ミディアはUとの特訓で大ダメージを負ってしまったが、Uとの関係は確実に回復していた。だがその様子を見ていたミイルは2人の関係性に思わず嫉妬するのであった………
ミディアとの対話からしばらく経った後、Uは貸し与えられた部屋にて窓越しに夜空を見ていた。
「今日は星が綺麗だな。月は………あと三日もしないうちに満月かな」
Uは夜空と月を見上げていた。その光景を眺めると共に楽しそうな様子でその平和な夜空の光景を見守る中、突如部屋の扉の方からノックの音が聞こえた。
「………ん? 誰だ?」
Uは部屋の扉へ向かい、その扉を開く。するとそこにはミイルが立っており………
「姫さんか………どうしたんだ?」
Uはミイルがやってきた事を認識すると、彼女の用件を問いかける。ミイルは右手を震えさせる中、Uの前へ立つと………
「ゆ、Uさん………!! 私………私は………Uさんとミディア様がいつの間にか仲良しになっていらっしゃった事が………ず、ズルい………です………!!」
目を回しながら自らの想いを吐き出していた。
「ふぇっ………!?」
Uはミイルの様子を目の当たりにし、思考が止まった。そして表情は口が塞がらず、困惑を隠せない様子だった。ミイルもしばらくして我に返った時には頬を紅く染め………
「あ、ああ………っ〜〜〜〜〜!!」
しばらく言葉にならない悲鳴を上げたのだった………
それから数十分後、ミイルは悲鳴を上げ続けてからしばらくして漸く落ち着く様子を見せた。
「………落ち着いたか?」
Uはミイルに対して、偶然部屋の中に置いてあったお茶の葉と急須でお茶を淹れた。
「はい、なんとか………」
ミイルは頬を紅く染めながらそう呟いた。
「………とはいえ、君からあんな言葉が出て来るのは正直想定外もいい所だったかな………」
Uはミイルに対し、苦笑しながら彼女の様子をどこか可笑しそうに笑っていた。
「ううっ………」
ミイルの頬は更に紅く染まる。だがUは近くの窓へ視線を向けると………
「少し話をしようか。僕はこう見えて初対面の人と対話するのが苦手な上、仲良くなった人とは関係が壊れて欲しくないと考えるくらいには我儘な人間でね。結構話す事を怖いと思ってたりするんだ、これが」
自身の本音として、人の事を苦手と感じている内面をミイルへ明かした。
「Uさんが………でもよく人とお喋りをされていませんか………?」
ミイルはその話を聞くが、Uがよく人と対話する光景を目の当たりにする為に、その話を不思議そうに聞いていた。
「人ってのはつくづく話をしないと生きていけない生き物だからね」
Uは皮肉を交えた様子でそう呟くのだった………
Uの元を訪れたミイルは本音を吐露した事で精神的に悶絶してしまうものの、それがUの内心を知るきっかけとなった。だが、何故Uは自身の内面を吐露し始めたのか………?
To Be Continued………
次回予告
Uは人を信じる基準が自分でも曖昧な上、気安い仲とは何かを悩み続けている事を明かす。だがその中で、自分との距離感を縮めたいと言ってくれたミイルには感謝する様子を見せたのだった………
次回「距離感の悩み、勇気からの励まし」