ハルカに何度致命傷を与えても倒す事が出来ず苦戦を強いられるU。だがそんな彼もハルカは無敵では無い事を考えており、折れない姿勢を見せるのだった………
Uがハルカに致命傷を与える方法を考える中、ハルカは突如として笑い出すと………
「………少し、昔話をしましょうか」
そう言って、余裕そうな態度で口を開いた。
「なんだと………?」
Uは首を傾げながらハルカに疑念の目を向ける。
「この戦争が始まる少し前の事です。この戦争はハルカという本来魔族の女性が人間に恋した事が全ての始まりでした………しかし、とある心の無い人間達によってハルカは殺されてしまった。人間達はハルカを愛した人間を誑かし人類を脅かそうとしたという名目で戦争を宣言し、魔族達も彼女を殺された事で戦争に応じた………そしてそれが現状に繋がっている………」
ハルカはどこか煽るようにそう呟く。
「そこまでは僕も知っている。つまりアンタは何が言いたい?」
Uは首を傾げながら話の本質を問いかける。
「この話には続きがあります………ハルカを殺した人間達を誑かした人間の中には………その人間達に擬態した私が混ざっていた………」
ハルカは次にフッと笑いを零すと、ハルカを殺した人間達の中に擬態した自らがいた事を明かす。
「………はあっ?」
それを聞いたUは思考が停止した。少ししてハルカはクスッと笑う様子を見せると………
「この戦争は全て私にとって運命を操作する為のゲームであり、実験に過ぎないと言いたいのですよ。貴方達を誘い込んだのもその為の布石に過ぎませんからね………尤も、私は貴方の強さを少々見誤る真似もしてしまいました故………貴方を殺す事が出来ず今に至りますが………」
そう言って、更に彼を煽る言葉をかけた。だがそれを聞いたUはセイバーの刀身の光を消し去ると、持ち手のみとなったセイバーを懐へしまった。
「………よーく分かったよ。つまり全部アンタの差し金だった訳だ。僕がユウと戦って殺すしか無くなったのも、戦争に翻弄される人間達や魔族を止めるという名目で戦うしか無かったのも………」
Uは静かな怒りを見せつつも冷静に振舞おうとするようにそう呟いた。
「冷静を装ってるつもりですか? 怒りが漏れてますよ………?」
ハルカは嘲笑うようにそう言い放つ。だがUはゆっくりと身体から能力による光を強く放出し、背中から白い触手を生成すると………
「それとアンタはもう1つ見誤ってる………僕の力量は………人間の域を離れたなんでものでは無い………!!」
そう言って、ハルカの誤算を更に指摘するのであった………
ハルカから戦争で糸を引いていたのは世界の意志たる彼女である事を聞かされたU。それにより静かな怒りに目覚めた彼は、ハルカを殺すべく立ち上がるように力を放出させ始めるのだった………
To Be Continued………
次回予告
全ての元凶がハルカを騙る世界の意志そのものと知ったUは、それを壊す事を宣言する。そんな事は出来ないと嘲笑うハルカだが、Uの力はハルカの想定を大きく逸脱していたのだった………
次回「世界を壊す意志、不可能を可能にする力」