通風口を辿って進むUは、いよいよ魔族軍総大将と対面する。彼に対してハルカの事を問いかけようとするUに対し、総大将の男はUへ違和感を感じるのだった………
総大将の男がUの事をユウと呼んだ事で、Uの中では1つの確信が生まれた。そして………
「………いや、僕はユウという発音の名前ではあるけど………アンタの知るユウとは他人だ。会った事はあるけど」
Uは自分と総大将の男が知るユウは他人であると返した。それを聞いた総大将の男は………
「………今現在彼は何をしている?」
ユウの行方を問いかけてきた。
「死んだよ………僕が殺した」
Uは彼の行方について、自らが最終的に殺した事を明かした。それを聞いた総大将の男は………
「そうか………惜しい子を亡くした………あの子だけはハルカの為に生きてくれていたというのに………」
そう言って、ユウの死を悲しんでいた。
「本当だ。でもそれは狂った生き方だった。それにアンタだって知っているはずだ。この戦争はハルカが死んで始まった事。僕は別に戦争云々にそこまでの興味は無いが………アンタが戦争を止めないといつまで経っても平和な時代は訪れはしない………!」
Uは総大将が男に対し、ユウの生き方は狂ってしまった事、そしてこの戦争はハルカの死が起因となって始まった事を突き付ける。それを聞いた総大将の男は………
「何を言う………? ハルカならそこにいる………」
突如として死んだはずの人間がそこにいると言い放ってきた。それを聞いたUは理解が追い付かなかったが、彼が玉座の横へ視線を向けると、そこにはハルカの容姿をした人物が立っていた。
「っ………! アンタ………やっぱり生きていたのか」
Uは目の前のハルカの姿をした人物が、前に退治した人物と同一である事を悟っていた。
「その節は大変お世話になりましたよ。まさか私をあそこまで追い込むとは………しかし、私はあれだけでは死にはしません………尤も、貴方もその事には薄々気付いていたようですがね………」
ハルカはそう言って、自身はUの能力解放を持ってしても殺せない事を突き付けた。とはいえUも薄々気付いていたのか驚きこそすれどそこまで動揺はしていなかった。
「………まあな」
Uはそう呟きながらも懐からセイバーの持ち手を取り出し身構える。
「………待て。どうして私の娘を前に武器を構える?」
総大将の男はハルカへ殺意を向けるUへ首を傾げる。
「決まってるだろう、殺すんだ………目の前のハルカの姿をした何かを………」
Uはその疑問の答えがハルカへの殺意である事を語るのだった………
城の中でUはハルカと再度対面する。総大将の男はハルカの事を娘と認識しているが、Uはそれに構わずハルカを再度殺す姿勢を向けるのだった………
To Be Continued………
次回予告
ハルカを娘と認識する総大将の男へ疑問を抱くU。総大将の男はハルカが偽物である事を理解しつつも、彼女に娘としての面影を抱くのだった………
次回「失った娘の面影、揺れない意思」