていたが………その直後、彼女はUが近付く際に放出していた気配から彼の接近を察知し窓の方へ向かう。そして窓を開けるとそこには空中浮遊をするUの姿があった。
「っ………!? 白髪のU!?」
思わぬタイミングで彼と再会した事に動揺を隠せないフィーリ。Uは小さく息を漏らすと………
「忙しい所すまない。けれどアンタと話したい事がどうしてもある」
そう言って突如現れた事を謝罪しつつも、彼女と対話する目的を彼女へ明かしたのだった………
そして少し経った時間帯において、Uはフィーリの執務室内へと誘われると、フィーリの座る椅子の前へと腰掛けた。
「………そういえば仲間はどうした、白髪のU?」
その際にフィーリは真子達がいない事を疑問視する声をかけてきた。
「………置いて来たよ。どうしても僕1人で倒さなきゃいけない敵が出てきてしまったからね」
Uは単独行動の理由を語る。それを聞いたフィーリは首を傾げると………
「そのような敵がいるとして………何故私の元を訪ねた?」
単独行動をする彼が何故自身の元を訪れたのか理解出来ない様子でそう問いかけた。
「………その敵が黒幕だったんだよ。ユウを使って各地を強襲していた」
Uは、自身が倒すべき相手とユウの関係について語った。それを聞いたフィーリの内心は大きく動揺を見せる。
「本当か………!?」
フィーリは声を荒らげながらUへ問いかける。
「本当だよ。その黒幕は………ハルカの身体と名に擬態する………この世界の意志………そう名乗ってた」
Uは、自身が倒すべき相手と定めたハルカの事を語る。
「姫様の身体と名に擬態した世界の意志だと………!?」
それを聞いたフィーリは分かりやすく声を荒らげた。それを見たUは………
「………アンタにだけは絶対にこの事を伝えておきたかった。アンタが知ったら動揺したり悲しんだり………そうなると理解した上でな………」
そう言って、苦渋の話である事を語るのだった………
フィーリの前に姿を見せたUは、ハルカとユウの件について彼女へと語る。この話にフィーリが動揺する事を理解していたUだったが、それでも彼女にだけはこの話をする決意を固めていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
Uの話を聞く上でユウが死んだ事、戦争の裏で暗躍していたハルカの事を知るフィーリ。だがフィーリはUの話を信じると共に、ハルカを倒そうとするUの背中を押す言葉をかけるのだった………
次回「残酷な真実、背中を押す意思」