総大将の男はUの言葉を受けて迷う様子を見せる中、突如としてハルカに切り捨てられる形で殺害されてしまう。その行為に静かに怒りを覚えるUは、ハルカの姿をした世界の意志へ殺意を向けるのだった………
Uが殺意を向ける中、ハルカは両手に魔力を集束させると………
「仕方ありませんね。私個人はあまり貴方と戦う気はありませんが………これ以上ちょこまかと動かれても困ります故………ここで貴方を葬って差し上げましょう」
そう言って、今回は逃げではなく戦う姿勢を向ける。そして彼女は両手から風の魔法を生成すると………
「{トルネード}!!」
巨大な竜巻を発生させる魔法をUへ飛ばす。だがUは無駄な動作を一切せずに竜巻を両断させると………
「………こんな子供騙しが通用すると思うな」
そう言ってドスの効いた声と共にハルカへ接近し、彼女の左腕をセイバーで切断する。
「ぐっ!? {メガヒール}!」
ハルカは咄嗟に地面へ落ちようとする左腕を拾い上げ、そのまま回復魔法で左腕をくっ付けて見せた。
「(回復魔法で腕をくっつけたか………まあつまり半端な欠損はそこまで意味が薄いって訳だ)」
Uはハルカが左腕を治した事でそんな事を考えていたが、直後にセイバーへ宇宙の銀河を思わせるエネルギーを集束させる。
「いきなり大技とは………ならばこちらでどうでしょうか! {アークサンダー}!!」
それに対してハルカは巨大な雷を落とすと共に、その電流を地面へと走らせる。だがUは目にも止まらぬ速さでこれをかわすと………
「………{ギャラクシーセイバー}」
銀河すら断つ光の斬撃によりハルカの胴体を真っ二つに切断した。だが切断されてもなおハルカの姿勢はまるで崩れず………
「………愚かですね」
そういうと共に、分断したハルカの身体2つは突如一人でに動くと共に元の身体の形を構築。そして斬られた箇所についても斬られる前の所まで回復して見せた。
「致命傷を与えたはずなんだがな。それでも死なないとはしぶといものだ」
Uはハルカの人では有り得ない回復力に思わずそう呟いた。
「言ったでしょう? 私はこの世界の意志そのもの。例え致命傷を負った所で私が死ぬ事は無いのです」
ハルカは自分が世界の意志そのものである故に致命傷を受けようが死なない事を語る。
「そうか………なら死ぬまで付き合ってやるよ」
だがUはそれでも彼女を殺す事を考えており、例え致命傷を与えても死なないなら、別の方法で殺す事を模索していた。
「(この女だけは絶対ここで殺す………!!)」
そしてこの想いは、不可能に近い事をやってのけようとする彼の原動力として機能していたのだった………
ハルカへ致命傷を与えても殺せない状況においてもハルカを殺す事を諦めようとしないU。だが致命傷を与えられない脅威的な回復力は確かにハルカの中へ存在していた。果たして、Uにハルカを倒す術はあるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
Uは何度も致命傷を与えようと試みるが、どれもハルカを倒す決定打には至らなかった。ハルカはそれを嘲笑う様子を見せるが、Uはそれでも折れようとはしなかったのだった………
次回「無敵な世界の意志、折れない心」