ミディアとの会話後、Uの部屋へミイルが訪れる。ミイルはUに対して本音を語った事から一時互いに困惑状態となってしまうものの、それがきっかけとなってUは自身の内面をミイルへ語るのだった………
Uの言葉を聞いたミイルは、どこかそれに頷く様子を見せていた。そして、そんな自分の意思を出す事がこれまでロクに出来ていなかったミイルは落ち込むように俯いた。
「それと1つあまり嬉しくない話もあってな。僕は人との距離や信じる基準が割と曖昧なものでね。気安い関係の人はそりゃいるけど、本当の意味で互いに気を使わずともいい関係の人は数えられるくらいしかいないかもね」
Uは続けて人との距離や人を信じる自らの基準が曖昧である事を明かした。彼は確かに人を信じ、距離を縮めていく事で多くの友を作ってきた。しかし、そんな彼の基準も明確に意味があるとは限らない上、人を信じるという行為そのものも正しいのか、それを未だ測りかねている面も見られた。
「Uさん………」
ミイルはUの様子を見て彼に同情する様子を見せる。自身も人を信用するとは何か、距離感も縮められないとは何か………そんな考えをミイルも持っていたからこその同情であった。
「でも………君を見て思った。勢い任せなところはあったかもしれないけど、口から本音を出してくれたのは嬉しかった。僕自身は君の事をどこか蚊帳の外へ置いていた所もあっただろうしね」
Uはミイルの様子からどこか嬉しそうにそう呟いた。ミイルはこの言葉を聞いて目を丸くしていたが………
「けど君が自分の本音をぶつけてくれたお陰で覚悟が定まった。いいよ、僕は君を知る事から逃げるのを止める。姫さんの事を色々教えてくれ………!」
Uはミイルの事を知ろうとする姿勢を見せる。それを聞いたミイルは小さく笑いを零すと………
「………それならば私の事をいい加減名前で呼んでください………!」
ミイルは自分の事を名前で呼ぶよう促した。初めて出会ってからしばらく経つ2人だが、Uはミイルの事を名前で呼んだ事は無かった。
「分かったよ、善処する」
Uは頷く様子と共にそう呟く。
「有言実行してから言ってください、それは」
だがミイルとしては今この場で呼んで欲しい様子だった。それを聞いたUは観念するように溜息を漏らすと………
「分かったよ………ミイル」
少し照れくさそうに、漸く彼自身の意思で彼女の名を呼んだ。それを聞いたミイルは笑顔を見せると共に………
「………はい!」
嬉しそうな声色で返事をするのだった………
ミイルとの対話で彼女の本音に動かされたUは、彼女の事を知る覚悟を決める。そして対話の中でUは漸くミイルの事を名前で呼ぶに至った………
To Be Continued………
次回予告
ミイルとの関係が深くなる中、U達は人間軍と魔族軍の戦争が再開した事を耳にする。ギレスタはこれを利用するべく、Uへ潜入の依頼を持ちかけるのだった………
次回「事態急変、戦争介入のチャンス」