Uが城に入る隙を作る為に大技を放つ真子。その際の混乱に紛れたUはいよいよ城の敷地内へ突入。屋上からの潜入で見つけた通風口を辿る形で、Uは城の中へと入るのだった………
通風口を辿り続けるUは、城の中が静かであり、それによって2人の人物の話し声が目立つ形で聞こえるのに違和感を覚えていた。
「(………城の中が静かなのは分かる。実際真子達の大暴れのお陰で人員を温存出来る状況じゃ無くなってきているからな………けど問題はそれじゃない。何故人の話し声………それも2人の人物のみのものがずっと聞こえるんだ………?)」
Uはこの事態に違和感を覚えながらも通風口を伝って見える檻の先と話し声に耳を傾けながら動いていた。Uは首を傾げながら話し声が近い出口を模索する。すると3分も経たない内に話し声は大きく聞こえるようになり、Uはその地点で真下に視点を向ける。その檻の先には、話し声の主と思わしき男性が玉座に座る光景が映っていた。
「(あの人か………)」
Uはその人物こそが自分の探し求めていた人物だと気付くと、地面に視線を向ける。
「(ただ暗殺するだけなら気配を消して殺せる隙を窺うが………僕の狙いはそれだけじゃない)」
Uは自らの思惑を思い返しながら檻を外そうとする。だが檻は硬く、そう簡単に外れそうには無かった。
「(………仕方無い、ここは………力づくだ!)」
それを察したUは右拳にエネルギーを纏わせると、そのまま檻を殴る。これにより檻とその周囲の地面は外れ、Uもそれに巻き込まれる形で地面に落下する。U本人はすぐさま受け身を取って地面へ降り、突如として空から人が降ってきた事に驚愕する魔族軍総大将と対面する。
「お前は………!?」
総大将の男は何が起きたのか分からない様子を見せると共に、目の前の男を前にどこか驚いた様子を見せていた。
「………アンタが魔族軍のリーダーという認識でいいんだな?」
Uはそう言って、目の前の人物が総大将である事を薄々理解しつつも取り敢えず問いかけてみた。
「そうだと言ったらどうする?」
総大将の男はそう言ってUに真実か分からないような言葉をかける。
「殺す………と言いたいがその前に聞きたい事がある。かつて殺されたアンタの娘………ハルカについて」
Uは自身の目的を包み隠さずに目の前の男へ言い放った。それを聞いた総大将の男は驚く様子を見せると共に、数秒硬直した様子を見せると………
「まさか君は………ユウくん………なのか?」
そう言って、目の前の人物がユウでは無いかと問いかけるのだった………
城の中へ潜入したUは、魔族軍総大将と対面する。そしてその人物に対して問いかけたUの疑問から、総大将の男もUへ違和感を感じていた。果たして、この2人の対面の行方は如何なるものとなるのか………?
To Be Continued………
次回予告
魔族軍総大将の男は、Uがユウと他人でありながらもハルカの事を知っている事を疑問に感じていた。だがその中でUは現在の総大将の男の傍から有り得ないと感じていた事を突きつけられるのだった………次回「似ている面影、有り得ない事象」