幻想異次元冒険記   作:Uさんの部屋

159 / 200
前回までのあらすじ
休息中のバーニンを監視していたU達だが、バーニンは彼等に気付き対面する事態に。だがバーニン本人はUが現れた事を喜ぶのだった………


第159話 最強の切札、手を組む最善

バーニンはUの言葉を聞き、笑いを零すと………

 

「流石………そこまで読み取るとは相変わらずの凄まじさですね………私とは格が違う」

 

そう言ってUの強さと洞察力を認めている。

 

「結局アンタは僕に何を求めてるんだ………?」

 

Uは首を傾げながらバーニンへ問いかける。

 

「………今の貴方はフィーズ公爵側に立っている。そして以前の戦いを見て計るに………現在の人間軍が総力を上げても勝てないと読んでいます」

 

バーニンはその直後、今の人間軍では勝てない事を認めた。

 

「敗北宣言が早いな」

 

Uは呆れ混じりにそう呟く。

 

「しかし、貴方にとって私を倒すメリットも今は無いはず………だからこそ、私はそんな貴方に提案があります」

 

だがバーニンはUが自身を倒すメリットも無い事を理解しており………

 

「………私と手を組みませんか?」

 

なんとUへ手を組む事を提案してきた。

 

「お父さんと手を………!?」

 

真子はバーニンの言葉に驚く様子を見せた。一方Uは冷静な様子を崩さず………

 

「………何の冗談だ?」

 

バーニンの事を窺うように言葉を返した。

 

「冗談だとしても悪くない提案だと思いませんか? 貴方が人間軍に戦争を負けて欲しいなら私を殺す方が速いですが………今の貴方は人間軍に負けて欲しくないようですし………私と手を組む事でこの戦争を人間軍の負けを変える事が出来ます」

 

バーニンはUが人間軍に負けて欲しくない事を先の会話から読んでおり、手を組む事で人間軍を負けから変える事が出来ると読んでいた。

 

「………それじゃあアンタに都合が良いだけだろ」

 

Uは呆れ混じりにバーニンと手を組んでもバーニンに有利でしかない事を語る。それを聞いたバーニンは笑い出すと共に………

 

「なら1つ貴方にメリットのある提案をしましょうか………もし私と手を組んで人間軍を勝利へ導いた暁には………私の生命を貴方に捧げましょう」

 

そう言って、戦争勝利後に自身の死を条件として提案してきた。

 

「え………?」

 

これにはまず真子が困惑の声を漏らし………

 

「………なんて言った?」

 

Uも思わず聞き直す様子を見せた。

 

「戦争に協力してくだされば私を殺していいと言ったのです」

 

だがバーニンの言葉は本気であった。それを聞いたUは………

 

「………そんな提案をされたのは人生でもそうは無かったな………」

 

困惑を隠しきれない様子でそう呟くのだった………

 

 

 

バーニンはUに勝てない事を理解しつつも、Uが人間軍に負けて欲しくない現状を見抜き、彼に手を組む提案をする。それどころか戦後に自身を殺しても良い提案をするなど、バーニンの覚悟はとてつもなく重たいものであった………

To Be Continued………




次回予告
バーニンの重すぎる覚悟に揺れるU。だがその直後、外から魔族軍が攻めてきた事が伝令される。バーニンはこの戦いに負ければ人間軍はそのまま壊滅する事をUへ突き付けるのだった………
次回「魔族軍最後の刺客、敗北の意味」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。