幻想異次元冒険記   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ブラックワイバーンを撃破したUは近くにいたハルカを気配で探知し、彼女を力づくで目の前へと引っ張り出す。その後Uの前に現れたハルカは策を持ってUからの勝利をもぎ取ろうと画策していたのであった………


第131話 実力差の現実、勝利への動き

そして互いに睨み合う中、先に動き出したのはUだった。Uはハルカへ接近し、素早い動きと共にセイバーを振り下ろす。ハルカはこれを軽々とかわすが、そんな事はUも折り込み済み。すぐさま次の攻撃を放つ。ハルカはこれもかわす………が、少ししてハルカの左頬をUのセイバーが掠め取っており、そこから開いた傷口から血が小さく零れた。

 

「………相変わらず凄まじい強さですね。前回の時も思いましたが………単純な実力では貴方に敵う気はしませんよ」

 

ハルカはUとの実力差を改めて理解するようにそう呟く。

 

「それならさっさと倒れてくれないものかね」

 

Uはハルカに対しての殺意と共に、呆れ混じりにそう言い放つ。だがハルカはフッと笑いを零すと………

 

「そうは行きませんね………私にもやらねばならない事がある故………」

 

ハルカはそう言うと、自身の手から闇の魔力を放出し………

 

「………{ダークショット}」

 

短い感覚で闇の弾丸を連続発射する。Uはセイバーで闇の弾丸を次々と撃ち落とすが………

 

「(………本気かこの女? 使ってきた魔法があまりに初歩魔法過ぎる………本気で僕を殺しに来てるならもうちょっと強い魔法を使ってくるはずだ、魔力温存の為だとしてもこんな魔法が僕に通用しない事くらい彼女は察知してそうなものだが………?)」

 

Uはハルカが本気で自分を倒す気があるのか理解出来ない様子を見せていた。そう考えている内にUはハルカの懐へと潜り込み、鋭い斬撃を狙う。しかし、ハルカへの攻撃は髪の毛や頬にかすりはするものの致命傷だけは毎回避けられてしまい、倒すまでには至らずだった。

 

「すばしっこいのは間違いないが………ここまでかわされてばかりだと何か企んでるんじゃないかと思いたくなるよ」

 

Uはカマをかける形でハルカの出方を窺っていた。

 

「なに、接近されたら私の方が不利ですよ」

 

だがハルカはボロを出そうとしない。Uもあまり期待はしていなかった様子だったが、ここまでハルカの思惑が読めないのも彼にとっては不審だった。

 

「(これでも何も答えは寄越さないか………嫌な予感がしているのにそれが見えないんじゃ対策も出来ない………)」

 

Uは不安を感じながら身構えていた。そして目の前のハルカがロクに苦しそうな様子を見せていない事から、その不安は更に深まろうとしていたのであった………

 

 

 

Uvsハルカの対決は、戦況こそUが優位ではあったものの、ハルカの底知れなさに危機感を強く持ち始めるU。その一方でハルカもまた、Uを前にまるで余裕を崩さないなど、2人の対決は膠着に近い状態へ陥りかけていたのだった………

To Be Continued………




次回予告
膠着状態に陥りかけ、自分から出方を強めるU。だがハルカはUの隙を待つ形で攻撃をかわし続けていた。そんな中、ハルカはUをの隙を作る為、とある揺さぶりをかけるのだった………
次回「隙を待つ策、揺さぶりの言葉」
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