ブンガーを倒しても倒してもキリがない状況が続く中、Uはブンガーの不滅の理由を模索する。そして、4体目を倒した時にUはブンガーに対する違和感の正体についてヒントを得るのだった………
5体目のブンガーが姿を見せたタイミングにて、Uは一旦ブンガーから距離を取る。
「奴の不滅のトリック、破れるかもしれないな」
Uは近くで魔族軍の兵士を相手取っていた真子に向けてそう言い放つ。
「本当に………? というか、さっき自分で左手斬ってなかった………? それ、何の関係が………?」
真子はUの言葉に疑念を抱いていた。
「まあ見てなって。僕が合図を出す、そしたら目を瞑れ。失明したくなければな」
Uはそう言ってセイバーを地面へ突き刺す。
「何をしようとも無駄だ。俺の不滅は破れん………!!」
ブンガーは自信を持ってUへ接近する。だが彼は冷静であり、ブンガーの接近を目の当たりにしてもなお、両手に光のエネルギーを纏わせ………
「………行くぞ!! {ムーンライトサーチ}!!」
Uはそう言うと共に手元の光を圧縮させる。
「(合図………!)」
真子はUが手元の光を地面に叩き付ける動作と共に目を瞑る。その直後、周囲に膨大な光が放出。Uの周囲にいた者達は軒並みUが地面に叩き付けた光で視界を奪われていた。
「うあああああ!?」
ブンガーもこれには視界を奪われ行動が停止。その直後にUを中心とした半径300mに巨大な光のフィールドが出現する。
「………! そこか!」
同時にUはとある気配を探知する。そして彼は大きく跳躍すると共に、地面に刺していたセイバーを突如としてブンガーのいる位置から斜め左の木々に向けて投擲する。
「ぐあああっ!?」
だがその直後、投げた方向から男の悲鳴と思わしき声が聞こえた。
「不滅なんて嘘じゃないか………その正体は………本物が操る分身体………それもかなり高度な………ね」
Uはそう言って、セイバーを投擲した方向まで瞬間的に移動。そのままセイバーを引き抜くと共に、直前までセイバーが刺さっていた人物を蹴り飛ばす形で分身体の方へ吹き飛ばした。
「あっ………!!」
なんとそこにはブンガーと全く同じ容姿の男が倒れていた。
「(分身体………!!)」
真子もそれを見て、ブンガーの不滅の正体が高度な分身体による代理戦闘であった事を知った。Uはゆっくりと本体の前へ立ち、4体目と同じく自身の左手から漏れ出る血を浴びせた。
「4体目を倒した時に敢えて付けた血が5体目には消えていた。多分個体自体は多くいるんだろうな。この周辺でも10くらいはまだいた。だが操作している本体の魔力や能力のエネルギーまでは誤魔化せない。僕がさっき放った{ムーンライトサーチ}は対象範囲内の魔力や能力のエネルギーを纏めて探知できる。それで本物と分身体の数が把握出来たよ」
Uはそう言ってブンガーの不滅の正体に気付いた理由を語る。そしてその直後、トリックがバレてしまったブンガーは腕を小さく振ると、開き直るようにその10体の個体を出してきた。
「ならばお前を袋叩きにしてやろう………!! 俺の分身体と共にな………!!」
ブンガーは続けてそういうと共に、Uへの対抗心を燃やすのだった………
Uの機転でブンガーのトリックを破ってみせたU。だがブンガーは残る分身体を全て出してくる強硬策に打って出た。果たして、Uはブンガーを倒す事が出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ブンガーは数の優位で戦おうとするが、Uは残るブンガーを軽々と蹴散らしていく。そしてUはブンガーを蹴散らす際に彼を激昂させる決定的な言葉を叩き付けるのだった………
次回「分身体総決戦、決定的な挑発」