Uとミイルの関係が深くなった後、U達はギレスタから人間軍が敗北しない範疇で、バーニンの失脚を狙う任務を依頼する。Uはそれを引き受け、策を話し合う事を提案するのだった………
………そして、策を話し合い始めてから数日。Uと真子の2人はウォーザ国近くの山へ来ていた。
「ここがミディアの言ってたウォーザ国………人間軍の砦だな」
Uはそういうと共に、ウォーザ国へ視線を向けていた。
「でも本気で乗り込む気なんだね。お父さんならあの依頼を蹴ってもおかしくなかったはずだよ? 人間と魔族の戦争に興味ないんじゃ無かったっけ?」
その中で真子はUが戦争へ興味を向け始めたのかと疑問視するように今回の依頼を受けた事を不思議がっていた。
「無いよ。どっちが勝とうが負けようがそんな事は知ったこっちゃない。けどバーニンの事は今後絶対付いて回ってくる。ここでケリをつけたい」
Uは相変わらず戦争には興味無しのスタンスを取っていたが、その中でバーニンだけが今後また対立等の観点で面倒になると踏んだのか、ここで決着をつけようとしていた。
「そういう事か………分かったよ」
真子はそう言うと、Uが依頼を受けた理由に納得した。
「取り敢えずまずは乗り込もう。ただし魔力は出すなよ? 普通に引っかかる」
Uは真子に対し乗り込む事を提案するが、間違っても魔力を放出しないようにも釘を刺した。
「お父さんじゃあるまいし大丈夫だよ」
真子は軽口を叩くようにそう言い返す。
「言ってくれるなお前………まあいいや、行くとしようか!!」
Uは真子をお姫様抱っこする形で抱きかかえると、空中浮遊によりそのまま天高く飛び上がる。ウォーザ国上空にも魔力結界は確かに存在していたが、空中浮遊が魔力によるものではないUの身体はあっさりと素通りに成功し、ウォーザ国内部へ潜入する。
「国の中に入れた。降りるぞ」
Uは国の中へ入ったと同時に高度を落とし、とある建物の屋根へと身を降ろす。そしてUが真子を降ろすと共に、2人はウォーザ国の人々の様子を覗いてみる。
「………元気が無さそうだね」
ウォーザ国に活気は無かった。皆が戦争に苦しめられているかの如く疲弊しており、中には死体まで転がっている始末だった。
「戦争は昔から活気の無い出来事だからな………」
Uは戦争の醜さを前にそう呟いた。そして、ボロボロのウォーザ国の人々を目の当たりにし………
「………でも人が恐れ、憎む空気が続く限り戦争は無くならない。別にこの動きが戦争を止める何かになるとは思えないけどな………」
人の恐怖によって戦争は止まらない事についても言及するのであった………
戦争真っ只中のウォーザ国は活気のまるでない疲弊した国であった。そんな光景を前にしてもUは依頼に忠実な様子を見せるのであった………
To Be Continued………
次回予告
バーニンの事を探る為、U達は城の内部へ潜入する。そして、現状の人間軍はバーニンの戦力へ依存しており、そこを突き崩されると人間軍が崩壊する事を知るのだった………
次回「戦力の依存、崩壊寸前の戦況」