幻想異次元冒険記   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
魔族軍に余裕が無い今の内に魔族軍を叩く覚悟を決めるバーニン。魔族軍総大将の暗殺を提案した彼女は、U達にそれを依頼。それを聞いたUは珍しくこれを承諾するのであった………


第172話 依頼承諾の意図、魔族軍総大将

そしてバーニンとの対話を終えてからしばらく経った頃、Uは貸し与えられた部屋にて椅子に腰掛け窓の外を見ていた。

 

「………お父さんにしては珍しいね。あんなお父さんに利点が全くない依頼を受けるなんて」

 

そんな中、真子はUに対してそのような言葉をかけた。

 

「………暗殺を受けなかった事は無いが」

 

Uは真子に対してそのように呟いた。

 

「そうじゃない。お父さんが人を殺すなんて今に始まった話じゃない。私が気になるのはそこじゃない。なんで戦争に興味が無かったお父さんがさっきの依頼を受けたのか………知りたいのはそこ」

 

真子はそう言うと、自身の聞きたい回答を求めるようにそう呟いた。

 

「………そうだな、僕は知りたいんだ。もし今の魔族軍総大将が僕の想定している通りの人物であるならば………この戦争に何を求めているのか………僕は正直それを知りたい」

 

Uはそう言って、魔族軍の総大将が何を求めているのか。その真意に対する答えを探していた。それを聞いた真子は………

 

「成程ね。確かにこの世界には私やお父さんそっくりの人がいた。だからお母さんのお父さんに当たる人物………その人が魔族軍の総大将なら、お父さんは知りたがるよね」

 

Uの狙いへ納得するようにそう呟いた。事実Uはこれまでのこの世界で自身のよく知る人物の姿をした人間達を見てきた。

 

「多分過酷なのは分かってる。お前に苦労してもらうかも分からない」

 

Uはそう言って、今回の件は自分のエゴである事を語った。

 

「いいよ、別に私は」

 

だが真子は秒で快くこれに承諾した。

 

「想定より承諾が早いな」

 

Uは呆れたようにそう呟いた。

 

「だって私はお父さんのやる事を否定する気ないもん」

 

真子は続けて即答した理由を語る。

 

「………僕が世界を滅ぼすと言ってもか?」

 

Uは冗談も交じえた様子でそう呟く。

 

「それが正しい事ならね」

 

だが真子は本気でそう呟いた。それを聞いたUは………

 

「………お前、僕に対して辛辣なくせにこういう時は信頼してくれるよな………」

 

フッと笑いを零しながらそう呟いた。

 

「だってお父さんが信じてきた事を私は間違ってるなんて思わない。そりゃ、間違ってる時は止めるつもりだけど………今お父さんがやりたい事は間違ってるなんて思わない」

 

真子はUのやりたい事を間違ってるなどとは思っておらず、正しい事として背中を押していた。それを聞いたUは………

 

「………本当に頑固な娘だな」

 

冗談交じりにそう呟いた。

 

「そっちもね」

 

そして真子も笑いながらそう言い返すのだった………

 

 

 

Uの依頼を受けた真意を聞いても彼の目的を後押しする真子。2人の絆は深く固く、お互いにこの会話の中で信頼する様子を見せ合うのだった………

To Be Continued………




次回予告
陽動作戦の計画をバーニン達と共に立てる中、真子は陽動隊を買ってでる様子を見せた。それを聞いたUは驚く様子を見せていたが、目立つなら自分達の方が良いとUに向けて言い放つのだった………
次回「作戦構築、立候補の意図」
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