世界を壊す事により、ハルカから支配権を奪い取ったUはハルカを消滅へ追いやる。自分無しでは世界は滅びる事を嘲笑うハルカだが、Uはそれを否定するように世界を壊し始めるのだった………
Uの力によって崩壊を始める世界は1分も持たずして全て壊れ去った。世界が何も無い虚無の世界となり、ミディア達が状況を把握出来ない中、Uは背中の触手を伸ばしながら新たな世界の構築を開始する。
「………ミディア、ライガ………ここまで着いて来てくれてありがとう。けれどこの世界はいろんな人間や魔族が不幸の一途を辿ってしまった………本来死ななくて良かったはずの人間がどうして死ななきゃならなかったのか………今考えても悲しくて仕方が無い………だからこの世界を壊す………そして君達も本来あるべき幸せの世界を生きて欲しい」
Uはその過程でミディア達に対して、世界を創造し直す動機を語り、同時に新たな世界で2人にも幸せになって欲しい事を願った。
「待ってよ………それってUや真子さんはどうなるの………!?」
ミディアはその中で、Uと真子の2人がどうなってしまうのか問いかけた。
「………さあな。けれどこれだけは言える。僕達は元々異分子だ。本来介入しちゃいけない存在………君達の幸せには不要な人間だよ」
Uは自分と真子の行方についてははぐらかしつつも、本来自分達は介入してはならない異分子と吐き捨てた。それを聞いたミディアは拳を震わせると………
「ば………馬鹿言わないでよ!! 私が望むのはそんな幸せじゃない!!」
そう言って、自分達の幸せはそこには無い事を語る。だがUは一度瞬きを挟むと………
「………じきにそれも忘れる」
そう言ってUと真子の事も忘れると示唆する様子を見せた。
「兄貴………!! 正気かよ!?」
ライガもこれには動揺を隠せなかったがUの意思は固まっており………
「大マジだよ。僕がふざけた動機で世界を壊したりするもんか」
Uはそう言うと共に本気で世界を壊そうとしていた。ミディアは震えた拳を振り上げるとUに向けて放つが、Uの{シャインオートカウンター}による光の壁に阻まれた。
「………ごめんよミディア。こうする事でしかあの女を殺す事は出来なかった………だけどせめてもの礼だ………君達の本当の幸せな世界を必ず見せる………だから、僕の事は忘れて………幸せに生きろよ」
Uはミディアへ謝罪すると共に身体からより一層光を強く放出する。これを近くで直視していたミディアは視覚を奪われると同時に意識を失うのだった………
Uによって行われる新たな世界の創造は、同時にミディア達からUと真子の記憶を消し去る行為でもあった。これに納得が出来ないミディア達だったが、Uはそのまま容赦無く世界を新たな形へと変化させたのであった………
To Be Continued………
次回予告
ミディアが次に意識を取り戻した時、そこは戦争が無く、人間と魔族が共存するあるべき世界へと変化していた。だがミディア達の頭からは、完全にU達の事は抜け落ちてしまっていたのだった………
次回「新世界の完成、消えた仲間の記憶」