ミイルの本音を聞いた事で、これまで蚊帳の外として扱っている節があったミイルと向き合う覚悟を決めるU。ミイルの言葉でUは漸く彼女の事を名前で呼ぶのだった………
ミイルの本音を知ったUは、あの日から彼女との関係性が変わっていき、深くなり始めていた。だがそんな中、U達は真子達を交えて、突如フィーズ公爵領領主であるギレスタに呼び出された。
「突然呼び出して済まないねUくん達」
ギレスタはそう言って、自身が招いた大広間へ突如呼び出した事をU達に謝罪する。
「それは気にしていない。それより気になるのは用件だ」
Uは冷静に呼び出された用件を問いかける。
「おっと、そうだったね。実は防衛戦の後、人間軍に偵察を潜り込ませていたんだが………どうやら、Uくんとあの女の戦いの件で膠着していた人間と魔族の戦争が再び再開したようだ」
ギレスタは自身が送り込んでいた偵察から、人間軍と魔族軍の戦争が再開した報告があったと説明する。
「………やはりそうなるか」
Uはどこか頷くようにそう呟く。
「とはいえ、現状は人間軍が少し不利寄りだ。ソーダリアの死によら戦力ダウンが幾らか響いているみたいだね」
そしてギレスタによると、ソーダリアの死もかなり影響しているようだった。何だかんだで彼自身の強さは人間側でも高かった為、そんな人間が死んだ事は人間軍にとってかなり悪手だった。
「とはいえ、私の望みは人間軍が戦争に負ける事では無い。私が欲しいのは人間軍の勝利と、残る厄介な人間、バーニンの失脚だ………そこで君達には人間軍に潜入し、バーニンの権威を潰してほしい」
ギレスタの狙いは混乱状況を利用したバーニンの失墜だった。それを聞いたミディアやミイルは思う所があったのか、俯く様子を見せていた。
「バーニンの失墜ね………やり方に制限はあるのか?」
Uはその空気を理解した上で、今回の依頼に対する制限を問いかける。
「特には無い。君の好きにやればいい」
ギレスタ本人は特にやり方などはUへ一任する様子を見せた。
「………じゃあアドリブ込みでやらせてもらうか」
Uはギレスタの言葉に頷き、その場から席を立つと………
「そしたら細かい作戦を決めよう。人間軍を潰さずバーニンの権威を堕とす………ピンポイントで事を決めるのは相応に面倒くさいからね………!」
そう言って作戦構築を提案する。今回の依頼は人間軍を敗北させては行けない上で、バーニンの権威を失墜させる事。U視点でもそのハードルは高い為に、彼は慎重に動く事を決めたのだった………
人間軍の状況変化と新たな潜入任務を与えられるUは、バーニン攻略の為の作戦会議を提案する。果たして、U達はバーニンの権威を失墜させた上で、人間軍を戦争に勝たせる為の策を打てるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
数日、人間軍の中に乗り込む事となったUは、真子と共に人間軍の中心国ウォーザ国を訪れる。その中でUは戦争に疲弊する兵や人々を目撃するのであった………
次回「潜入開始、疲弊する国」