バーニンの常軌を逸した覚悟に困惑を隠しきれないU。そんな中伝達される魔族軍の襲来。バーニンはこの戦いの敗北の意味が人間軍の壊滅である事をUへ突き付けるのだった………
バーニンの言葉を聞いたUは表情こそ変えなかったが、考え込む素振りを見せる。そんな中、バーニンは部屋を出ようとしており………
「………待て。本気で足掻く気か?」
Uはバーニンに対してそう問いかけた。
「当たり前です。私が逃げては人間軍は滅びますから」
バーニンに逃げる選択はなかった。それを聞いたUはバーニンの背を目にし………
「………今の人間に守る価値はある………アンタはそう言い切れるか?」
バーニンに対して、今を生きる人間達の価値を問いかける。
「………さあ? 人間なんて分かりませんよ。私が生命を賭けて守った世界もいつかは同じ人間に踏み躙られるかも分かりません。しかし………この戦いで苦しんでいる人達を救う価値くらいはあります。既に未来を断つ覚悟を決めた私です。足掻く理由に遠い未来などいりません。今を生きる人々の未来を守りたいんですよ」
バーニンは将来の人間ではなく、今の人間達を守りたいと考えていた。それを聞いたUは………
「………そうか」
そう言って真子へ視線を向けると………
「なあ真子。この先しばらくは楽が無い。それでもいいか?」
真子に対してそのように問いかける。
「愚問だね。私がお父さんのやりたい事を否定するわけないじゃん」
真子は笑うと共にそう返した。
「………そうだったな」
Uはフッと笑いを零しながらそう呟くと………
「バーニン、アンタの申し出を呑む………手を貸すよ」
バーニンの先の申し出を受け入れる様子を見せた。
「………! 本当ですか!?」
バーニンは驚いた様子でそう呟く。
「今人間達に倒れられても困るし、それに………またと無い機会だ」
Uはそう言って、自身に都合が良いという名目でこれを受けた事を語る。しかし、実際には感情的な面もあったようで、真子はそんなUの様子に目を向けると………
「………全く、素直じゃないなぁ………」
そう言って、Uの後を追いかける。
「お前には言われたくない」
Uは呆れ混じりにそう返した。そしてU達はバーニンの横へ立つと………
「策があるなら教えろ。合わせる」
Uはバーニンの策を仰ぐ様子を見せた。
「………貴方達がいるなら攻撃力は申し分ないどころか頼もしいです。私達の軍を守勢寄りに回します。Uさん達の邪魔はしないよう指示します」
バーニンはそう言って攻撃をU達へ任せる策を語った。攻撃力はUと真子で事足りると判断した為であろう。
「それでいい。くれぐれも邪魔をさせるなよ」
Uはそう言って、意を決した様子を見せる。そして真子をお姫様抱っこすると、部屋の外へ飛び出し、近くの窓から外へと飛び出すのだった………
バーニンの今を守りたい覚悟に心を動かされたUはバーニンとの協力関係を呑み、魔族軍との戦いに挑む様子を見せる。果たして、Uは人間軍の総本山、ウォーザ国を守る事が出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
魔族軍は四将最後の1人が指揮官としてウォーザ国を攻めていた。しかし、Uと真子の2人、そしてバーニンの咄嗟の指揮によって、人間軍の反撃が始まるのだった………
次回「劣勢を覆す力、戦況を変える3人」