総大将の男はハルカが偽者と感じつつも彼女を娘と扱おうとしていた。Uは敵対をする総大将の男との戦闘に突入し、容赦の無い強さを見せるのだった………
Uの言葉を聞いた総大将の男は両手から連続で炎の魔法を放ってきた。Uはセイバーでこれを弾き返しながら接近し、素早い動きで懐へ潜り込むと、鋭い斬撃を総大将の男へ叩き込んだ。
「ぐわああっ!!」
総大将の男は再び斬られた箇所を再生させる。だがUはすぐに回し蹴りを放ち、近くの壁まで総大将の男を蹴り飛ばした。
「ぐあああああ!!」
壁まで吹き飛ばされた総大将の男は少しして体勢を立て直すが、Uの様子は酷く冷静で、総大将の男に対して容赦を与えない動きを見せていた。
「(彼の動きはいったいなんだ………!? 人間にしてここまでの強さを持っているだけでも意外だが………まさに鬼神の如き強さ………!!)」
Uの強さを鬼神の強さと感じ取る総大将の男。だがそれでも彼にただ殺される訳にもいかない為に、その位置から両手に魔力を纏わせ、爆裂魔法を放つ。だがUは大きく跳躍する形でこれをかわすと空中で右足に光のエネルギーを集束させ………
「{ワイルドアタック}!」
総大将の男の身体を貫通する威力のキックを放ち、彼の身体へ風穴を空けた。総大将の男の中では身体に風穴を開けたUのキックの威力が信じられない様子だったが………
「………アンタがどんだけ苦しんでも………死んだ人間はそう蘇らない。僕も一時アンタみたいに人の死に耐えられず苦しんでいた時期もあったかな………けれど、人が死んだ事実は消えやしない………過去に囚われてはいけないとは言わないけど………まやかしに囚われたらその先には進めないよ」
Uは総大将の男が過去に囚われている事実を攻める様子は無く、寧ろハルカという偽者かつ悪意の権化にも近い彼女を娘だと捉えて未来を見ようとしない彼を哀れに思っていた。それを聞いた総大将の男は歯軋りをする様子を見せ………
「何が分かる………君に私の何が分かる!?」
そう言い放つと共に、Uへ接近して攻撃をしかけてきた。だがUは{シャインオートカウンター}による光の障壁によって攻撃を止め、そのままセイバーで反撃の一撃を加えた。
「ぐあああああ!!」
総大将の男は再び大きく吹き飛ばされた。Uはセイバーを構え直すと………
「分かるさ。大事な人を亡くした事が僕にもあるから………だけど未来は刻一刻と進んでいる………けれど死んだハルカの為に戦争をする事は………彼女の本望か?」
そう言って、総大将の男にこの戦争はハルカの為なのかと疑問を見せるのだった………
総大将の男を相手に鬼神の強さを見せるU。総大将の男に対して、哀れむように戦争の意義を問いかけるUは、これがハルカの為なのか疑問を抱くのだった………
To Be Continued………
次回予告
総大将の男はハルカを人間に殺された恨みで戦争を続けていた。だがUにとって個人を憎む事に同情はすれど、それが不特定多数を殺す理由にはならない事を明かすのだった………
次回「戦争の意義、不特定多数を巻き込む理由」