真子はUに対して依頼を受けた意図を問いかける。Uは魔族軍総大将の意図を追い求める為にこの依頼を受けた事を語る。それを聞いた真子はUの想いを後押しする様子を見せるのだった………
Uが依頼を受けてから一夜明け、U達はバーニンを交えて暗殺計画と陽動計画の内容を立案していた。
「………という訳で、暗殺はUさんにお願いします。恐らく実力的にも貴方が適任です」
バーニンはUを実行役として作戦を立てた。それは彼自身の実力を鑑みてのものであり、U本人もそのつもりだった。
「………陽動作戦については何を考えている?」
Uは続いて陽動作戦の概要を問いかけた。
「そうですね………出来れば派手に暴れられるといいのですが………生憎現状の人間軍ではそれは難しいでしょうね。まあせいぜい気を引きつけるくらいが限界でしょうか」
バーニンは派手に暴れる陽動を考えていたものの、現在の人間軍ではそれが不可能と感じていた。だが真子は少し考える様子を見せると………
「………私がやるよ」
真子はなんと陽動役を買って出る事を提案する。
「真子………本気か………!?」
これにはUも驚く様子を見せた。
「本気。そもそも実力的に最強格のお父さんを暗殺役に割くなら必然的に私が立つべきでしょう?」
真子はそう言って、Uが暗殺役に立つなら自身が陽動役に立つ事を語る。それを聞いたUは………
「確かにお前の実力はここにいる連中の中では相当なものだけど………多分過酷だぞ………?」
真子に対してこの陽動役は過酷なものである事を突き付ける。それを聞いた真子は………
「そうだね、多分過酷だよ………けれどこれはお父さんが暗殺計画を実行すると共に陽動作戦を成立させる上での莫大なリターンを返せる。やる価値は十二分にあるはずだよ」
そう言って、これが過酷と認めた上でリターンも大きい事を返す。それを聞いたUは………
「まあそれは間違いないかもね………死ぬつもりなら賛成はしないけどな」
Uはそう言って、これが大きなリターンのある行為と認めつつも彼女が死ぬつもりなら無しと言い放つ。
「死ぬつもりなんてないよ。死んだらお父さんを悲しませちゃうし」
真子は死ぬつもりなど毛頭ない事を語る。それを聞いたUは………
「………分かった。なら死なないように作戦を立てないとだな」
諦めるようにこれを認め、真子が死なないようにする為の作戦構築を指摘する。
「そうだね………この戦いで死なない為なら………必要な事かな」
真子はフッと笑いを零しながら作戦の構築に賛成する様子を見せるのだった………
陽動作戦に対して真子が立候補した事にUも驚きこそしたが、リターンの大きさから彼女が死なない事を条件に賛成する様子を見せた。果たして、陽動作戦はどのような結果となるのか………?
To Be Continued………
次回予告
陽動作戦を構築して数日経った日の事。U達はバーニンの情報から魔族軍の本拠地がある地帯にまでやって来ていた。真子達はUを城の中へ目立たせずに乗り込ませる為、真正面から動き始めるのだった………
次回「総大将の城、陽動作戦の開始」